中学3年生で進路を決めるとき。
大学受験で大学を絞るとき。
先生や親は必ずこう尋ねます。
「将来何になりたいんか?」
「文系と理系どっちがいいんか?」
「もう決めとかんと」
「まだ決めてないんか」
「何になりたいんだ?」と尋ねられたら、
「***」になりたい、って答えないといけないような気がします。
「文系と理系どっちだ?」と尋ねられたら、
「**系」って選択して答えないといけないような気がします。
つまり、AかBか、どちらにするのか、ということを選ばないといけない、という気がします。
その答えを受けて、まわりの大人たちは「この学生はそう考えているんだな」って判断して、その資料を探してくれたり、情報をくれたりします。
だけど、ここで大切なことがあります。
それは、もしも「まだ決めていない」「わからない」っていう場合は、あやふやに回答してしまっちゃだめだよ、っていうことです。
そもそも、15歳とか18歳とかいいう歳で、将来どうしたいか、みんなが明確に決めているのでしょうか。
もちろん、決めている人もいるでしょう。でも、決めていない人のほうが絶対多いと思います。大学生になって、22歳で就職先を決めるのだって、その時点でも明確ではない人が多いです。
進学とか就職は、その人の将来を決めることです。あやふやな気持ちで、進路を決めるのはよくありません。
「決めてない」「わからない」っていうのなら、その自分の気持ちを、きちんと大人に伝えることが大事です。
ですので、進路指導の時に、
「将来何になりたいんか?」
「文系と理系どっちがいいんか?」
なんて尋ねられて、もしもまだ決まっていないんだったら、堂々と胸を張って、「まだ決まっていません」「どうしたらいいかわかりません」ということを伝えましょう。
そうすれば、親切な大人たちは、「じゃあどうしたらいいか」、をリードしてくれます。もしも、「早く決めなさい」っとだけ叱る人がいたら、その人とは別の人に相談しましょう。
こどもたちへ、若い人たちへ