-
投稿日 2018-05-06 00:56
詩は元気です ☆ 齋藤純二
by
齋藤純二
私は図書館で本を読まないただ印字さえたインクや紙の匂いに興味があるこの香ばしさから私の想像する歴史や風景から物語を書くそのことを一度だけ友人に話したことがあった彼は本を読まないのは勿体ない、としかし、私のやめられない嗜好本に鼻を近づけ匂いから想像する...
-
投稿日 2018-05-06 00:53
詩は元気です ☆ 齋藤純二
by
齋藤純二
ぼくはぬすまれてしまうのかないつかぼくのこどもがぬすまれるのかなおとなたちがぼくのこどもをぬすむってひどいじゃないでもおとなはぬすんでしまうんだぼくのおにいちゃんもうぬすまれているよだってぼくをおまえこどもだなていうんだから...
-
投稿日 2018-05-03 00:26
詩は元気です ☆ 齋藤純二
by
齋藤純二
釜から降りる子杓からは龍の湯気が立つ地上へ降りたる龍は桐の花を食するように茶碗の抹茶に絡んでゆく三爪の龍は地をならし天に昇り五爪の龍となり姿を消す我々は茶の世界ごと口に含み恵みある緑に一礼をする...
-
投稿日 2018-04-29 15:16
詩は元気です ☆ 齋藤純二
by
齋藤純二
なんとか立ち上がれたコルセットをぎゅぎゅと今日は歩ける行こうあそこへ靴下が履けないなら、いらない靴が履けないなら、サンダルで行こうよしもう少しだ段差に気をつけておお、ついたしかも50円引きだソフトクリームバニラ、コーンで帰りはこいつがあれば楽勝...
-
投稿日 2018-04-29 10:34
詩は元気です ☆ 齋藤純二
by
齋藤純二
何とか連休に滑り込んだが案の定、腰が立たず寝たきりしかし不思議なものだ足の痺れがずいぶんと軽くなっているもしかするとこの腰の痛みが抜けてしまえばかなりいい感じになるだろう疲れさえ抜ければたぶん寝たきりならやはり詩を書こうしかし、これまた頸椎症と五十肩詩を綴るデバイスが両手で持てない肘で押さえて右指で...
-
投稿日 2018-04-27 07:06
詩は元気です ☆ 齋藤純二
by
齋藤純二
哲ちゃんはね哲生っていうんだほんとはね自分の開拓に明け暮れ詩なんて書いてそんなもんが何になるそう言われることもあるけど哲ちゃんはね理由なんて関係ないのさ僕という作品を作りたいだけなのさ哲ちゃんはね哲生っていうんだほんとはね...
-
投稿日 2018-04-27 06:35
詩は元気です ☆ 齋藤純二
by
齋藤純二
駅のホーム硬く低いベンチ数分で痛みは走るが朝日が背中を温めはじめなんか今日もいける気がして配線が連なるビルの壁に紅は優しい私に関わるすべての意味を見方して行くぞ...
-
投稿日 2018-04-26 21:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
by
齋藤純二
決めちまえばいい余計なことは考えるな病室のベットで苦しい筈なのに最後まで痛いの一言も言わなかった戦中、戦後を生き抜いた父の口癖が今、少し弱った俺にふと刺さってきた決めていたんだ父は耐え抜くと決めていたんだ俺も決めてしまおう俺は元気になる...
-
投稿日 2018-04-26 20:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
by
齋藤純二
二十代やはり詩を書いていた友人は俺のことを「天才」と言ったそうか俺の詩は知的財産だしかし三十代俺のこと「天才」と言ってくれたよなえっお前はすげえ「天然」だなあと言った記憶はあるけどそれから「天然」も褒め言葉と思い込み詩を書き続けているのであった...
-
投稿日 2018-04-25 21:52
詩は元気です ☆ 齋藤純二
by
齋藤純二
ツツジの甘い香りだと思ったら素敵な誘惑は君の蒼い髪から流れて恋も焦がしていないのにI love you.と、言わせてしまうのだから君は慣れているように僕を手のひらで転がしてNo way !と、驚いたお芝居なによりも君だった瞬間僕がクレイジーだったわけではない...