● BCA土曜学校のコラムVol.73●
愛
今日はバレンタインデー「Saint Valentine's Day」です。
この日の起源については様々な説がありますが、ローマ帝国時代、禁じられていた戦士の結婚を取り持ったために処刑されたキリスト教の聖人バレンタインにちなんで、処刑日の2月14日を「愛の日」としたというのが有力なようです。
アメリカでは、男性が女性へプレゼントを贈ったり食事に誘ったりする日で、女性が男性にチョコレートを渡し愛の告白をする日本とは全く違います。息子が母親にプレゼントを贈ったりもする素敵な日で、まさに家族や親しい人のための「愛の日」なのです。
「愛」を辞書でひくと以下の意味が示してあります。
・親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。
・特定の人をいとしいと思う心。男女間の愛情。
・ある物事を好み、大切に思う気持ち。
・幸せを願う深く温かい心。
・神が人類をいつくしみ、幸福を与えること。
漢字の成り立ちは、「旡」「心」「夂」の組み合わせによる会意文字。
「旡」は人間が後ろを向く姿、「心」は人間の心、「夂」は人の足を示し、人がゆっくり歩きながら後ろを振り返ろうとする気持ちを表したのが「愛」なのだそうです。
後に心を残しながら立ち去ろうとする人の様子というのは、上記の辞書的な意味としっくりと重なります。
相手を思いやり相手の気持ちになって寄り添おうとするのが「愛」ということでしょうか。
日常生活で使われる「愛」のつく二字熟語を少し紹介します。
愛着(あいちゃく) 今まで慣れ親しんだものから離れたくないと思う心。
愛惜(あいせき) 人の死などを心から惜しみ悲しむこと。
愛嬌(あいきょう) 接する人に好感を与え、思わず話しかけたくなるような物腰。
愛好(あいこう) 趣味や主義としてその物事に親しむこと。
自愛(じあい) 自分の体を大事にすること。
仁愛(じんあい) 相手の気持ちをおしはかる優しい心。
博愛(はくあい) 広い心で全ての人を平等に愛すること。
友愛(ゆうあい) 知人に対しては献身的な愛を捧げ、見知らぬ他人に対しても愛を惜しまないこと。
敬愛(けいあい) 尊敬するとともに親しみの情をもって接すること。
親愛(しんあい) 親しみを感じている様子。
この他にも「愛」のつく言葉はたくさんあります。
それだけ人は「愛」を大事にし、「愛」を求めて生きてきたということでしょうか。
今日は「愛」を考えたい日です。
伝記を読んで、キャッチコピーを作り、その伝記を要約する5年生の宿題です。その人物の人生を知り、何を感じたかを書いています。
● BCA土曜学校のコラムVol.72●
みんなの詩
4年生の国語「野原に集まれ」で、野原の生き物になって詩を書く学習をしました。
野原に生きる動物や虫や植物をいっぱい出して、その中からなりきる生き物を1つに絞り、どんな性格か、どんなことを思っているか、何が見えたり聞こえたりしているかを、その生き物になりきって考えました。
考えた言葉を短冊状の紙に一行で書いてみんなの分を合わせ、クラスの詩の完成です。
担当の先生が「とても楽しい授業でした!」と笑顔で報告してくださいました。
みんなで作った素敵な「みんなの詩」をひとつ紹介します。
「太っちょポッキー」 こいぬ ポッキー 作
こいぬポッキーはかわいくて 食べるのが大すき
小さいポッキー かわいいポッキー 大すき
こいぬポッキーは走った
こいぬはしゃぶしゃぶお肉をたべる
こいぬは海でむしゃむしゃかにを食べる
ポッキーいっぱいポッキー食べる
こいぬポッキー宿題も食べちゃった
ポッキーぼんぼん重くなる
こいぬポッキーふとっちゃった
走ってやせてまたふとる ポッキー食べてまたふとる
かわいいポッキー太ったりやせたり
寝る前食べて、起きたら食べて ちょうびっくり
あそびまわってぴょんぴょんと ふとってやせる
こいぬポッキートイレに走る
ちいさいながらもたのしく走る
可愛いこいぬがぴょんぴょん走る
ぼくも走るのが大すき
走れポッキーどこまでも
こいぬポッキー
太っちょポッキー
小論文クラス、添削の様子です。毎週時事問題を取り上げ、クラスで討論会をしたり、その内容について考え意見を文章にします。自分の考えを道筋を立てて論じる練習を繰り返することで力が付きます。
保護者会春祭りキックオフミーティングお茶会が行われました。
毎年、みんながわくわく楽しみにしている、BCA土曜学校の春祭りは、企画から運営まですべて保護者会の皆さんが担当してくださっています。たこ焼き、おでん、カレーライスなどの飲食コーナーや、ヨーヨー釣り、お面などのゲームコーナーなど、たくさんのブースがあります。現在、保護者・学生ボランティア募集中!
● BCA土曜学校のコラムVol.71●
冬の句
1月12日の日曜日から雪が降り、現地校は月曜日から水曜日まで閉鎖となりました。
あたりはまっ白になり、まさに「冬」を感じた1月3週目でした。昨年は節分を過ぎた2月に降りましたが、こちらでは珍しい雪にBCA土曜学校の子ども達は大喜びだったようです。
6年生が詠んだ冬の俳句を見せてもらいました。
〇大雪だ 白目ぐらいの 白さだよ
〇雪だるま テレビを見よう 雪景色
〇猫たちと こたつのなかで お昼寝だ
☆雪の中 アザラシたちを 作りましょう
〇作ったが でももうない 雪だるま
〇大雪だ めっちゃ楽しい 雪の中
〇朝起きた 学校休み 大雪だ
〇寒いなぁ 一月の夜 雪景色
◎あおさぎが となりの家の みずたまり
〇雪がふる スノーボードで 楽しいな
〇マフラーを ぐるぐるまいて 冬眠だ
〇きつねさん 外が雪でも 寒くない
◎大晦日 楽しみだよね お年玉
〇雪だるま おもらししてて 家出した
〇寒すぎだ 春になったら 起こしてね
☆の句は校長先生が選んだ”校長賞”
◎の句は、二人の担任の先生がそれぞれのクラスから選んだ”担任賞”
その時の素直な気持ちがよく表現されていますね。
俳句は、五・七・五の十七音で、季節を表す季語を含む定型詩です。
五・七・五というリズムに言葉をあてはめてながら、自分の気持ちを表現するのは楽しいことですし、言葉を磨いていくうえでもとてもよい学習になります。
「冬」の語源は、冷えるという意味の「冷ゆ(ひゆ)」が転じたという説をはじめ、寒さが威力を「振う(ふるう)・振ゆ(ふゆ)」、寒さに震えるの「震う(ふるう)」、寒くても生き物は殖えるの「殖ゆ(ふゆ)」説などいくつもあります。
文字は、「太陽」と「糸の末端を結び目」の象形から、一年の終わりの季節を意味しています。
「冬」も、もう「晩冬」を迎えています。
もう少し寒さに向きあうことになりますが、まもなく節分。春がやってきます。
寒さに負けず、身も心も元気に過ごして欲しいです。
ノートをしっかり、きれいに、見やすく書く習慣は、基礎学力向上につながります。
● BCA土曜学校のコラムVol.70●
干支
2020年は、十二支(じゅうにし)のスタートのねずみ年です。
十二支は、子(ね)・鼠、丑(うし)・牛、寅(とら)・虎、卯(う)・兔、辰(たつ)・龙、巳(み)・蛇、午(うま)・馬、未(ひつじ)・羊、申(さる)・猴、酉(とり)・鸡、戌(いぬ)・狗、亥(い)・猪の順で、最後のいのしし年からねずみ年に戻って繰り返されます。
それに、10通りの甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸の十干(じっかん)が組み合わせて日本の暦として用いられてきました。これは月や日にち、方角に割り当てられたりしますが、年についても1年毎に割り当てられています。十干と十二支を合わせたものが干支(えと)で、今年は正確には「庚子(かのえ・ね)」です。ひとまわりして再び戻ることを還暦(かんれき)といいます。
なぜねずみが一番目なのかについてこんな話が言い継がれています。
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神様が動物たちに、元日に神様のところに最初に到着したものから12番目のものまでを1年交代でその年の大将にすると言いました。
元日の朝、動物たちは1番になるとはりきっていましたが、ねこはその話を聞き漏らしてしまいました。ねずみにたずねた時、ねすみはわざと次の日の日付を教えました。
当日は、足の遅いうしが夜明け前に出発しました。その様子を見ていたねずみが、こっそりの背中に飛び乗りました。そんなこととは知らないウシが神様のところに行ってみると、まだ誰も来ておらず門も閉まったまま。我こそが1番だとうしは喜び、門が開くのを待っていました。
門が開いたとたん、ねずみは牛の背中からネズミが飛び降り1番になりました。残念ながらうしは2番となり、それからとら、うさじ、たつ、へび、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、いのししの順で到着しました。1日遅れて到着したねこは12番まで入れず、それからねずみを恨んで追いまわすようになったのです。
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ねずみの語源は、根の国に棲む動物から「根棲み(ねずみ)」、暗い(根)ところに棲むから「根棲み(ねずみ)」、「穴棲み(あなずみ)」の音の変化、食料を盗む生き物「盗み(ぬすみ)」・「寝盗み(ねぬすみ)」などいろいろあるようです。
十二支の「子(ね)」という字は、頭部が大きく手・足のなよやかな乳児の形からきた象形文字です。繁殖するや新しい命がうまれるという意味も含まれており、ねずみ年は新しい運気のサイクルの始まりであることから、成長や未来への可能性を感じさせる年と言われています。
2020年が、BCA土曜学校の皆さんの輝かしい未来に向けて大きく成長する年になるよう心から祈っています。
(ねずみの絵はBCA長友裕子先生の作品です。)
幼稚部・小学部の皆さんに保護者会よりお年玉の配布がありました。毎年恒例の獅子舞もあり、お正月気分を味わっていただけたと思います。今年もよろしくお願いいたします。
● BCA土曜学校のコラムVol.69●
令
日本では、12月12日に今年の漢字「令」が公表されました。これは、日本漢字能力検定協会が、その年をイメージする漢字を公募し、最も応募数が多かった一字を選び12日の「漢字の日」に京都の清水寺で発表するものです。
NHKのニュースでは、「令」が選ばれた理由として、新しい元号の「令」和に明るい時代を願う国民の思いが集約されたという協会からのメッセージを報じていました。
「令」という漢字は、頭の上に頂く冠「亼」と、ひざまずく人「卩」からできている会意文字で、人がひざまずいて頭を垂れ神様の声を聞いている様子を表し、そこから「命ずる」「いいつける」などの意味を持つようになったと考えられています。
他にも様々な意味を持つ漢字ですが、大きくまとめると、神によって与えられた権威のまえに多くの人がひざまずいて聞き従うという意味と、「令」という言葉自体が持つ神聖で美しいというイメージから、「立派」「美しい」「良い」という意味も加わったということのようです。
これらをふまえて考えると「令」のつく熟語もなるほどと思えます。
「令」のつく二字熟語から
・政令(せいれい) 政治上の法令や命令。
・指令(しれい) 指揮や命令をすること。
・令月(れいげつ) よい月。美しい月
・令姿 (れいし) 女性や風景などの美しい姿。
「令」のつく四字熟語
・至上命令(しじょうめいれい) 絶対に服従しなければならない命令。
・朝令暮改(ちょうれいぼかい) 朝出した命令を夕方には改めること。
・社交辞令(しゃこうじれい) うまくつき合うための礼儀的なほめ言葉や挨拶。
・巧言令色(こうげんれいしょく) うわべだけ愛想よくとりつくろうこと。
一つの漢字から広げて見る言葉もなかかな面白いものです。
「令」のつく言葉はまだまだありますので是非調べてみて欲しいと思います。
BCA土曜学校では、準会場とて年に2回日本漢字能力検定協会の漢字検定を実施しています。児童生徒の皆さんはもちろん保護者の皆様にも受検して頂いています。
次回は2月16日です。興味のある方には是非チャレンジして下さい。
新年号の「令和元年」もまもなく終わります。
新しい年2020年がどのような年になるか、一年後にどんな漢字が選ばれるのか楽しみです。
みなさまにとって素晴らしい年となりますように・・・。
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