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投稿日 2018-06-13 07:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
部屋には鉛筆も紙もありませんだから歌っているわけですカラカラ、コンコン、カンカンと、伴奏が僕だけに響いています無いはずのあったりする世界でやっと笑えた気がしています誰にありがとうを伝えよう誰もいないけれど誰かにありがとを言ってみたい今、僕は熱くなっていますなんとか、の向こう側にガラクタが歌っています...
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投稿日 2018-06-13 06:35
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕は今、公園のブランコに座っている揺らすつもりはないけどたまにキーキーと鳴っては驚く希望の反対側で見ているのは翼をつけて遊んでいた景色間違った道を歩いて走ってここまで来てしまった誰にも言えない後悔は続いているそれなら、の言葉の続きがない想像さえ消していった日々僕が悪いわけではないこの気持ちがなくなっ...
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投稿日 2018-06-11 19:04
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
はいはい、おっさんむにゃむにゃ愚痴をこぼしながらだらりとぶら下がり酒臭いのはちょっと勘弁だな何があったんだかは知らねえけど飲み過ぎて、腹が出て、臭いのは俺たちつり革をやっている身からしたら「情けねえ」って感じなんだよなあまあ、いろいろあるとは思うけどおっさんたちは好きでおっさんやっているんだから随分と恵まれた人生じゃねえか俺たちつり革の気持ちを考えたことはあるかいあるわけねえよなあすべて人間のためだけに存在している俺たちの気持ちってわかんねえ、だろうなあまあ、そこはどうでもいいけどもう少しカッコよく生きて欲しいのさいちおう俺たちも生まれ変わったら人間になりたいなんて思っているんだからさあほらほ...
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投稿日 2018-06-10 01:44
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ひとりではたいしたことはなくそのたいしたことのないを知りつつも綴ってゆくそれしかなくてそれがあれば充分で大勢のひとたちと創り上げるエネルギーはないけれど線香花火のようにちりちりと燃えながらなるべく微笑んでいたいそれしかなくてそれがあれば充分で...
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投稿日 2018-06-09 20:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
環境に影響を受けない僕のもともとある踏ん張る力が生かしてくれている人間という概念から外れた宇宙にある運命といえるだろうほら、僕が生きていられる不思議考えたってわからないだろうどんなに惨めな思いをしても静かに笑っていられるのさしなやかに強い心根は変わらないどんな時だって僕は僕に優しい裏切ることなんて皆...
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投稿日 2018-06-09 18:12
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩の締めきりに追われ、やっと詩作から逃げることができた。逃げるといったら詩が嫌いなんじゃないかと思われてしまうか。でもそこっ、今風(死語?)に言うと微妙って感じなんだよな。縛られる感じで詩を書くのも悪くない。絞り出せ、絞り出せ、そして頭の回転に歪みが出てきて、それをなんとか軸を真っ直ぐに立たせながら組み立ててゆく。ちょっと作業? いや、創作、創作と言っておこう。なっ、わけで締め切りから解放されたら何をするかと言うと、やはり詩作をしてしまう。馬鹿のひとつ覚え、そう詩沢山の日々なんだよなあ。ああ、幸せ。これ、幸せ。それなあ、幸せ。♫ 詩作は詩を書く、コツコツコツ、コツコツコツ 詩作〜、詩作〜...
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投稿日 2018-06-06 19:50
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
「楽器に合わせて歌ってくださいね!」僕らはみんな鳴っている鳴っているから楽しんだ「はい、もうサビだよ!」ダンボール箱だってお鍋だってぽんぽんお腹だってみんなみんな鳴っているんだ楽器なんだ「さあ、ごいっしょに!」みんなみんな鳴っているんだ楽器なんだ〜...
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投稿日 2018-06-05 06:55
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
先日、埼玉詩人会の詩祭において高校生の朗読を拝聴する機会がありました。学生の表情と声から緊張がとっても伝わってきて、おっさんの私は頑張れと心の中で応援していましたね。でも学生から言葉の強さが伝わってきます。詩の趣きは日々において模索しながらも進んでいる、といった学生たちの共通した険しい感情を聴くこと...
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投稿日 2018-06-03 22:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
とある地形を測量しているとあることに気づいたのです測った地形を立体的に表すとあるものが現れてきたのですここの地面が揺れるのは地震だとばかり思って……すぐに私たちは逃げましたぐわっーと、地面は叫び立ち上がったのです私たちは巨人そのものを測っていたのです...
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投稿日 2018-06-03 20:59
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
さあ、新しい詩を書こうそう思い意味がわかりにくい個性のない感じで綴ってみても新しいくもない詩ができあがり途方にくれる言葉は正直であることを教えるそれなら何を語るため生まれてきたのだろう、なんてさも自分を強調したのなら吐き出した無意味が尖り胸に刺さってくるのだからなかなか詩は使いこなせないそれでいい、...