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投稿日 2018-10-10 06:40
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
荷台に乗ったゴツゴツと響く想い出摘み取られた野菜や果物と一緒に風を切り空を見た夏の田舎叔母さんの返事はいつも「うんだにゃ〜」猫語を話すんだと思っていた幼かった自分とても楽しかった田舎にはもう誰もいない寂しさゴツゴツと想い出す空はここと違っていた...
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投稿日 2018-10-09 06:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
骨にはピアスだらけこれは俺のファッションではなく受難であるパッションだしかしこいつのお陰でなんとか生活ができる「このやろう」という激情にもなるパッションだ俺は精神とピアスで骨を支えている...
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投稿日 2018-10-07 13:14
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕は何をもって弱いのかなんて考えてしまう人間だったのでいつだって自分の気持ちも君の気持ちもわかっていなかった僕は何をもって強いかなんて考えてしまう人間だったのでいつだって自分の気持ちも君の気持ちもわかっていなかったそんな僕が初めて知ったんだごめんなさいもさよならも言えないまま君のカタチは無くなり初め...
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投稿日 2018-10-06 18:53
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ベランダの椅子に座り込むと猫のハナとユメが黒目を大きくして手すりに上がり通りを見ているタイヤの擦る音は波のように打ち寄せては返す街の海風は風鈴をやさしく鳴らしコーヒーの程よい苦味にいつかのどこかの憧れを夢みている大波のトラックが過ぎてゆく小波の乗用車は追いかける私は揺れない船の上で漕ぐこともなく周り...
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投稿日 2018-10-05 21:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
終わってしまった夏から澄んだ青色が広がって隣に座る君の瞳は澄んだ茶色灼熱の赤色に草臥れた心をのせ空っぽになろうと燃え尽きた寂しさを残しながら乗り切った夏を秋に変え僕らはまたひとつ季節を終えた雲を眺め微笑みだす僕らの幸せ 流されて連なり遠くへもっと遠くへ夢に浮く
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投稿日 2018-10-05 06:17
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
好き嫌いが分かれると思うよ君の詩はと、言われたなるべく自分をさらけ出し語っているのだから好き嫌いは出てくるのだろうそれで、あなたはどっち?……どっちでもないその矛盾もわかるような気がする(嫌い?)俺にその優しさはないけれどあなたの詩は好きだから読んじゃうよ...
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投稿日 2018-10-04 01:26
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
せっかちだから一目散に頂上を目指すそこには達成する楽しみだけまたは諦め休んで下るもう少し上手に生きられないのか次は景色をじっくり眺め登ろうとするがやはりせっかちで何も見えていないもったいないもなく私は今さら亀にも兎にもなれずせっかちに終わろうとする性分なのか...
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投稿日 2018-10-03 06:54
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
たいしたことのないポジションそこで忙しそうに芝居なんのための時間の浪費なんだろう表情の歪んだ芝居をして俺はこの身体でなにを得るのだろう疑問が充実へと誘導してもそこがどこだかも分からずまた芝居をしてしまう悲しみ逃げているのではなく生きていく順応なら……の先を迂回、往復、戻され自分という無駄から得ている...
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投稿日 2018-10-02 11:20
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
くっ付けた星は輝きませんが……希望に満ちて爽やかな感じではなくどちらかといえば僕は何を考えているのかわかってもらえない人間のようですそんな僕も星をあっちこっちにくっ付けいろいろと注釈が出来るのでどうにか頑張っていられるわけですこの星はとっても役に立ってみなさんに「君はそう考えていたのか」と僕のことを...
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投稿日 2018-10-02 06:36
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
緑から黒未満にある潤い抜けて軽くなり時に比例して萌えてゆく乾くほどに定めを欲しがる人間色を濃くしながら生き様の示めす葉脈何処に執着するか挟み込んだページに潔く身を委ね此処を見よと潰されながらも手を振るように印す...