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投稿日 2020-11-26 02:10
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● BCA土曜学校のコラムVol.99言葉 11月の土曜学校中髙部国語1は「言葉をつなぐ(空を見上げて)」で、豊かな表現にふれ、言葉のもつ力を考える。国語2は「言葉と向き合う(短歌を味わう・言葉の力)」で、表現を味わい、言葉の世界を広げる。国語3は「言葉を見つめる(俳句を味わう)」で、言葉を心のつながりを考える。それぞれの教材で、言葉の豊かさに触れてものの見方や考えを広げたり、感じ方を豊かにすることを目標とした単元の学習をしています。 国語1の「空を見上げて」は、傷ついた心を言葉にして表現することで心を解き放し、さらにその言葉に日本中の学生や世界中からメッセージが届くという内容から、言葉は...
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投稿日 2020-11-11 07:25
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● BCA土曜学校のコラムVol.98選 11月3日はアメリカ大統領選挙が行われ、これからのアメリカに世界中の注目が集まっています。 選挙とは、組織や集団の代表者や役員などを一定の資格を持つ者が投票によって選出する行為。アメリカは住民基本台帳が無いので、自己申告で登録し資格を得ての投票です。アメリカ国籍を持つ18才以上に与えられる資格ですので、土曜学校中髙部の生徒さんの中にも選挙権を持ち、今回の選挙で投票した人もいたことと思います。 選挙の「選」という字は、「辶」と「巽」の組み合わせで、立ち止まる足の形と十字路の形を表しています。「巽」は神前の舞台で、二人の者が並んで舞いを舞う形から、二人の...
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投稿日 2020-10-30 06:09
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● BCA土曜学校のコラムVol.97五・七・五(3) BCA土曜学校小学部の、「今日学んだこと・考えたこと・感じたこと」を五・七・五で表現するか、自分の言葉で書く宿題から、今日は3年生と4年生の作品を紹介します。 3年生の作品 〇わたしはね みんなとちがう それがいい 〇漢字はね へんとつくりで できている 〇漢字はね へんとつくりが 入ってる 〇かげおくり あとでみんなで あそぼう! 〇かげおくり どんなあそびか わからない 〇まばたきを め(目)しめるときに めをあける 〇さわやかな きもちちいいかぜ ふいている 〇こくごでは おそわることば ならいます 〇こくごじしょ...
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投稿日 2020-10-23 02:13
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● BCA土曜学校のコラムVol.96秋色 BCA2校庭の木々が秋色になってきました。すっかり紅葉している木も色づきはじめている木もとても美しいです。 日の出が遅くなり、日没が早くなり、気温が下がってきたなと思っているうちに秋を知らせる色に染まり、カーラインで車を乗り降りする元気な子ども達を見守っています。 日本の秋は暦の上では立秋から立冬の前日までをさします。季語によると8月が初秋、9月が仲秋、10月が晩秋、陰暦の秋は7月文月(ふみつき)、8月葉月(はづき)、9月長月(ながつき)ですが、実際の日常生活や気象学上では、9月、10月、11月を秋としています。 秋は空気も爽やかになり「実...
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投稿日 2020-10-16 05:36
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● BCA土曜学校のコラムVol.95●五・七・五(2) BCA土曜学校小学部の、「今日学んだこと・考えたこと・感じたこと」を五・七・五で表現するか、自分の言葉で短い文を書くという宿題から、今日は5年生と2年生の五・七・五を紹介します。皆さんの素直な思いが、五音と七音のリズムにのって、どんどん生まれています。■2年生の担任の先生から 「はたして五・七・五を発表してくれる子がいるかな」と心配でしたが、始めは恥ずかしがってシーンと黙っている子供たちも一人が発表してくれると次々に「ぼくも!」「わたしも!」と手を挙げてくれました。子供たちは五・七・五に興味ができてきた様子です。◆2年生の作品○あ...
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投稿日 2020-10-09 07:13
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● BCA土曜学校のコラムVol.94●面 BCA土曜学校幼稚部と小学部では、希望によって対面とリモートを選択した授業が始まりました。同じクラスの中で、教室で学習する人と画面に映るリモート学習の人が一緒に学ぶシンクロ学習です。 8ヶ月ぶりに教室で対面授業を行った先生も、先生の顔を見て授業を受けた子ども達もソーシャルデイスタンスに配慮しながらも充実した時間を過ごせたようです。面と向かって、お互いの表情や息づかいを肌で感じて行う授業はやはりよいものです。 「対面」は、顔を合わせてあうこと。互いに向き合うことの意味です。 対面の「面」は、目だけ表れている仮面の形です。神事的な儀礼の際にはい...
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投稿日 2020-10-02 07:21
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● BCA土曜学校のコラムVol.93●五・七・五 BCA土曜学校小学部では、9月から「今日学んだこと・考えたこと・感じたこと」を五・七・五で表現するか、自分の言葉で短い文を書くという宿題が出されています。担任の先生からは、五・七・五で書いている子どもさんが多いと聞いています。 五音、七音というリズムは、すでに万葉集において確立されている和歌の定型の音数律です。古代の歌人たちは指折り数えて歌を詠んでいたわけではなく、五・七を生み出すようなリズムがまず脳裏にあって、歌はその形式に合わせて詠まれたと言われています。 意識的なコントロールをせずに 自然に生まれた定型、意識を越えたリズムが五...
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投稿日 2020-09-24 11:35
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● BCA土曜学校のコラムVol.92●雨 先週末待望の雨が降り、今週はじめにようやく青空が顔を出しました。 スッキリとした青空は、心もすっきりさせてくれます。空の青はこんなにもさわやかで美しいものだったのかと、空を眺めてしみじみ思いました。 今までは、うっとうしさしか感じなかった雨でしたが、山火事の煙を落としてくれた雨はまさに恵みの雨。自然の力の偉大さを感じたのです。 今日は朝から雨降りですが、この雨がもっと青い空を連れてきてくれるのかと思うと「ありがとう。もっと降って。」と声をかけたくなっています。 「雨」は、天の雲から水滴が滴り落ちる様子から生まれた漢字で、その全体で降雨を表してい...
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投稿日 2020-09-18 03:25
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● BCA土曜学校のコラムVol.91●煙 アメリカの西海岸では記録的な山火事が続いています。 先週の美しい「朝焼け」の空はどこに行ってしまったのでしょう。同じ時刻に同じ場所から撮った写真とは思えない「煙空」です。 曇り空ではなく山火事の「煙」で覆われた灰色の空は、異様な感じがします。 日中も太陽が見えない日が続き、気温も上がりません。ありがたい太陽にはいつ会えるのでしょうか。雨が待たれます。 よく耳にする「煙」のつく言葉をあげてみます。〇煙に巻く(けむにまく) 大げさなことや相手の知らないようなことばかりを言い立てて、相手を圧倒したり、ご まかしたりすること。〇煙幕を張る(えんまくをは...
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投稿日 2020-09-11 00:34
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● BCA土曜学校のコラムVol.90●朝 BCA土曜学校の2学期がスタートした9月、朝晩は肌寒くなり秋を感じる季節となりました。実りの秋と言われる季節です。皆さんの日本語の勉強も充実したものになることを願っています。 今朝、東の空にとてもきれいな朝焼けを見ました。 西に沈む夕焼けはもちろん美しいのですが、太陽が昇ろうとする朝焼けは一日の終わりを告げる夕焼けのもの悲しい美とは違って、これから始まる一日を応援してくれるような力強い光を放っているように見えます。 「朝」の語源を調べてみました。「あさ」と「あした」は同源で、「あ」は「明く」が語源と考えられています。「あした」が語形変化し...