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周辺減光(2)

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周辺減光(2)
   
気になるので超ワイドレンズVoigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 ASPHERICAL II(以下UWH)の周辺減光の具合について第2弾の検証を行った。

前回の検証はボディにフルサイズのSONY α7IIを使ったが今回は撮像子が小さいAPS-C機のCANON EOS M3(以下M3)とRICOH GXR MOUNT A12(以下GXR)を使った。

UWHはフルサイズ対応レンズなのでAPS-C機で使えばイメージサークルは中心部の美味しい(条件の良い)ところを使うだけなので周辺減光はフルサイズ機に比べると少なめということとGXRはオールドレンズ使用を目的とし尚且つ超ワイドレンズの癖に受光素子配列や特性を考慮したCMOSセンサーを使っているということで周辺減光の影響が少ないのではという想像のもとで実際はどうなのかを検証したかったのが今回の目的であった。

今回は、写りの様子が一覧で比較しやすいように横方向に左から絞り値の小さい(明るい)順、縦方向は機種別に上からAPS-C機のEOS M3、同じくAPS-C機のGXR、そして、最後に前回の検証で使ったフルサイズ機のα7IIの撮影結果を配置した。

特段オールドレンズ使用を意識していないと思われるM3であるがやはり若干ではあるもののフルサイズ機に比べるとイメージサークルが小さくてすむ分周辺減光は少ないように思われる。しかし、光量不足によるマゼンタ被りが見られM3のセンサーは特に光量不足になる周辺の受光素子対策は自社レンズに影響のない範囲までしか行ってないように思われる。

それに対し、GXRはオールドレンズを調べつくしたというだけあって周辺減光や色被りには最大限の対応をしていると思われ一番良い写りとなった。

オールドレンズを楽しむファンの中には敢えてイメージサークルの小さいAPS-C機を母艦にするという人も少なからず居ることがこのことから分かる気がするし、フルサイズ対応のGXR後継機の出現も期待されていた(私もその一人)が残念ながらニッチな市場でビジネスとしては成り立たなかったらしくGXRシリーズはディスコンとなってしまった。

しかしながら、私は、オールドレンズは本来の画角で使いたいということで母艦としてα7IIを買い増ししたし、いつも超ワイドレンズばかり使うわけではないので今回の検証を踏まえてα7IIメインでオールドレンズ撮影を楽しみたいと思う。

今回の検証で意外だったのはUWHはどのカメラでも絞りを絞っても周辺減光が殆ど改善されないことである。
レンズは、一般的には絞りをある程度絞ると各収差や周辺減光は改善されると思っていたので意外な結果だった。

UWHの姉妹レンズでSUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 ASPHERICAL IIというレンズもあるがUWHよりは焦点距離が長いのにデジカメでは色被りがひどいと言われていたが最近デジカメに対応した光学設計でSUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 ASPHERICAL IIIとしてリニューアルされた。
カメラ雑誌で作例を見たが確かに色被りは改善されていた。テレセントリック性が向上したのだと思う。
UWHも3世代目としてリニューアルされるかもしれない。
                    
#写真

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Toshiaki Nomura
Toshiaki Nomuraさんからコメント
投稿日 2015-09-15 15:38

これはまた詳しく実験ですねぇ・・・。
超ワイドとなると周辺光量不足は顕著なんですね。

扱いが難しそうだなぁ・・・。
が、感想ですが、
この貴重な実験データはフリースペースにリンクして、
いつでも見られるようにすろとよさそうですね。

ワオ!と言っているユーザー

ProDriver
ProDriverさんからコメント
投稿日 2015-09-16 13:19

UWHはレンジファインダー用レンズでバックフォーカスが短くレンズ光軸からの距離が中心部と周辺部では差が大きく光量にも比例してその影響が出るんだと思います。
そうなるとフィルムの場合(受光部は表面)でも周辺光量落ちは標準レンズなどに比べると激しいと考えられますがデジカメの撮像子は構造上井戸の底のようなところに受光部があるので斜めから井戸に光が当たれば底に当たる光量は少なくなる原理で周辺の光量落ちが顕著になるのは納得できます。
改めてGXR(MOUNT A12)はオールドレンズ使用についてよく考えられた機材なんだなぁとその存在意義を再認識しました。

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