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- IoT Smarthomeについての考察(2)水平分業
日経ビジネスより引用
私は、ノートブック製品企画をしていた頃、世界初のリチウム電池採用のノートブックをSony OEM(VAIOの前身)でDellから出しました。PoC (Proof of Concept)や流行は、自動車業界に学ぶことが多くあり、今でも目が離せない私の一つのデータポイントにもなっています。
例えば、発展の経緯を比較してみると排気量=CPUパワー、 燃費=バッテリー寿命、居住性=人間工学デザイン(例:重量バランスや感触)という仕様や機能改善で日本企業は凌ぎを削ってきました。
そして、自動車業界は、カーナビへとシフトしていきました。その使いやすさに慣れると買替え時に他社に乗り換えずに、自社の車種変えで乗り続けて欲しいという顧客定着戦略から純正カーナビ機能にしのぎを削っていました。しかし、それもGoogle MapやCar Playなど「餅屋は餅屋に任せる」という水平分業に取って変われつつあります。
パソコン業界の歴史を振り返っても同様のことが見えます。IBMも開発、製造、販売、サポートなど全て自社で賄っていました(いわゆる垂直分業)。しかし、80年代のパソコン創始期にMicrosoftはOS、IntelはCPUという風に自社のリソースを特化し(水平分業)業界の雄に登りつめました。Dellは、組立販売に代表されるマーケティング・販売に特化した会社であったと言えると思います。気が付いたらIBMはパソコン事業部を中国に売却することになったりしています。
IoTとは「Internet of Things」の略ですが、Internetについてはクラウド技術の会社はここシアトルに集積しています。Microsoft, Amazon, Google, Facebook, HPと勢ぞろい。一方、Thingsはハードウエアですが、昨日話題になったSoftBankのARM社の買収があります。
その"of"にビジネスの妙味が今後あると思います。多くの水平分業プロ集団をアメーバー組織でまとめる企画実行が「of」とも言えます。そこには人工知能という技術&ソリューションも不可欠になるでしょう。
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