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投稿日 2018-06-21 06:20
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
不安になったり なんだか無敵な気分になったり 日々の浮き沈みに少し疲れ わたしは今、早朝のホームでベンチに座り やさしい風を 落ちる雨音を 駅のアナウンスを 電車の通過する音を 身体に響かせながらひとりを感じている 浮き沈みの真ん中あたりで 過ぎ去った月日の不思議を思う 進んで来たのだろうけど 進ん...
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投稿日 2018-06-19 11:59
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
書かれた詩と 音読される詩は 作品は同じでも感受が違う 読むひとによって 聞く時の雰囲気によって 詩にある 世界の許容はどこまでも膨らむ それぞれにそれぞれの世界を広げ さあ 詩を読んでみよう 声を出し読んでみよう 新しい世界が……...
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投稿日 2018-06-18 06:58
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
おにぎりとウインナー ああ、どこかで野菜ジュースでも 息子よ 手抜き弁当で悪いなあ そんなに頑張ってない父ちゃんだけど 大きめのおにぎりを握ったから 今日一日を頑張ってくれよ 最近は自分でおにぎりを握る息子 夕ご飯もたまに作ってくれる 自立への始まり それはおにぎりなのかもしれない...
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投稿日 2018-06-17 12:05
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ちょっと太い針だけど 僕でも役に立つことがあった 高校生の時、学校に献血車が来て 友達とノリで始めた献血 気の向いた時しかしないけれど そして、大げさかもしれないけれど 僕でも役に立つことがあった 見返りのない行為に生きている意味を 少しわかったり気がして (ジュースやお菓子はいただきますが……)...
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投稿日 2018-06-17 12:01
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
砂漠のガーラは 里の人間から恐れられ 孤独の中でしか生きれなかった 額の「愛」の文字は 「自分だけを愛する」の意 そして、敵という孤独が現れ 孤独は孤独と共鳴する そこに繋がりを感じ始めた 心に「友」の文字を刻む...
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投稿日 2018-06-17 12:01
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
うじゃうじゃを言葉にまとめて できたできた具現化した世界 でもかなり薄まった世界 うじゃうじゃは無限で うじゃうじゃと湧いて出る ひとは僕のうじゃうじゃを知らない 僕もひとのうじゃうじゃを知らない だから一度でいいから ひとのうじゃうじゃを感じてみたい...
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投稿日 2018-06-17 06:55
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
行き先のない若者は 甘い、と言われ 焦りから逃げるように 心の空洞を囲む頑丈な孤立 若者だった私たちは 突き放すのでもなく 過保護にするのでもなく 固まった感情を溶かすように そばにいてゆっくりと声を待つ...
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投稿日 2018-06-15 07:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
カリスマ詩人さんへ しょっ中お見舞い申し上げます こっちは蒸し蒸し暑くて しかもあなたのいない日々に 汗と涙まみれで過ごしていますよ そちらはどうですか? 相変わらずハワイのビーチで トロピカルカクテルを飲みながら 詩を書いているのでしょうか 今度、日本に帰ってきた時には また、荒川の土手でふたり ...
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投稿日 2018-06-14 07:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ちょっと太い針だけど 僕でも役に立つことがあった 高校生の時、学校に献血車が来て 友達とノリで始めた献血 そして、大げさかもしれないけれど 僕でも役に立つことがあって 見返りのない行為に生きている意味を 少しわかったり気がして (ジュースやお菓子はいただきますが……)...
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投稿日 2018-06-13 07:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
部屋には鉛筆も紙もありません だから歌っているわけです カラカラ、コンコン、カンカン と、伴奏が僕だけに響いています 無いはずのあったりする世界で やっと笑えた気がしています 誰にありがとうを伝えよう 誰もいないけれど 誰かにありがとを言ってみたい 今、僕は熱くなっています なんとか、の向こう側に ...