冬の光
9月
11日
主人公の人生は、一体何だったのか・・・?
◇内容◇
四国遍路を終えた帰路、フェリーから冬の海に消えた父。
出世を目指し、企業戦士として、家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。
死の間際、父の胸に去来したのは、二十年間、愛し続けた同窓の女性のことか、それとも?
足跡を辿った次女が見た冬の光とは―
本文より
森で暮らす日々が終わると最後は、遊行期に入る。
この世での役割は終えたので、自分は妻や子供に別れを告げて旅に出た、と、実に幸せそうに語っていた。ようやく人生のすべての義務から解放されて自由の身になり心ゆくまで修行することが許された。こんな日が来るのを夢見て、現世の辛い生活に耐えたんだ、と
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ネパールで会った遊行の旅を続けるおじいさんの談
60を少し過ぎた主人公は、遊行期に入るには未だ若すぎると思うのだけれど。
身勝手さが光る作品でした。
【本】