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投稿日 2018-09-16 09:44
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
季節の香りを合わせ 聞いてみるのは薄紅か本紫か 進む進む 我ら馬が雑踏を潜り抜け ひとの言葉を雲の上に 清めた身体は匂いを包み 被せた右手の隙間から聞く流す 再び聞く流す 進む進む 五感から喜びを醸し出し 勝負はすでに流れた香りの中...
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投稿日 2018-09-15 23:46
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
職場に八十歳を過ぎた方が フルタイムで元気に働く方がいる 何か秘訣があるのだろうか それにしても凄い時代になったもんだ 生涯、働けるのならこんな幸せはないだろう 生まれもった身体や生活習慣、精神の違いだろうか いったい老人とはどんな人なのだろう 実年齢はもはや関係なさそうだ...
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投稿日 2018-09-15 01:53
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どんな生き方をしたいのか 一度の人生、もちろん二度目はない 生活を見直す時がきた 住む場所、食べる物、着る物 流されている日々に 今、立ち止まり考えてみる クラクションが鳴り響く この街ではない 楽しく時間をかけた料理を 食べていない とりあえず着ている服に 自分を隠して そして、仕事、コミュニティ...
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投稿日 2018-09-12 21:14
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
君と僕の間は宇宙 その空間がなくなるくらい くっついちゃったら 世界は幸せに広がって 君の中にある僕の宇宙 僕の中にある君の宇宙も くっついちゃったら あらまあ、ひとつの世界に 僕らの世界をぐるぐると回して くすくすと笑いながら 宇宙に浮いている...
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投稿日 2018-09-11 05:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
生まれたくて 生きたくて 彼処まで来たのだろうか 死にたくて 生まれて来たのだろうか いずれみんな死ぬのだから ひとはそれほど強くないから 時を早めてしまうこともあって 僕は君の思いを何一つ わかってやれなかったんだ でも君には生きて欲しかった それは僕の我儘なのだろうか...
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投稿日 2018-09-09 10:04
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
映画を観終わった時 希望を持ったり、憂鬱になったり 製作側でなく与えられている立場に 悔しいと思ったり 色んな感情が日常に混ざり込む 僕は詩を書くことから離れたい時がある そんな時にはたいてい映画を観る タブレットでビデオを 詩は書かずにいられないから 書けなくなるという心配はない 集中するとどっと...
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投稿日 2018-09-07 11:36
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ふとした日常の四角から I was born to love you 鬱陶しいほどの愛の叫びが 青空に白い一本の雲となり 君へ真っ直ぐに飛んで行く 愛は私たちの孤独を繋ぐ I was born to love you 聴いてしまえば純粋が蘇り この鼓動はすべて君のため 愛するために私は生まれた...
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投稿日 2018-09-06 17:09
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
小学生の時に漫画の 「のらくろ」のハンカチを 毎日もって学校へ行っていた 兵隊ののらくろがポケットにいれば なんだか頑張れる気がして 汚れたら帰って手洗い 毎日、毎日、お守りのようにして そして、ハンカチはボロボロになり 色あせて真っ白になった 今でものらくろは私の中で黒い...
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投稿日 2018-09-06 06:59
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
なるべく知らぬ場所へと 歩いているつもりだが 新しいことはない 連ねる言葉は自分の中にある フォーカスのあて方なんだろう そして固定概念を解く自分への 変化を求めることなんだろう なんでもなかった言葉が 気になる言葉となり なお定めである場所へ行く...
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投稿日 2018-09-05 07:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
台風は去ったようだ 青空は親指で隠れるくらいだ 日常の分別ゴミを出し すこし気持ちがリセット しかし、身体は重たい 足はそれほど上がっていない それでも進んでいる 折れ曲がった傘が 改札口そばのゴミ箱に 半ばで壊された人生を 終えたように突っ込まれている 揺れる電車、湿った景色 流れている時間に乗り...