インフルエンサーと言う大罪
9月
23日
この仕事は、唐突なことを発表すればするほど儲かるビジネスであり、読み捨てられるニュースサイトよりも多いというわけだ。
SNSをまるで裏付けられた情報のように感じている多くの方が存在する事は理解しているが、僕はどのような肩書の人物の発言でも事実関係によって物事を判断する。信じるか信じないかではない。
ここに事実が書いてあるのか、虚偽なのかを判断するだけだ。
現役医師の発言でこういうものがある。
「①ワクチンを接種した学校教師の周りにいる子どもたちが鼻血をだしたり目が充血したりしている。②脳卒中や心臓発作を起こしている。③これは、ワクチンを通して何かしらが周囲の人に移されていると考えられる。④ネット上のマグネットチャレンジをみたことがあるでしょう。私たちはワクチンには金属片が入っていると考えている」
彼はこのことにより、80万人のフォロワーを得て、200ドルの講演料で400人を集めることができるようになった。
この発言中には、我々が事実関係を確認できる状況も数値もない。
つまり、確認しようがない情報であるので、何でも言いたい放題になることに注目すべきだ。
唯一確認できるのは、身体にマグネットが付くという話。
ここに、最強の磁石と呼ばれる「ネオジム磁石」がある。
分離させようとするだけで折れてしまったり、指先を挟めば怪我をするほど強力過ぎて厄介な磁石だ。
残念ながら、このネオジム磁石をもってしても、身体に吸着する事はない。
このことは、上記の④が否定されただけではなく、情報ソースとして①~④全ての情報が信用できないことを示している。
内心は珍しい現象を探し出したいと、いつもワクワクしているのだが、「本物の怪異とはなかなか出会えない」ものなのである。