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合祀 別の角度

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合祀 別の角度
潮流のある海峡を横断するときに、目的地の方向ばかり見ていては、船は大きく横に流され、結局目的地に到着するのが遅くなる。

そんなことを思い出したのは、竹田研究会に出席したからである。
この日の後半の話題は靖国神社に関して。
靖国神社は、明治天皇によって、国家のために尊い命を捧げられた人々の霊を慰め、事績を後世に伝えることを目的に創建された神社だ。「靖国」という社号も明治天皇の命名によるもので、「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いが込められている。
肝心なことは、靖国は天皇が参拝(御親拝)するための神社だという事だ。

しかし、1975年11月21日を最後に参拝はなされていない。
これは、1975年8月15日 当時の三木武夫首相が「私的参拝である」と言い切ったことが大きく影響している。
その後国会で「両陛下の参拝は、私的参拝か公式参拝か」で議論になったからだ。
天皇に私人でいる時間など存在しない。

後の2006年 日本経済新聞の報道により元宮内庁長官・富田朝彦がつけていたとされるいわゆる「富田メモ」の存在が明らかになる。
1988年4月28日(昭和天皇の誕生日の前日)のメモだ。


私は或る時に、A級が合祀され
その上 松岡、白取までもが
筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが
松平の子の今の宮司がどう考えたのか
易々と
松平は平和に強い考えがあったと思うのに
親の心子知らずと思っている
だから 私あれ以来参拝していない
それが私の心だ

松岡:日独伊三国同盟を締結し、A級戦犯とされた元外務大臣の松岡洋右
白取:A級戦犯とされた元駐イタリア大使の白鳥敏夫
筑波:A級戦犯を合祀しなかった靖国神社宮司の筑波藤麿
松平:は終戦直後の最後の宮内相の松平慶民
松平の子:松平慶民の長男で1978年にA級戦犯を合祀した靖国神社宮司の松平永芳


報道では、天皇はA級戦犯合祀に不快感を示したとされているが、そういう記述はない。
また、そのような解釈はあり得ない。
ポツダム宣言では、戦争犯罪人の処罰が盛り込まれていた。
その後の極東国際軍事裁判は「戦勝国が敗戦国を裁く」という前代未聞のもので約1000人が死刑判決を受けた。
ポツダム宣言の中身を知った昭和天皇は、そうなるであろうことをご存じだったに違いない。
だから、玉音放送の中で 「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」と語られたのだろう。
戦争犯罪人が作られることにより、全ての日本国民は被害者であり、世界から犯罪者として扱われない事をまさに耐え忍び選択されたのであろうと考える。
一部の犠牲の基に、我々は平穏に暮らせているのだ。

それゆえ、昭和天皇はA級戦犯に不快感を持つ事などあり得ない。
しかし、合祀されたことによりいろいろな国や人の立場を考えると、参拝に行けなくなったことを悲しまれたのであろうと思う。

ここで大切なことは、小さな正義は大きな目的達成の為にあきらめる覚悟が必要な場合があるという事だ。
極東裁判がめちゃくちゃだったから、A級戦犯合祀は正しい。
正しいが、合祀されたことにより、A級戦犯として堂々と処刑された7名の日本国への思いを遂げてあげる事は出来たのだろうか?
賛成だとか反対だとか、軽々しく言ってもらいたくはない。
彼らの死には目的が存在したのだ。

今この時も、色々な前提が崩れようとしている。
韓国、朴槿恵大統領は「加害者と被害者という歴史的立場は1000年の歴史が流れても変わらない」と強調したうえで、歪曲化した歴史を世界に植え付けようとしている。
2013年7月10日ソウル高裁は、ヨ・ウンテク氏ら日帝徴用の被害者とされる4人が新日本製鉄を相手に起こした損害賠償訴訟の破棄控訴審で「原告に各1億ウォン(約900万円)ずつ支給せよ」との判決を下した。
これまで韓国国内でも、常識ある判決が下され続けてきた問題に対し、最近の韓国政府は日韓基本条約も無効化しようとしており、抗日が正義と言う方向に突き進んでいる。
いったいこの鳩山クラスにバカな大統領は、日韓関係をどうしたいのだろうか?
日本国内には在日韓国朝鮮人も多く居住しているわけで、彼らの心中も穏やかではなく、その立場も苦しいものであろう。
自由に意見を交わすことなく、真の友好は生まれない。
韓国が自由主義陣営の一員として、成熟する事を望む。 

日本の左翼はもっと惨めである。
アメリカが行った戦後教育の「日本=悪」というイメージをすりこまれ、戦争につけられた「善悪」という概念を信じているからだ。
最も大きな戦争犯罪とは、広島・長崎に原子爆弾を投下し、一瞬にして20万人の民間人の命を奪ったアメリカにあることは、いかなる理由を後付しても明白であろう。
日本がそれ以上の「極悪国家」でなくてはならないと考えるのはアメリカであり、アメリカ主導もしくは便乗の形で、南京大虐殺などの歴史が捏造される。
そして当時の洗脳教育が、未だに日本国内に残留している。
そうでなければ、アメリカの戦争犯罪を正当化する事は出来なないのだ。
歴史認識の操作という点では、アメリカは未だに敵国だ。
かつての日露戦争でからくも勝利した日本であったが、ロシア人を「悪い」と思ったことは無い。講和条約を結んだのみだ。

戦後70年が経過しようとしている中、日本の敗戦とはかくも理不尽なものなのであろうか?
竹田恒泰氏のよく言われる言葉が、今日は納得できる。
「戦争はしてはいけない。
しかし、万が一戦争でしか解決できない問題が起こったら、そのときは絶対に勝たなければいけない。」
これが僕らの学ぶべき教訓であろう。
戦争では、勝った者が正義の権利を得るのである。
日本は今後他国を侵略することは無い。
しかし、有事に防衛できなければ、正義を失う事になる。
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