地域包括支援センターありまつさんからご依頼いただいて、「がんのこと知っときたい講座」の出張開催に行って参りました。
・がんという病気について
・がんという体験
・がんと上手に付き合う工夫
がん体験はなし隊のHさんからは、自分がどんな経緯で診断を受けて、どんな治療をしたのか。その時の思いや体調、家族の支え、お子さんやお孫さんなど若い世代に対してどうありたいか?というお話しもあり、同年代の経験談に参加者さんは熱心に耳を傾けておいでました。
実はがんと診断される人の70〜80%は65歳以上の方です。
この年齢になると、すでに別の持病があったり、社会的・経済的な問題を抱えていたり、身体的な力の低下、理解して行動する力が低下したりということが起こりやすいのですが、それも個人個人の差が大きく開く年頃でもあります。
そもそも、がんの標準治療を受けることができるか?何を大切に選択して行くか?ということも若い世代とは別の切実さもあります。
年に何度か地域包括支援センターさんからご依頼があるので、70代以上の方のがんをテーマに開催できるよう、レクチャーの内容とはなし隊の準備を進めてきました。
年齢を重ねた方が持っているもの。
それは経験からくる知恵や包容力だと思います。
一方、年齢を重ねれば重ねるほど、相手に配慮しすぎて自分の想いを語らないということもあるように思います。
がんになると選択の連続ですが、大切なことを決める時に、ぜひご自身がどんなことを苦痛に感じているか、どんなふうに日々過ごしたいかということを周りに伝えていただくところからスタートしていただきたいということもお伝えしていきたいと思います。