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投稿日 2019-06-01 05:15
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● BCA土曜学校のコラムVol.59●私の枕草子 清少納言の「枕草子」は、高い教養を持つ清少納言が一条天皇の中宮定子に仕えている中で綴った随筆で「徒然草」や「方丈記」とともに日本の三大随筆にあげられています。 中高国語2の教科書には、「春はあけぼの」の段が載っています。この段では、四季それぞれの好きな時間帯をあげその趣を書き綴っています。 授業では、生徒さんが一番と感じる四季それぞれの風物をひとつあげ、それに簡潔な説明を加えるという「私の枕草子」を書きました。 一人ひとりの豊かな感性が表現された素敵な随筆が書きあがりました。1 春はしだれ桜 小さなつぼみが開く。少しずつ、少しずつ。 ...
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投稿日 2019-05-24 04:20
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● BCA土曜学校のコラムVol.58●和敬清寂 BCA土曜学校では、淡交会の皆様のご協力を得て今年度もお茶の授業が行われています。 お茶の授業がある朝は、清水校長先生が自ら畳を丁寧に水拭きしお花を花瓶に生けるところからスタートしています。 茶道を行うときは、茶室に季節の花を飾り茶会のテーマにそった掛け軸がかけられます。 今、BCAの茶室に飾ってある掛け軸の言葉は「和敬清寂」です。 この言葉は、茶道の精神を表現するのに用いられた語で和敬は茶事における主客相互の心得を、清寂は茶庭・茶室・茶道具などに関連する心得を表しているのだそうです。 熱中小学校で講演してくださった淡交会幹事長の田中佳子先生...
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投稿日 2019-05-17 07:04
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● BCA土曜学校のコラムVol.57●母 「母」という文字を見たときに、どのような感じをうけますか。 「母」という文字は、ひざまずいている女の人が手を前で重ねてうやうやしく霊所を拝んでいる「女」に胸の乳房を加えたのが語源だと言われています。両手で子を抱きかかえている姿、子供に乳を与えている姿とも言われ、その様子から子どもを産んで養い育てる女性を意味する「母」という文字が成り立ちました。 「母」が入った素敵な言葉を少し紹介します。〇人生は、目を開いて母の顔を愛するところから始まった。(ジョージ・エリオット)〇母親の腕は、他の誰の腕よりも慰めを与える。(ダイアナ妃)〇子に対する母親の愛に匹敵...
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投稿日 2019-05-08 04:06
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● BCA土曜学校のコラムVol.56●令和 日本では、5月1日に皇太子徳仁親王が即位され、元号が「平成」から「令和」に改められました。 西暦で生活しているアメリカの皆さんには馴染みのない元号ですが、日本人にとっては生涯に一度か二度しかない貴重な節目となりました。 それに伴い今年のゴールデンウィークは10連休となり、学校も職場も今日から新元号「令和」でのスタートです。 新元号は西暦645年の大化から数えて248番目ですが、今までになかったことは天皇退位に伴う改元は憲政史上初で、新元号が皇位継承に先立って事前発表されるのも初めてだと報じられています。 「令和」は、万葉集の巻五、梅花の歌三十二...
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投稿日 2019-03-21 00:55
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● BCA土曜学校のコラムVol.55●おめでとう 3月で年度がかわる日本では、入学試験や就職試験の合格発表や卒業・進級の時期で、たくさんの「おめでとう」が行き交っています。 喜びごとや祝いごとや成功したこと、また勝利を得たことや新年を祝う言葉「おめでとう」は、日本の素敵なあいさつ言葉だと思います。 「おめでとう」は、形容詞「めでたい」の連用形「めでたく」が「めでたう(めでとう)」とウ音便化した語で、「お」は丁寧の意を表す接頭語です。丁寧な言い方をする場合には下に「ございます」「存じます」をつけます。 表記は、「御目出度う」「御芽出度う」と書き、目・芽が出ることが喜ばしいという説が一般...
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投稿日 2019-03-08 01:37
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● BCA土曜学校のコラムVol.54●大志 基礎国語で、書写の学習を行いました。初めての手本は、楷書の「大志」です。 生徒さん達は、始筆・送筆・終筆のリズムと線の太さを筆圧で調整する筆づかいや、中心と点画の組み立て方を意識しながら練習したことで、短時間で持っている力が引き出されました。 左が初めて書いた字、右が学習後の清書です。 「大志」は、「大」きい「志」と書きます。「志」は、「士」と「心」からできています。「士」は武士の士と同じ形ですが士(さむらい)ではなく、「之く(ゆく)」の略字で、足と出発を表し今いるところから一歩踏み出して行くという意味を表しています。「心」は、心臓の象形です。...
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投稿日 2019-02-26 12:24
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● BCA土曜学校のコラムVol.53●雪の季節 天気予報の雪マークは表示されなくなりましたが、奥まった場所や道路わきにはまだ雪が残っているところがありますね。 前回の「雪」に続いて、今回は「雪の季語」について触れたいと思います。 雪は「雪月花」のひとつとして昔から愛でられてきました。俳句に用いられる季語もたくさんあります。 例えば「六花」、むつのははなと読みます。雪の結晶の多くが六角形であることからついた言葉です。「雪の花(ゆきのはな)」「雪華(せっか」「雪片(せっぺん)」なども美しい言葉ですね。 その他、・雪催い(ゆきもよい)今にも雪が降りだしそうな空もよう。・雪ばれ(ゆきばれ)雪がやん...
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投稿日 2019-02-15 08:40
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● BCA土曜学校のコラムVol.52●雪 暖かい冬で過ごしやすいと思っていたら、節分すぎに雪が降りBCA土曜学校も休校となりました。ほとんどの車が普通タイヤのベルビューでは、道路に雪が積もると子供たちの安全のために学校が閉鎖されます。 「雪」は白くてふわふわしていて、天から降ってくる宝石のようなきれいなイメージですが、大人の私たちは生活に影響がでると厄介なものに感じてしまいます。 テレビでは、雪だるまを作ったり坂でそり滑りをしている様子が流れていました。土曜学校の皆さんも、長く降り続いた「雪」を楽しんだのでしょうか。 「雪」の語源は、「神聖であること」「いみ清めること」を意味する「斎(ゆ...
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投稿日 2019-02-02 05:38
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● BCA土曜学校のコラムVol.51● 月 国語1で「竹取物語」の学習をしました。竹の中から生まれた美しいかぐや姫が、五人の貴公子や帝の求婚にも応じずに月の都に戻っていくという幻想的な物語です。「かぐや姫」という題名でも知られるこの物語は、千年以上も前に成立し様々な形で描かれ人々に親しまれて続けてきました。 四季がある日本では、春夏秋冬の自然の美しさを愛でてきた歴史があります。中でも「月」は「竹取物語」をはじめ多くの古典作品のテーマとして取り上げられています。 「花鳥風月」「雪月花」という言葉にもあるように、自然を代表するものの一つとされてきたのです。 年の初めに皆さんと取り組んだ「百人一首...
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投稿日 2019-01-26 06:02
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● BCA土曜学校のコラムVol.50● 読む 5年生 の先生から、「音読に対する意欲がクラス全体で高まってきていています。冬休みに30回も音読してきた子もいました。」という嬉しい報告がありました。 BCA土曜学校では、文章を「読む」ことを大切にする指導を行っており、宿題として音読が毎週出されています。 「読む」という言葉には、①文章・詩歌など文字で書かれたものを一字ずつ声に出す。②文字や図などを見て意味や内容を理解する。③現れている事柄から深い意味を察知したり将来の動きを推測したりする。④数を数える。⑤詩歌をつくる。(詠む)という意味があります。 語源は、「よぶ(呼ぶ)」や、「よびみる...