アメリカといえば車社会。
バーガー、コーヒーはもちろんのこと、銀行、薬局、ポスト投稿もこちらではドライブスルーで利用可能。しかし、ドライブスルーを使う人の方が多いので店内の列よりもドライブスルーの列の方が長いのも確かです。
今ではUberやReachNow等のサービスの使用で車を所有していない側の変化が見えてきましたが、車所有者側はどうでしょうか?
3年前からシアトル市内に導入されたPayByPhoneは、路上駐車のパーキングメーターと連携し、駐車料金が携帯から支払い可能というサービス。携帯電話番号、クレジットカード情報、車のナンバーを入力し事前登録し、支払う時にはパーキングメーターに記してあるロケーションナンバーと駐車したい時間を入力して、支払い完了。 駐車時間がオーバーしそうになるとメールで知らせてくれ、駐車時間の延長が アプリ、または無料通話から可能。わざわざ車に戻り、コインをかき集めて(またはカードで)支払いを済ませ、車内にレシートの提示が必要だったのに比べると、時間と資源の節約となります。
日本ではタイムズなどの時間貸し出し駐車場の方が一般的に使われていますが、こちらでは路上駐車が一般的なため、このようなサービスはとっても好感度大。駐車監視員側も連動のシステムで確認が可能なため、見回りの時間が減り、効率的なのではないでしょうか。私たちの駐禁のチケットも同じくらい減っていくことを望みます。
by Erina Sugita
SBがARMを買収
クラウドコンピューティングは、ソフトウエアであり、実サービスの提供には、人との間を仲介するハードウエアが必要になります。それが、Thingと評されるものであり、クラウドコンピューティングとハードウエアを結んだソリューションビジネスがIoTビジネスになります。
「I」に当たるクラウドコンピューティングは、どうあがいても米国企業に日本企業が追いつくことは、現段階では無理です。Microsoft(Azure)、Amazon (AWS)、Google(クラウド、自動運転開発)、HP(クラウド)と世界企業の錚々たるメンバーがここシアトルでクラウドコンピューティング開発の凌ぎを削っています。しかし、「T」に当たるハードウエアはどうでしょうか? センサー技術など人の五感を補助する技術は、日本企業の強みであり、ここに製造業に起死回生を見つけるべきだと見ています。
これを書き留めたのは実は数ヶ月前なのですが、SoftBankがARM買収のニュース。その心とは? IoTのプラットフォームを抑えにいったと。その戦略は正しいと思います。買収金額よりその戦略の根底にある孫さんのビジョンを理解することが重要でしょう。さて「I」のプラットフォームには何が?面白いところです。
その「I」と「T」をつなぐ、「of」となるのが私の仕事の醍醐味でもありますが、同様にIoT事業ソリューションを起こすことが、企業の新規ビジネスへの挑戦でもあり、使命でもあると思います。
日経ビジネスより引用
私は、ノートブック製品企画をしていた頃、世界初のリチウム電池採用のノートブックをSony OEM(VAIOの前身)でDellから出しました。PoC (Proof of Concept)や流行は、自動車業界に学ぶことが多くあり、今でも目が離せない私の一つのデータポイントにもなっています。
例えば、発展の経緯を比較してみると排気量=CPUパワー、 燃費=バッテリー寿命、居住性=人間工学デザイン(例:重量バランスや感触)という仕様や機能改善で日本企業は凌ぎを削ってきました。
そして、自動車業界は、カーナビへとシフトしていきました。その使いやすさに慣れると買替え時に他社に乗り換えずに、自社の車種変えで乗り続けて欲しいという顧客定着戦略から純正カーナビ機能にしのぎを削っていました。しかし、それもGoogle MapやCar Playなど「餅屋は餅屋に任せる」という水平分業に取って変われつつあります。
パソコン業界の歴史を振り返っても同様のことが見えます。IBMも開発、製造、販売、サポートなど全て自社で賄っていました(いわゆる垂直分業)。しかし、80年代のパソコン創始期にMicrosoftはOS、IntelはCPUという風に自社のリソースを特化し(水平分業)業界の雄に登りつめました。Dellは、組立販売に代表されるマーケティング・販売に特化した会社であったと言えると思います。気が付いたらIBMはパソコン事業部を中国に売却することになったりしています。
IoTとは「Internet of Things」の略ですが、Internetについてはクラウド技術の会社はここシアトルに集積しています。Microsoft, Amazon, Google, Facebook, HPと勢ぞろい。一方、Thingsはハードウエアですが、昨日話題になったSoftBankのARM社の買収があります。
その"of"にビジネスの妙味が今後あると思います。多くの水平分業プロ集団をアメーバー組織でまとめる企画実行が「of」とも言えます。そこには人工知能という技術&ソリューションも不可欠になるでしょう。
Uber Website
今朝、トロント空港までUBERを利用しました。その時の運転手との会話でUBERはタクシー業界だけでなくレンタカー業界にも大きな衝撃をすでに与えているとのこと。レンタカー業界もどこでもピックアップ、ドロップを検討していかないと生き残れなくなるかもしれませんね。
前のブログでも書き留めたBMWのReachNowを想起させます。
「風が吹けば桶屋が儲かる」そんなことが現実にこれからも沢山起こるのがインターネット、クラウドコンピューティング、IoTという時代でしょう。それにビーッグデータ、分析、人口知能・解析が大きなパラダイムシフトを起こします。
対岸の火事というか自分はIT関連でないしとか田舎の中小、個人事業だから関係ないと思わずに、アンテナを張るべきです。中小にこそ脅威よりチャンスがあるかもしれません。
Cloud Computing has been and will be changing a lot of our life style.
When I took UBERto the airport this morning, I had a chat with a driver.
I thought Uber is a big threat as its business competitor for taxi business but beyond my expectation, there is another industry; that is, a Rental Car Business.
The driver in Toronto told me that people do not use a rent-a-car like used to be and some rent-a-car companies are coming into same business service model.
Keep your eyes open. It might something happen in your business. Cloud computing will bring a lot of large paradigm shift.
朝日新聞Digital版(6月10日版より抜粋)
はじめに
時代は、エコシステムとクラウドコンピューティングという時流の下、所有からシェアというビジネスモデルが出てきています。そして、製品を販売からユーザ体験を提供することが市場創出・開拓の大きなカギになっています。
例えば、携帯電話のガラケー期は、機能訴求による製品販売。しかし、スマホの登場で使いたい機能は、自分で後から追加削除でパーソナル化が容易になりました。つまり、製品は万人同じでも、使い方は十人十色、千差万別になっています。それを可能にしたのが、クラウドコンピューティングというインフラであり、そのソリューションが寄与しています。そして、収益モデルも変化してきました。「売る」から「使ってもらう」ことでの収益です。
一方、企業や個人のデータ保管サービスの登場。日本ではまだプライベートクラウドが主流ですが、AWS、Azure, Googleなどパブリッククラウド利用が増え、ハイブリッドクラウドによるFederation機能が重要になります。
当然、課金方法も多岐に渡ってくることと思います。B2Bでクレジットカード決済が遅れている日本ですが、今後は新しい決済方法のフィンテックの台頭も視野に入れておく必要があります。決済ビジネスに銀行やカード会社ではなく、事業会社が参入できる大きなパラダイムシフトが起こる可能性があります。特に海外送金など手数料の高い決済などはその流れが早く取り込まれる可能性があります。すでに、東京三菱UFJは、2017年秋からMUFGコインという仮想通貨の参入を今月発表しています。
OHPからビデオ映像へ
こんなスタイルだと学校に来る必要がある?
The Classroom of the Futureの記事でちょっと考えるきっかけになりました。
IoTが教育現場に何を提供できるか?
SX(Student's Experience)の満足度を上げれるのか?
児童・生徒・学生だけでなく、教師、保護者や地域社会もリアルタイムで参加できるPTCA(Parents-Teachers-Community Association)構想も変わるのではないか?少子社会や多様な子供達の個性を家庭や地域社会が一緒になって育成する。
IoTで校舎や教室の在り方も変わる。
ホームスクールも可能。
学習能力によっては、科目や先生の選択できるオンライン越境授業も可能。
しかし、小学生の時から各自がパソコンに向かう授業スタイルは?
集団生活を通じて、五感で規律、思いやりや必要なストレスとも戦いながらの情操教育は不可欠だと思います。その反対を行くとも言えるシュタイナー教育。サンタバーバラにある学校を訪問した時の新鮮な驚きと感動を思い出します。
国の礎は、その国の文化・習慣に根ざす「教育」でしょう。
ITの波に飲まれない、ITを道具として上手に使いこなすシステムやカリキュラムが必要です。国や教師任せでなく、みんなが真剣に目を向ける大きな節目がきていると感じています。
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