LED野菜工場でテスト栽培する野菜は、レタスとしました。レタスは種まきから収穫まで約7週間と短い期間で生育することと、授業の時間割に組み込みやすいように、一週間ごと同じ曜日に栽培作業を計画することができるという2点からです。毎週同じ曜日の同じ時間にレタスの作業があると思えることが教材としてとても大事なことだと考えました。
さて、栽培作業ないようですが、種をまいて双葉がしっかり緑化したところでLED水耕栽培するために植え替えをします。「育苗」とう栽培用語ですが、苗を育てるという意味です。2週間育苗したあと、成長の良いものだけを植え替えします。成長の悪いレタスを取ってしまうことを「間引き」といいます。
間引き、植え替え作業が終わるとあとは3週間後に収穫となります。
今後のLED野菜工場ブログは、レタスの栽培と成長の様子を5月16日の種まきから随時アップして行きます。
LED野菜工場は丸の内のオフィス街の地下にもあります。これは、設備があればどこでも栽培ができる特徴を生かし、消費地の近くで生産するフードマイレージ(食料の輸送距離)を小さくし、環境負荷をを低減するねらいからです。
LED野菜工場のよさは、太陽がなくても、土がなくても栽培が可能なことです。学校教育で考えると、従来の理科の授業でも鉢植えや水耕で栽培の体験学習が行われています。しかし、普通の栽培には植える時期があるので、栽培計画を緻密にしないと収穫時期がちょうど夏休みにかかってしまい、収穫の体験ができなまま授業がおわることがあります。また、アメリカでは日本のように植物の栽培は必修内容ではなので、理科の教材として植物栽培があまり採用されない現状があります。しかし、LED野菜工場は時期を選ばないとう利点を生かしていつでも種を植え、収穫まで体験できる理科の授業が可能となります。