BCA土曜学校のコラムVol. 99〜「言葉」〜
11月の土曜学校中髙部国語1は「言葉をつなぐ(空を見上げて)」で、豊かな表現にふれ、言葉のもつ力を考える。国語2は「言葉と向き合う(短歌を味わう・言葉の力)」で、表現を味わい、言葉の世界を広げる。国語3は「言葉を見つめる(俳句を味わう)」で、言葉を心のつながりを考える。それぞれの教材で、言葉の豊かさに触れてものの見方や考えを広げたり、感じ方を豊かにすることを目標とした単元の学習をしています。
国語1の「空を見上げて」は、傷ついた心を言葉にして表現することで心を解き放し、さらにその言葉に日本中の学生や世界中からメッセージが届くという内容から、言葉は人の内面をつくり出す力を持つ一方で、人と人とをつなく力を持つことを学びました。
国語2の「言葉の力」では、桜の花びらと樹木のエピソードから、言葉と人間の関わりについての筆者の主張を捉えました。筆者は、言葉は「口先だけのもの語彙だけのものではなくて、それを発している人間全体の世界をいやおうなしに背負ってしまうもの」と述べています。
これらをふまえ、英語も日本語も話せるBCA土曜学校の生徒さんは、言葉というものをどう捉えているのか「自分の辞書に載せるとしてらどう書く?」と聞いてみました。
・上手に使えば気持ちを表せるし、下手だったら人をマニピュレートできる武器。
・人の気持ちや考え方を分かち合える手段。
・感情などを表現するための道具。
・世界中の人とコミュニケーションをとれるもの。
・人間みんなが使えるもの。国を超えて通し合えるもの。
・それぞれの気持ちを分かち合える方法
・人間がいろんなことに使えるもの。
・人が口に出したり文字にしたりして思いを伝える道具。
・自分のアイデアを伝えたり形にしたりするための手段。発明や開発など。
・自分と他の人達をつなぐための道具。
・人の思いや考えを表したもの。
・自分の考え方を変えてくれるもの。
・心にひびくもの。
・悲しいときや辛いときに私を助けてくれるもの。
・人間の成長になくてはならないもの。
・伝えることで気持ちを楽にしてくれるもの。
・人と人とが楽しく生活するために必要なツール。
それぞれの言葉の定義、なるほどと思いました。
今までの経験をもとに考えた「自分だけの辞書に載せる言葉」から、生徒さんが言葉を学ぶことの意味や、その言葉をつかう自分をよく見つめていることが伝わってきて嬉しい気持ちになりました。
今週はサンクスギビングでBCA土曜学校はお休みです。
ご家族とたくさん言葉を交わせるいい機会ですね。よい休日を過ごしてください。