Ferrari GTC4 Lusso T
7月
29日
この不細工なフェラーリには、何か親しみを感じます。
それもそのはず、AピラーからCピラーまで続くサイドウインドウの造形は、かつて僕が愛してやまなかった「VWシロッコR」と瓜二つではないですか。
大人4人が乗れる室内も同じ。
エンジンを高性能なパーツを用いてチューンナップし、足回り、ブレーキに至るまでぬかりなく仕上げた僕のシロッコとの性能差は、最高速以外でごくわずかです。
VWシロッコRとの違いは、ゴージャスなイタリア家具をたっぷりと詰め込んだ室内と、それを運ぶための大きなエンジン、そしてそのエンジンを納めるための長いボンネットぐらいです。
GTC4 Lussoには2つの仕様があり、このGTC4 Lusso TはV8ツインターボエンジンが積まれてFRレイアウトです。
さらに兄貴分の GTC4 Lussoは、巨大なV12エンジンが積まれAWDとなります。
巨大なエンジンは発熱量が多くいろいろな場所に負担がかかります。
その事は、かつて僕が仕上げたコルベット「不良の系譜」での地獄のような数々の経験から、痛いほど理解しています。
ちょっと豪華でボンネットの長いシロッコに乗るために、そのような無理をする必要はありません。
したがって、この懐かしいフォルムをした、V8ターボエンジン搭載のGTC4 Lusso Tを、1台包んでもらう事にしました。
このクルマにセレクトされている、新車時のオプションリストを確認すると、有償オプションの金額は実に900万円超!!!
新車でこのような車をオーダーする事は、僕には考えもつきません。
ラッキーでした。