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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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ゆとりある寝坊

スレッド
とても明るい

いつもの朝だというのに
あれっ、家族がみんな起きている
んっ、こりゃ寝坊か

目覚ましのアラームが鳴る前に
起きるようになり数年が経っていた
時間をセットしない日もちらほろ

油断の隙に躓いてしまった

いやいや、それでも遅刻はしない
いつも職場にはかなり早く着いている
寝坊を一時間しても大丈夫

なんせ、歳を重ねるたびに
何事にも咄嗟には動けなくなるから
早め早めの行動をするようになる

しかも、眠りの質がおちて
浅い眠りと早起きが進んでしまうのだから
疲れはたまっていく一方だ

今回の寝坊はよく眠れたということで
たまにはいいじゃないかと納得

そして、慌てるほどの寝坊でなければ
ちょっとしたイベントでいいもんだ

ひとりでの朝ごはんの静けさもなく
そこには朝の賑やかさがあり
子どもらがあれがない、これがないと
朝らしい朝は活気があった

仕事の下準備ができないのは
気持ちが落ち着かないけれども

行ってきます
行ってらっしゃい

そんな朝の始まりは
頑張っている自分への些細な見返り
だけど、大きなやる気になるのだから

明日からは三十分の寝坊をすることにしよう
#詩

ワオ!と言っているユーザー

騒なき詩人(ぞめなきしじん)

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人が見る背景を消し
俗世界を脱け出す

言葉を捨て
暮らしを捨て
葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず
煤けた馴れ合いの衣を剥ぎ取り
裸の表現者に微塵の躊躇はなし

芸術の道具など要らない
言葉以前の世界で叫びの匂いを感じ
赤子になった全身からは唸りだけが発する

空間の揺さぶる振動は魂を燃やし
塵灰(じんかい)となった生き様
その浮遊した足掻きは風に飛ばされ
詩人は跡形もなく歌い切る




葷酒山門に〜
…葷酒は、心を乱し修行の妨げになるので、寺の門内に持ち込むことは許さない。禅寺の山門の脇の戒壇石に刻まれる言葉。(デジタル大辞典引用)

葷酒
…仏教用語。葷と酒のこと。葷とはねぎの類に属する植物をいい,これらは刺激性が強く臭気があるため,酒と同様に仏教の出家修行者には禁じられている。
(コトバンク引用)
#詩

ワオ!と言っているユーザー

子どもの頃の電車

スレッド
子どもの頃の電車
木製の床に油
その存在感のある匂いは
黒く、てかてかしていた

おじさんは
あたり前のようにタバコを吸い
シートはぽこぽこと
焦げえた穴がちらほら

風天の寅さんみたいな
酔っぱらいが叫んで
こっちに来るなよ
こっちに来るなよ
子どもの私は祈った

扇風機のある車両だと
首振りに合わせて
円を描いては
くるくる回っていた

がたん、ごとん
揺れては車内に響き
すれ違う電車には
ガラスが割れそうだった

ドアに腕を挟まれても
走り続けて行く電車
知らないおじさんたちが
よいしょ、よいしょ
助けてくれた

ああ、いつからだろう
電車でどきどきしなくなったのは

ああ、いつからだろう
電車でわくわくしなくなったのは
#詩

ワオ!と言っているユーザー

from now on

スレッド
Just a 13.
Just a 14.
Just a 15.
Just a 16.
Just a 17.
Just a 18.
Just a 19.
Just a 20.
Just a 21.
Just a 22.
Just a 24.
Just a 25.
Just a 26.
Just a 27.
Just a 28.
Just a 29.
Just a 30.
Just a 31.
Just a 32.
Just a 33.
Just a 34.
Just a 35.
Just a 35.
Just a 36.
Just a 37.
Just a 38.
Just a 39.
Just a 40.
Just a 41.
Just a 42.
Just a 43.
Just a 44.
Just a 45.
Just a 46.
Just a 47.
Just a 48.
Just a 49.
The poetry is fine from now on.
#詩

ワオ!と言っているユーザー

レロレロミックス

スレッド
休み時間
ナイロン弦は張り巡り

コロン、トロン、ポロン

教室に逃げるツワモノ集まって
先生は
校庭に埋まるサンダル探している
教壇からハートの涙
代わりにピエロが配って

拍手、拍手、拍手の竜巻
覗きに来た二丁目のゴンさん
潜り出す

やったねゴンさん
脱出成功うれしいね
では
また明日会いましょう

それでは
ピエロからの連絡事項

幸せ黒板が
がっくりチョークと結婚
美化委員の副班長よ
ご祝辞を

あの
あの
あのはあのでも
あのあのはあのなのだから
あのときあのしたあのはあのでしょう
おめでとう!

拍手、拍手、拍手のレインボー
キレイに包装されたのは四丁目のバンさん

惜しい惜しい
鐘が鳴りすぎたから
日の丸弁当の梅干しは返却オーライ

はい、はい
出っ歯で叩くピエロの汗
水しぶきのチャイムを鳴らしたら

ドスコイ
パン、パン、ドン、ドン 、ドン

発車!


では
教科書の65ページを開いて
問2の因数分解を
ん〜
誰にしようかな
そこの外ばかり見ている齋藤
前に来てやってみなさい
授業態度が悪すぎだな
いつもボッーとして
お前の将来は心配だよ
ほら
早く前に出て黒板に書きなさい


黒板さん
チョークさん
ご結婚おめでとう!


何を書いているんだ
どうかしているんじゃないか

………大丈夫か齋藤
顔が真っ青だぞ
保健室に行って来い


拍手 拍手 拍手の蜃気楼
縦に横に斜めに刺さったのは三年二組の齋藤さん

ほい、ほい、ほい

ほい

もうちょいで
月から太陽生まれるよ

先生のサンダル
笑い出す

飲み込んでは吐き出す
ピエロの舞
蛍の陰を追いかけて
踊りだす教室の合言葉
日替わり号令

レロレロピー
#詩

ワオ!と言っているユーザー

拾得おじさん

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ちょっと
そちらのお兄さん
どうでもいいやを
落としましたよ

なんだよ
わざわざ拾ってんじゃねえよ
どうでもいいから
捨てたんだよ
たくっ
面倒なおっさん

まあ
そう言わずに

おいおい
勝手にポケットへ戻すなよ
だからさぁ
あっ
どうでもいいや以外に
なにか入れやがったぁ
あれっ
のですね
とりあえず
すみませんでした
こんなところにどうでもいいやを捨ててしまい
なんてことを僕はしてしまったのでしょう

大丈夫ですよ
お兄さんは知らないだけです
どうでもいいやは
どうにかするさに変換されます
それにわずかですが
「前向きいらっしゃい」を
ポケットに入れておきましたから

おじさんのおかげで
前向きになれる気がします
ありがとうございました

いえいえ
こちらこそ
お節介なことをして失礼致しました
力まず焦らず
前向きで進まれてください
ではごきげんよう

親切にありがとうございました
ごきげんよう



ちょっと
そちらのお嬢さん
ゆるせないを
落としましたよ
#詩

ワオ!と言っているユーザー

穏やか記念日

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世界が僕らを知らなくても
神様は見てくれているね
こんな清々しい日々を
与えてくださるのだから

疲れ果て倒れ込んでも
明日の夢を見ようと
手を繋ぎ転がっていたね

陽だまりの幸せ
君に伝える言葉が見あたらず
美しい花を探しに街へ

「なにかのお祝いですか」
花屋のお姉さんは微笑んで

「なにもないですけど
強いて言えば穏やか記念日です」

僕は恥ずかしくらいの花束を抱え
商店街をぎこちなく歩いている
喜んでもらえるだろうか

たいしたサプライズではないけど
幸せの言葉を花束にかえて

「はい、穏やか記念日に花束を」

君は胸を浮き上がらせると
花びらを涙にぬらして
#詩

ワオ!と言っているユーザー

どうか

スレッド
どうか
僕を生かしてください
詩を書いていたいのです

どうか
この傷ついた頚椎
これ以上に神経を刺激しないで

今日も手が痺れては
いつまで指が使えるのだろう
なんて考えてしまう

手が使いものにならなくなったら
足を使えばいいじゃないか

しかし
最近は足の痺れも増している
足も使いものにならなくなったら
口を使えばいいじゃないか

もし口も使いものにならなくなったら

その時は心に書けばいいじゃないか

どうか
私に詩を書かせてください

どうか
私を生かしてください

どうか

どうか………
#詩

ワオ!と言っているユーザー

感動なき詩

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感動を与えない詩ばかり
書き続けて三十六年
特にひとに読まれることもなく
吐き出さずにいられなかった言葉たち

詩の掲示板をきっかけにして
読者を気に掛けての詩作

詩を読んで感動したこともないのだから
私が詩を書いて感動を与えられるわけもない

感動を与えることができないのは
私の人間としての中核が歪んでいるため

この問題は終わらない
私の今までの生き方や考え方を
全て否定できないと答えは出やしないから

もうそんなことはできないし
自分をそこまで否定したくない
それならまた私だけの詩でよいと思う

だが、まだ未練がある

今までの人生で私は詩を書くことで
折り合いをつけながら
なんとかここまで生きてこれたのだから
この有り難い詩の元気だけは伝えたい
なんとか伝えたい

今、君の詩に足りないのは
「感動」と言われ
スタートラインからも下がった状態

だけど私には揺るがない意地がある
そのまま後ろ向きで走り続けよう
なにも見えずに転んでしまっても

それが私のスタイルなんだろうし
そんな生き方しかできない

だから、感動なんてクソ食らえだ
私はそんなもののために詩は書いていない
#詩

ワオ!と言っているユーザー

止まらぬ雨

スレッド
太陽を見たのはまだ子どもの頃
あの頃は温暖化の過程を終え
超温暖化へ進み
冬でも三十度を超える暑さだった

インターネットで年配の方が書き込む
季節感があった昔の話を
実体験のない私は知らない

冬に雪が降り
雪だるまをつくったとか

秋には紅葉が綺麗だったとか

春には桜が咲いて華やかだったとか

私が画像でしか見たことのない景色を
幸せそうに語っている

唸るような暑さで毎日のように
道端でひとが倒れては死んでしまう
室内もほとんどエアコンが効かない暑さで
カラダを溶かしてしまうような日常は避けられない
夜に外へ出られるくらいだった

そして
私が十ニ歳の時だった

首都圏を中心にゲリラ豪雨が降り出した
何時もと違っていたのは
激しい雨が緩やかになっても止まなかったこと
降り続く雨は水かさ増し
今では「東京沈没」と言われるようになった

もう十五年も雨が降り続けている

この雨で首都圏の気温は下がり続け
超温暖化以前の気温になり
あの唸るような暑さからは逃れた

しかし
人びとは雨に埋もれた街から
陸のある地方へ移住の地を求めた

それからも私は水との戦いであった
来る日も来る日も雨音を聞き
降り続く雨を観察してはデータをとる

孤独な勤務を言い渡され
高層ビルの五十階にひとり住んでいる
月に一度はヘリコプターで食物が運ばれるが
無人島に暮らしているようなものだ

私は来年度もこの勤務の継続をすることになった
自ら望み契約を更新

家族も雨の被害で失っていた
私の生きる意味はこの雨の正体を知ること
もうそこでしか生きる気がしない

雨具を装着し屋上に上がり
気温を測り
風の向きを調べ
水かさを測り
雨のサンプルを採取

この得体の知れない現象に
私は取り憑かれているのだろうか
答えぬ答えだけを求めながらも
私は今日も生きている
#詩

ワオ!と言っているユーザー

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