地球上では過去5億年の間に、半数以上の生物が絶滅する事態が繰り返し起こっている。 その一つが、恐竜を絶滅させた小惑星衝突だ。 しかし、2億5100万年前のペルム紀末と、2億100万年前の三畳紀末では、別の事が起こっていたらしい。始まりは、大規模な火山活動だった。 (1)火山活動により、大量の二酸化炭素とメタンが放出され、急激な温暖化が始まる。 (2)海水温度が上昇し、海水に溶け込む酸素量が低下する。 (3)低酸素の海水により、ケモクラインの位置が不安定になる。 ※この場合のケモクラインは、酸素が豊富な海水と、深海の緑色硫黄細菌と紅色硫黄細菌が発生させる硫化水素に満ちた深層水との境界線。 (4)深層の硫化水素が増え、表層の酸素が減ることにより、部分的にケモクラインが海面に達する。 (5)緑色硫黄細菌と紅色硫黄細菌は表層の硫化水素が豊富な場所で生息を始める。 同時に、酸素呼吸の海生生物は死滅する。 (6)硫化水素が陸上生物にも影響を与える。 (7)硫化水素がオゾン層を破壊する。 (8)太陽紫外線が、残りの生物を死滅させる。・・・というメカニズムなのだそうだ。 いまのところ火山活動は無いけれど、火山の代わりを人間がしっかりとやっている今、このストーリーが再現されているのかもしれない。 地球の終わりは、ゆっくりではなく、意外と唐突に訪れるかもしれないのです。詳しくは日経サイエンス1月号を・・・。 面白いよ。
投稿日 2006-12-06 08:59
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2006-12-07 05:46
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投稿日 2006-12-07 06:14
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