これまではなうめの聞き書きサポーター養成講座を受講して聞き書き集を完成させたことのある方を対象にフォローアップの機会を年に一度設けています。
講座を受講してすぐにやってみたよ!という方もいれば、なかなか語り手に巡り会わない方、日々に追われてなかなから実践できないけれど、聞き書きは好きなんです!という方など、聞き書きファンの実践してみようの火を消さないようにというもの。
実は今年の聞き書き講座の語り手さんから、受講生ひとりひとりに、コメントのお返しがありました。
また、何年も前にお母さまの聞き書き本を完成させた方がお母さまに渡した時、亡くなられた後にもいろんな変化があったよという報告をしてくださいました。
聞き書きって単なる記録ではなく、出会うだけでは起こらない化学反応が起こるものだということを講師の天野先生や受講生のみなさんと共有しました。
はなうめで聞き書き講座をする意味。
がん患者さんという一面はあるかもしれないけど、がん患者という人はいない。
人生にがんという経験がある方の人生のお話を聞いて書いてのこることの価値。
がんを経験した方を理解する機会になる。
その方の周りで何か小さな化学反応がおこる。
はなしを聞く人、人を丸ごと見つめる視点、化学反応という関係性を大切に感じる人の輪が育まれることで、病気や障害、老いなどがあっても柔らかく包み込むような地域に近づいていく。
聞き書きを通してはなうめができることをまた続けて行きたいと思います。