はなうめの2024年を振り返る
12月
31日


2024年は能登震災からのスタートでした。
2日の早朝に熊本の美容師さんから連絡をいただいて、熊本地震の経験から困っている方にとウィッグやケア帽子を送ってくださいました。
被災された方に一つだけですが届けることができました。
残ったものはBeauty部の美容師さんに預けて、被災の有無にかかわらず必要な方にお渡ししています。

ご自身も健康に不安がある中で、実際に被害にあった方、身近なところで起こっていることに心が揺れる方、さまざまですが、私たちにできることは私たち自身が健やかにいること。
1月も4日から筆文字につどい、2月は節分は飾り巻き寿司を作りました。

お風呂deはなうめスタート!
治療の影響などでみんなでお風呂に入ることに抵抗がある人もない人も、いっしょにポカポカするこの企画。
由屋るる犀々さんでこれからも定期的に開催予定です♨️

以前からはなうめの活動をサポートしてくださっていた、七尾市一本杉通りのアトリエつばささんで月に一度の出張はなうめを開催することになりました。
金沢までなかなか来れない七尾近辺の利用者さんとも大切なお話をたくさんさせたいただいてきた場所です。
震災もがんという病気もこれまでの基盤が揺らぐところに共通点がたくさんあると感じ、がんに限らずおよりいただくスタイルでたくさんの出会いの場になっています。

スタッフ久村、石井、木村の3人で石井さんの自宅がある珠洲市宝立へ行きました。
石井さんが利用していた朝日避難所へもご挨拶。
「蓬?そんなもんそこらじゅうに生えとるけど?」ということで、いただいてきた蓬はアロマの時間に蓬オイルになりました。
出来上がった蓬オイルは後日避難所にお届けして「あの蓬がこんなものに!」と喜んでいただきましたので、来年は珠洲でも蓬オイルを一緒に作ろうと約束しました。
奥能登へははなうめのスタッフや関係者有志のプライベートの時間でこれからも出向いていこうと思います。

以前からゆるゆると交流のあったリワークスクールカラフル金沢さんからお誘いいただいて、おんころカフェをご一緒しました。
ココロとカラダ。不都合を感じるところは違うけど共通点もたくさん見つかる、軽やかで暖かい時間になりました。

男の料理教室スタート!
4月から始まった月に一度の県立図書館での出張はなうめの時間を利用して。
男性だけ料理を作る。そこに女性の講師とスタッフがちょこっといる。というのが調理という日常生活についてのバリエーションを豊かにする良い機会だと実感。

写真は9月のものですが、玉ねぎのみじん切りに沸いたブンブンチョッパー。
こういう道具ところからお料理も楽しんでいただけるとよいですよね。
この後購入&活用されている方もちらほら。

ご夫婦ではなうめを利用してくださっているSさんが男学のために蕎麦打ち台を作ってくださいました。すごい!

めっちゃかわいい手芸部Kさんの作品。
蕎麦打ち台を作ってくださったSさんの奥様とともに「手芸部の師匠」と私たちが勝手に呼んでいるお二人の作品は済生会金沢病院の売店で販売しています。
売り上げは能登への応援に使おうということになりました。

月に一度の出張はなうめin県立図書館にて。
がん経験者と家族のための県立図書館の歩き方を開催。
本のテーマではなく本についているハッシュタグ的「件名」を上手に組み合わせることで自分の欲しい情報に辿り着くことができることを学びました。
目から鱗とはまさしくこのこと!

震災とがんという病気を同時に経験した漆芸家のスザーン・ロスさんとの出会いがあり、はなうめの利用者さんがたくさん個展にお邪魔しました。
慣れない土地で、病と共に、家族とも離れ離れになり、漆芸を続ける不安もある中、縁あって、はなうめをご利用いただくことになり「一人じゃない」ことを感じてたそうです。こんなありがたいことはないなと思っています。

11月は濃かった笑
かなざわピンクリボンさん主催のピンクリボンウォークに参加。
Beauty部でお馴染みのフットケアナースやエピテーゼサロン綴さんと一緒に歩きました。
来年ははなうめの利用者さんにももっと声をかけて一緒に歩きたいです。

翌日はピンクリボン主催のメッセージマジックというファッションショーに参加。
はなうめの利用者さんたちの素敵な変身っぷりに感動しました!
綺麗に変わっていく自分、一緒に出演する仲間との楽屋でのやり取りもワクワクするものだったそうです。
皮一枚外側が変わることでココロがこんなに動くってすごいことだなー!と思いました。

そのメッセージマジックの会場では、はなうめ✖️くるみカフェ✖️学生サークルで小児がんを応援するレモネードスタンドを開催。
実は初めてかもしれない3者の共同作業。
来年もまた一緒にやろうね!と盛り上がりました。

大人の社会科見学で西茶屋街にあるエピテーゼサロン綴さんへ。
何が言いたいかというとピンクリボンウォークから3日間ずっと一緒でした笑
石川県初のエピテーゼサロンさんと今年はたくさんご一緒させていただきました。

がん教育への外部講師派遣。
はなうめが行っている無料出張講座や他依頼があった時にご自身の体験談をお話しする「がん体験はなし隊」の有志で県内の学校での「がん教育」に協力する外部講師に登録しています。
今年は2校3名を派遣。
実際に経験したことの力を改めて感じる授業でした。

手芸部さんの売り上げをやーっと届けることができました。
去年のバス旅行で行った能登町の福正寺さん。
安全に過ごせるようになったらまたみんなで来てくださいねと言っていただきました。
お会いできてこちらの方が安心するという不思議な感覚。
またいつか必ずみんなで。

来年のラッキーカラーがグリーンだということで、新しい年への想いを込めて。
695個のバラです🌹

今年は雪も積もらず、たくさんの方と蕎麦打ちを楽しむことができました。
これは「わりとヤングチーム」の手。

今年のしめくくり。
エールコンサートは音楽療法士のしおちゃん先生、所長率いるファルコン、ピンチヒッターのギタリスト高山くん、柘植ミュージックスクールのハーモニカ、済生会病院のSKHゴスペルクワイヤ、そして恒例となった手話うたのようこさんとみなさんで。
この時間で一年を締めくくれたことが一番ありがたいことなのかもしれません。
2024年のトピックスを写真で振り返ってみました✨
これまでのいろんなご縁が時間を経て何か違う形になるというような経験がいくつもあり、
そんなありがたさも感じる一年でした。
はなうめ日記は「何かあった時」に写真付きで書き留めて共有するものですので、ここでは決して語られることのない日常もたくさんあります。
いろんな気持ちを抱えて、はなうめを頼ってきてくださる方との時間。
出会いもあり、別れもあります。
利用される方やご縁のあった方々との関係にもその時々で濃淡や強弱もあります。
そんな一年を無事終えることができました。
みなさんどうぞ良い新年をお迎えください。
2025年は6日月曜日からお待ちしています。