Dr.龍澤教室〜緩和ケアについて〜
12月
15日
今日は緩和ケア全般について、済生会金沢病院の緩和ケア病棟長でもある、龍澤所長からの話題提供がありました。
終末期のがん患者さんが利用するイメージが根強いのですが、疾患を問わず生命を脅かす疾患に関連した問題に直面している患者さんやご家族の苦痛を予防・和らげることとされています。
昨日は薬剤師さんから、症状を緩和する医療について教えていただいたので、今日は緩和ケア病棟や在宅医療といった「どこで、どんな風に過ごすか」というところに、みなさんの関心があったようです。
◉今日のポイント
○石川県には緩和ケア病棟が3つある
・石川県済生会金沢病院
・城北病院
・小松市民病院
○費用は保険適応で、高額療養費制度も適応される。
○一般病棟との違いは、面会時間などが比較的自由、外出外泊が比較的自由、家族がつきそうベッドや部屋がある、自宅療養中に調子が悪くなった時に緊急入院しやすいなど
○自宅療養していて、家族がちょっと休憩できる「レスパイト入院」ができる
○緩和ケア病棟の入院相談をしたからといって、必ずしも入院しなければならないわけではない
○入院相談、緩和ケア外来への通院とがんの治療を行なっている病院の両方通うことが可能
○済生会病院の緩和ケア病棟では
・2割ほどの方が、自宅に退院されている。
・現在(2020年12月)は新型コロナウイルス感染症の対策として、面会と外宿泊については人数、時間を制限している
・面会しづらいことを理由に在宅医療を利用するケースもあるが、急増している印象はない
◉参加者さんからは、こんな声がありました。
○退院する人がいると聞いて、そんなに覚悟を決めて入院を決めなくても良いのだと分かった。
○必ず緩和ケア病棟に入るというわけではない
○在宅医療でも、しっかり緩和医療を受けることができる
○コロナ禍が明けて、早く見学できるようになると良い
緩和ケア病棟を利用するかしないかは別として、正しく知っておくことは大切だと思います。
はなうめでは、時々緩和ケア病棟の見学ツアーもしていたのですが、この状況では叶わず、、、
早く再開できると良いなと思います。