ZZ-572 Vette
3月
16日
規格外の大排気量。
ただし、高回転までブン回るレースエンジン。
そして、圧倒的なパワー。
熱量との戦いは、1000馬力対応のアルミラジエターと、オイル量を倍増させるワンオフの薄く広く長いオイルパン、そしてこれもワンオフの水冷オイルクーラーで勝利を収めた。
ブレーキはGTRのチューンナップパーツを使用してサイズは充分になったが、巨大なエンジンのおかげで、ブレーキブースターの設置場所がなくなり、小型化を余儀なくされた。
ブレーキブースターの容量不足は、僕の肝を何度も冷やしてくれた。
それが解決したのは近年。
電気自動車と同じ電動のブースターが開発されてからだ。
今年は、足回りの小修正を行い、走ることが楽になった。
1995年、なけなしの金と長期ローンで手に入れたマシン。
それから、このマシンを仕上げる為に地獄を見てきた。
やれる仕事は何でもやった。
今のように気軽に走れるように仕上げるまで20年。
このマシンには、僕の人生が詰まっている。