胚移植、あるいは妊娠すると、
基礎体温(新陳代謝熱)の上昇で
1日に1リットル以上の水分が、
身体から蒸発しています。
移植(妊娠)後、
1~2時間ごと、こまめに
1日、1.5~2リットルの水分をとると、
ふたつのメリットがあるのですよ。
ひとつは、
脱水を予防できますから、
子宮内膜の栄養血管(らせん動脈)に
十分な血液が供給されます。
もうひとつは、
こまめに水分をとると、
消化管がいつも活動して、
副交感神経系が優位に活動します。
副交感神経系は、
こころを穏やかにして、
子宮内膜のらせん動脈の収縮を
防いでくれます。
そうすると、血流が増えます。
妊娠初期、
経腟の超音波検査の後、
数日以内に
少量の赤い性器出血があった場合や、
膣座薬を挿入していて、
少量の赤い性器出血があった場合に、
流産とは直接関係のない
子宮の入り口(膣部)の
びらん(ただれ)への
経腟プローブや座薬の圧迫による
出血がときどきあります。
子宮膣部びらんは、
生理的なものや、
炎症等によるものがありますが、
10人中2~3人程度にあるのです。
妊娠初期に
真っ赤な出血が少量でもあれば、
すごく不安になってしまいます。
過剰な不安と緊張が持続すれば、
それは、
流産の危険因子に
なってしまいますので、
くれぐれもパニックにならないで、
あわてないでください。
この暑さ、妊娠初期の方、
あなたと赤ちゃんのため、
1日、1.5リットル以上の水分補給を。
つわりで水分が取れにくくなったら、
レモン水か、炭酸水か、
少し薄めたスポーツドリンクが
飲みやすいと思います。
緑茶やコーヒーなどのカフェインを含む
飲み物は利尿作用がありますので、
ほどほどに。
脱水は、
子宮内の栄養細動脈(ラセン動脈)
の血液量を減らしますので
低酸素状態になり、
さらに血液をドロドロにしますので
固まりやすくしてしまいます。
子宮内の赤ちゃんには
非常に危険なんです。
お話を聞くと、
本当に、
十分な水分を取っていない方が多いのです。
心配ばかりして、
自分で心配事を見つけようとしているようです。
そんな方ほど、水分補給はおろそかなのです。
女性の体重の約55%は 水 です。
尿で約 1.5 リットル、
呼吸(肺、皮膚)と発汗で約 1 リットル、
合計、約 2.5 リットルの水分が
1日に身体から出ています。
1日の食べ物に約 1 リットルの
水分が含まれていますから、
引き算して、
1日に約 1.5 リットルの飲み物を
飲む必要があるのです。
ただ、
緑茶やコーヒーなど、
カフェインを含む飲み物は
利尿作用があるので、
飲んだ量以上の水分が尿から出てしまう
から、ほどほどの量が良いです。
妊娠(移植)したら、
妊娠10週ぐらいまでは、
子宮の粘膜(内膜)のラセン動脈に
十分な血液を供給するため、
水分は 1~2 時間ごと、
1日 1.5 リットル以上飲んでください。
そして、
適度に身体を動かして、
適度な汗をかいてください。
汗は、
脳の活動を冷却しているのです。
不安なときほど、
汗をかくことが大切ですよ。
汗をかいた分だけ、
水分補給も多めに、ね。
ブログNo. 282 も参照してください。
「疑わないで」!!
今、良いのか悪いのか、疑わないで。。。
心配で、心配で、どうしても気になってしまい、
検査値や、超音波写真をネットで比較してしまう方、
どこか悪い兆候がないかどうか調べてしまう方、
気になるサインがあったら、過剰に反応してしまう方、
先読みされる方、
それは、赤ちゃんの発育を疑っていることにもなります。
赤ちゃんの発育には何の得もありません。
かえって、損していることが多いのです。
ご自身が気になることを見つけても、
多くの場合、その時点で役に立つことはなく、
不安(予期不安)を大きくするだけで、
かえって、
赤ちゃんから見て不利になってしまうのです。
あなたの過剰な緊張状態と悲観的な考えが、
子宮内の毛細血管を細くしてしまい、
赤ちゃんへの虚血が起こるからです。
妊娠されたら、もう、まな板の鯉です。
今までがんばってきたのですから、
赤ちゃんの生命力を信じて、
すべてを受け入れてみましょう。。
今までの流産のときを思い出してください。
妊娠がわかって喜びと同時に、
流産への恐怖心がありませんでしたか。
そんなとき、
わずかでも出血があれば、
頭が真っ白になりませんでしたか。
出血、すなわち流産。
当然、そのように連想されたことと思います。
そして、
たぶん、
絶対安静のように寝込んでしまいませんでしたか。
少し思い出しただけでも、
心が震えることと思います。
しかし、しかし、
本当は
妊娠反応陽性とわかってからの2週間以内の
出血なんか恐くありません。
恐くないんです。
なぜならば、
この時期において、
出血が主な原因で流産するという例は
ほとんどありません。
私の30年以上の経験から、
1%以下と思います。
あるとすれば、
先天性第13因子欠乏症という極々稀な例か、
巨大な絨毛膜下血腫等によるものです。
この時期の出血の主な原因は、
すでに流産となってしまったその結果による出血か、
下記で説明する
正 常 妊 娠 に 伴 う 生 理 現 象
による出血のどちらかです。
たとえば、
あなた自身にとって、
この時期の出血で、
最悪、
自然流産による結果としての出血となっても、
あなたの命が危険にさらさせることは
まずありません。
多くて生理の多い日の2~3倍ぐらいの量です。
ですから、
最悪な場合であっても、
あわてることなんかないんです。
他方、
その他のほとんどの場合においては、
この時期の出血は、
受精卵が子宮内に埋没するときに生じる着床出血か、
胎のうが大きくなっていくときに生じる
子宮内膜とのズレみたいなことによる出血と考えられてます。
つまり、
正 常 妊 娠 に 伴 う 生 理 現 象
なのです。
それなのに、
あなたが出血してあわててしまい、
ピリピリと緊張してしまったら、
その精神状態が
子宮内の赤ちゃんを
実は、
危険な状態にしてしまっているのです。
なぜならば、
過剰なストレスが、
子宮内のらせん動脈を細くしてしまい、
胎児への血流を低下させてしまうからです。
ですから、
妊娠して2週間以内の出血があっても、
正 常 妊 娠 に 伴 う 生 理 現 象
と信じて、
(信じきってしまうのです)
(それが赤ちゃんにとっていいからです)
いつもどおりの生活を送っていてください。
寝込むのは簡単です。
しかし、
寝込んでしまったら、
血流は悪くなるし、
熟睡できなくなるし、
かえって不安が増大するし、
いいことはないですよ。
赤ちゃんの生命力を信じて、
いつもどおりに過ごすということは、
本当に、なかなか難しいことです。
しかし、
それが一番いいと
私は思っています。
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