前々回に、「親の病気の時は、猫の手も借りる」
と書きましたが、
だからといって、誰彼構わずお願い出来るもんじゃないですよね〜
事態がちょっとセンシティブでもあるので、
頼りになる人生の先輩方には、追い詰められた時に、
時々甘えさせてもらいました。
東京から関西へ、月何度か往復しながら、
病気の両親を長くサポートしていた時期。
もともと無口で頑固な父と折り合いが合わなかったわたしは、
ほとほとうんざりして、ある時、大ゲンカに発展してしまいました。
それでね・・・
あーもー行きたくねー!!
イヤだー!
となってしまい、それでも実家へ行かないといけない事態に、
絶望しかかっていたんですよ。
病院で、父の大きな検査などが入るので、その間、
うつの母を一人にしておけず、わたしが行かなければ
ならなかったのですが、とにかく、もう親の顔すら見たくない。
・・で、ふと思いました。
「Nおばさんに、付いて来てもらおう」
わたしが幼い頃からお世話になったNおばさんは、
明るく優しい気遣いのある方で、母とも昔からの大親友。
こんな事をお願いするのも普段ならあり得ないけど、
切羽詰まってたわたしは思いの丈を打ち明け、
日帰り弾丸ツアーを快くOKしてくれたおばさんと供に、
新幹線に乗ったのです。
もー彼女が、救いの女神に見えましたよ・・
新幹線の中で、今までのことを聞いてもらい、
労って頂き、慰めてもらい、たくさん話しました(涙)。
こんなに一生懸命やってるのに、なんでこんな目に?
というようなことを、愚痴ってたと思います。
「あなた、病んでるね」
と言われ、ああそうなんだー・・とうな垂れるわたし。
Nおばさんは、誰の事も責めず、ふっと言いました。
「家族にもね、相性ってある」
わたしその時、目からウロコ剥がれました。
家族だから、分かり合える。
家族だから、仲良くしないといけない。
家族だから、助け合うのが当たり前。・・・・・
そんな思い込みが、ガッチリ貼り付いてたのに気づかされ、
なんと自分の許容範囲を狭くしていたか。
親だって、一人の人間、100%完璧なんかじゃない。
ちょっと必死になり過ぎてた自分に、気がついたんですねー
少し俯瞰で、ものごとを見ることで、
見えなかったものも、キャッチできるようになりました。
そんな事を意識するようになったら、
考え過ぎず、あまり深刻にならないように。
わたしが、この心の葛藤を、自問自答で乗り越えたやり方の意味が、
この1年後、カウンセリング講座で明らかになります。
それは、また次回に。
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