新潮社 (2019/7/25)
エッセイは、あまり好まないけれど、
梨木さんらしいエッセイ集でした。
◇内容紹介◇
デビューから現在まで、25年の作家人生を映し出すエッセイ集。
森を歩き、鳥を観る。
きのこの生命に学び、人の未来を思う……物語を育む日常の思索を綴る。
「この文章が、いつか生きることに資する何かになってくれたら。受け手があって読んでくれて、初めて物語は完成する。作り手を離れ、そこから紡がれていく何かがあると思うのです。」
――創作の萌芽を伝え、読み手を照らす光が、胸に静かに届きます。
『家の渡り』が特に好みでした。
一言でいえば、空き家が更地になるおはなし。
私の家の周りでも、次々と古い木造家屋が壊されて、更地になり、建売住宅に様変わりしています。
珊瑚樹の生垣がぐるりとあった大きな日本家屋がありました。
主が亡くなったらしく、昨年、あっという間に家屋(しっかりとした日本家屋で解体されるとは思いませんでした)が解体され、生垣や庭木と共に伐採されて、更地になりました。
毎夏、珊瑚樹の花や赤い実を通りながら鑑賞させてもらっていました。
剪定した珊瑚樹をいただいて、珊瑚樹染めもしました。
時は、過ぎ去ってしまう・・・感じです。
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