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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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拾得おじさん

スレッド
ちょっと
そちらのお兄さん
どうでもいいやを
落としましたよ

なんだよ
わざわざ拾ってんじゃねえよ
どうでもいいから
捨てたんだよ
たくっ
面倒なおっさん

まあ
そう言わずに

おいおい
勝手にポケットへ戻すなよ
だからさぁ
あっ
どうでもいいや以外に
なにか入れやがったぁ
あれっ
のですね
とりあえず
すみませんでした
こんなところにどうでもいいやを捨ててしまい
なんてことを僕はしてしまったのでしょう

大丈夫ですよ
お兄さんは知らないだけです
どうでもいいやは
どうにかするさに変換されます
それにわずかですが
「前向きいらっしゃい」を
ポケットに入れておきましたから

おじさんのおかげで
前向きになれる気がします
ありがとうございました

いえいえ
こちらこそ
お節介なことをして失礼致しました
力まず焦らず
前向きで進まれてください
ではごきげんよう

親切にありがとうございました
ごきげんよう



ちょっと
そちらのお嬢さん
ゆるせないを
落としましたよ

#詩

ワオ!と言っているユーザー

穏やか記念日

スレッド
世界が僕らを知らなくても
神様は見てくれているね
こんな清々しい日々を
与えてくださるのだから

疲れ果て倒れ込んでも
明日の夢を見ようと
手を繋ぎ転がっていたね

陽だまりの幸せ
君に伝える言葉が見あたらず
美しい花を探しに街へ

「なにかのお祝いですか」
花屋のお姉さんは微笑んで

「なにもないですけど
強いて言えば穏やか記念日です」

僕は恥ずかしくらいの花束を抱え
商店街をぎこちなく歩いている
喜んでもらえるだろうか

たいしたサプライズではないけど
幸せの言葉を花束にかえて

「はい、穏やか記念日に花束を」

君は胸を浮き上がらせると
花びらを涙にぬらして

#詩

ワオ!と言っているユーザー

どうか

スレッド
どうか
僕を生かしてください
詩を書いていたいのです

どうか
この傷ついた頚椎
これ以上に神経を刺激しないで

今日も手が痺れては
いつまで指が使えるのだろう
なんて考えてしまう

手が使いものにならなくなったら
足を使えばいいじゃないか

しかし
最近は足の痺れも増している
足も使いものにならなくなったら
口を使えばいいじゃないか

もし口も使いものにならなくなったら

その時は心に書けばいいじゃないか

どうか
私に詩を書かせてください

どうか
私を生かしてください

どうか

どうか………

#詩

ワオ!と言っているユーザー

感動なき詩

スレッド
感動を与えない詩ばかり
書き続けて三十六年
特にひとに読まれることもなく
吐き出さずにいられなかった言葉たち

詩の掲示板をきっかけにして
読者を気に掛けての詩作

詩を読んで感動したこともないのだから
私が詩を書いて感動を与えられるわけもない

感動を与えることができないのは
私の人間としての中核が歪んでいるため

この問題は終わらない
私の今までの生き方や考え方を
全て否定できないと答えは出やしないから

もうそんなことはできないし
自分をそこまで否定したくない
それならまた私だけの詩でよいと思う

だが、まだ未練がある

今までの人生で私は詩を書くことで
折り合いをつけながら
なんとかここまで生きてこれたのだから
この有り難い詩の元気だけは伝えたい
なんとか伝えたい

今、君の詩に足りないのは
「感動」と言われ
スタートラインからも下がった状態

だけど私には揺るがない意地がある
そのまま後ろ向きで走り続けよう
なにも見えずに転んでしまっても

それが私のスタイルなんだろうし
そんな生き方しかできない

だから、感動なんてクソ食らえだ
私はそんなもののために詩は書いていない

#詩

ワオ!と言っているユーザー

止まらぬ雨

スレッド
太陽を見たのはまだ子どもの頃
あの頃は温暖化の過程を終え
超温暖化へ進み
冬でも三十度を超える暑さだった

インターネットで年配の方が書き込む
季節感があった昔の話を
実体験のない私は知らない

冬に雪が降り
雪だるまをつくったとか

秋には紅葉が綺麗だったとか

春には桜が咲いて華やかだったとか

私が画像でしか見たことのない景色を
幸せそうに語っている

唸るような暑さで毎日のように
道端でひとが倒れては死んでしまう
室内もほとんどエアコンが効かない暑さで
カラダを溶かしてしまうような日常は避けられない
夜に外へ出られるくらいだった

そして
私が十ニ歳の時だった

首都圏を中心にゲリラ豪雨が降り出した
何時もと違っていたのは
激しい雨が緩やかになっても止まなかったこと
降り続く雨は水かさ増し
今では「東京沈没」と言われるようになった

もう十五年も雨が降り続けている

この雨で首都圏の気温は下がり続け
超温暖化以前の気温になり
あの唸るような暑さからは逃れた

しかし
人びとは雨に埋もれた街から
陸のある地方へ移住の地を求めた

それからも私は水との戦いであった
来る日も来る日も雨音を聞き
降り続く雨を観察してはデータをとる

孤独な勤務を言い渡され
高層ビルの五十階にひとり住んでいる
月に一度はヘリコプターで食物が運ばれるが
無人島に暮らしているようなものだ

私は来年度もこの勤務の継続をすることになった
自ら望み契約を更新

家族も雨の被害で失っていた
私の生きる意味はこの雨の正体を知ること
もうそこでしか生きる気がしない

雨具を装着し屋上に上がり
気温を測り
風の向きを調べ
水かさを測り
雨のサンプルを採取

この得体の知れない現象に
私は取り憑かれているのだろうか
答えぬ答えだけを求めながらも
私は今日も生きている

#詩

ワオ!と言っているユーザー

学窓の一枚

スレッド
校庭の羅針が迷走
体育着に吸収する襷
時間を掘るシューズ

鳴き続ける蒸発の言葉
新奇さもないポエム
黒板の穿孔した辛苦

エッジのずれた折り紙
偏向する脱出の準備

凸凹の机上を乱舞
汚れた指で螺旋と鋭角
黒光りのコサイン
鋭いほど嬉々なる興奮

生命線から教師の粉
包囲するニヒルな微笑

無地を想起する四角形
シュールな嘆願書
握られた折り目の哀訴
教室の死角に挿入

裏庭で衆望の焼却
黒煙が変化した紙飛行機
無垢への希求
カラスが咥える行方

#詩

ワオ!と言っているユーザー

秋の朝

スレッド
皮膚に少しの緊張
秋がやってきた

溶けてしまいそうな暑さは
もう思い出の風になり
肩、肘、膝あたりから
入ってくる心地よいひんやり

さら、さら、さらりん

落ち着くでしょう
そんな秋の声が聴こえる

葉っぱの鈴がしんみり
我にかえる声になり
駅への道のりさえ
さすらいの旅になって

日々のひたむきに寄り添って

さら、さら、さらりん

秋はがんばりましょう
と、囁きます

さら、さら、さらりん

もちろんがんばりますよ
と、答えます

#詩

ワオ!と言っているユーザー

忘れないで

スレッド
小さな風をおこし
君は走りぬけてゆく
その無邪気な微笑みと
まっすぐな瞳を忘れないで

自由な翼が折れて飛べなくなっても
君の澄んだ想像力さえあれば
目的地にたどり着くからだいじょうぶ

君は素晴らしい
微笑みの持ち主だから

君はやさしい
こころの持ち主だから

どうか
その瞳の輝きを忘れないで

#詩

ワオ!と言っているユーザー

悲しきゴジラ

スレッド
我々の豊かな暮らしへ
原子の力は明るく応えてくれた

目に見えないその存在に
愛着がわく具現物が欲しかった

だがお前の力は
我々を脅かす存在になった

ゴジラよ
今まで我々の味方だったはず

なぜ
共存を拒むのだ

なぜ
暴れるのだ

破壊し続けながら進化を遂げる
その生き方は悲しみへと進む産物であった

愛情なく生まれた怒り

そして今
被害を食い止めるため
冷却により自らの手でその動きを止めた

ゴジラよ
お前をつくり上げたことすら
間違っていたのだろうか

ゴジラよ
冷たくなったお前を見ると
虚しき中を愚かさだけが暴れ出す


#詩

ワオ!と言っているユーザー

詩千屋

スレッド
さあ さあ
いらっしゃい
いらっしゃい
今日はとびっきりの詩が入ってるよ
そこのお嬢さん
湿気た面していたら
イケメンも振り向かないよ
北海道から入荷した
この『恋の成就記念日』を読んでみな
新しい恋が始まるよ
読まなきゃ損、損
さあ さあ
読みねえ
読みねえ
ここの詩はみんな
金なんて要らねえよ
ほら
持ってけ泥棒

そうかい
ありがとうよ

うれしいねえ
毎度あり


いらっしゃい
いらっしゃい
叙情詩に叙景詩に叙事詩
新鮮な擬人法の散文詩もあるよ
そこのお兄さん
難しい面していたら
旬を味わえねえよ
この『蜘蛛の糸のハンモックの上の初冬』を読んでみな
とびっきりワイルドに魂を焦がせるよ
読まなきゃ損、損
さあ さあ
読みねえ
読みねえ

そうかい
ありがとうよ

お客様は神様です
毎度あり


さあ さあ
いらっしゃい
いらっしゃい
本日最後の作品だ
残り物には福があるよ
この『晩餐の毎日』を読んでみな
身も心もスカッっと元気で
明日の活力になることは間違いねえ
おっと
そこの仏頂面の社長さん
サービス サービス
読まなきゃ損、損

さあ さあ
読みねえ
読みねえ

あいよっ
毎度あり

これにて完売
明日も新鮮な詩を
お待ちあれ

毎度

#詩

ワオ!と言っているユーザー

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