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投稿日 2018-07-30 00:07
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕を見てください 僕を味わってください どうか僕を感じてください そうです カレーライスのはじっこに 赤くアクセントになっている者です なぜ僕を意識してくれないんだろう 今日が福神漬けの日なのに...
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投稿日 2018-07-26 06:20
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
たぶん 僕はまだ生きている だけど もしかして この日常がこの世ではなく あの世ってこともあるかもしれない もし僕が幽霊だとしても 魂は何かをさせているのだから フラフラと流れてゆく あなたに僕が見えていますか 最近は誰も声をかけてくれない 僕は寂しい...
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投稿日 2018-07-24 11:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
バスから しかめた顔が連なって降り 太陽は、どうだ参ったか と、言わんばかりに燃えている バスに乗り込む俺はひとときの憩い エアコンの吹き出し口が 神さまに思えてしまうくらい 有難き幸せだ ああ、このまま涼しさの中で ずっといたい爽快感 しかしそんな時間は短いもの 液晶画面から気温の数字が飛び出す ...
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投稿日 2018-07-23 06:51
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
米の不作な年があった ご飯にありつけない たまたま米屋の店頭に積んであった 値段が高騰した米を買おうとしたら あなたうちで買ってなかったでしょ そう言われて販売拒否された あの言葉は忘れない ありつけた輸入米を食べた パサパサしたご飯を知り 怒りを鎮めようとした...
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投稿日 2018-07-22 10:36
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
足を鍛えていると言って 鉄下駄を履く友だちがいた ブランコでの靴飛ばしにも挑戦した 彼からみんなは遠く離れた そんなに飛ばないよ そう言った彼の頭に鉄下駄が落ちた なあ、飛ばないだろ 彼は涙を流しながら無理に微笑む そして がらん、ごろん、がらん と、彼は消えていった...
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投稿日 2018-07-20 06:51
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
一歩踏み込んだ瞬間 僕たちにとって夢がひとつ叶った でもひとつ夢が消えた 届かぬ夢の物語は想像を消しながら ゴミをひとつふたつ落とし 雑草が広がるように 人間もエリアを広げようとする 生命力の根源は 絶滅を恐れているのだろうか 一歩踏み込んだ瞬間 次の繰り返しを夢みてしまう...
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投稿日 2018-07-19 23:58
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
まだ生きている僕に 出来ることはありますか 頑張ってきた記憶もなく 達成した喜びもなく 逃げながら生きてきたのです そんな僕ですが 出来ることはありませんか 僕を肯定してくれる環境が 変えてくれたのです 前向き考えられるようになり 頑張れるのです まだ生きている僕に 出来ることはありますか 自分でも...
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投稿日 2018-07-18 20:28
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
君の成功した話とか 努力した話はもういいよ 僕は君が思うほど 君のことを今は思っていない 誰かが評価した君は 僕の君ではないのだから 君の成功とか努力はいらない 指先から滲む君の詩から 感じたいんだよ純粋に...
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投稿日 2018-07-18 11:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
#光化学スモッグ詩 子どもの頃 夏に息を吸うと胸が痛くなった 光化学スモッグが 発生したと街に警告が流れる 工場の煙がもくもくと 規制緩く立っていたのだろう 大人になってから 突然、喘息になって苦しい思いもした 光化学スモッグとの因果関係はわからないが 何かしら身体に影響が出てもおかしくない 経済成...
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投稿日 2018-07-16 22:31
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
もし誰かがいたのなら 驚きを隠しきれず 僕は通り過ぎてしまうだろう それは、君とは同じにはなりたくない 詩を読むことは恥ずかしいこと けして見られてはいけない 一冊の詩集を手にする しかし、すぐに足音が近づき その詩集をすぐに棚へ戻し 背後にあった棚から 誰もが読みそうな小説を抜く いつものことだ ...