9月
27日,
2015年
御嶽山噴火から一年
遭難した女性の手記が公開されています(匿名)。
これを読むと、やはり、と思える点があったの記します。
御嶽山は2800から3000mの連山で独立峰では無い。
昔から修験の山として知られ、馴染まれているが、その高度から決して
簡単な山では無い、現に御嶽教の礼拝登山は8月末までであり、9月になると
ご神体は麓に遷御すると言われ、礼拝登山は行われない。
先達は一般信者には秋は厳しい事を知っていた。
登山道は東西がメジャー、特に王滝から登る田の原ルートは、スタート地点が
2200mで、道も整備されており、バスで2700mまで登れる乗鞍を除くと、最も
簡単に行ける3000mと言われている。
噴火の事故はこの簡易さと無縁ではない、遭難者の何割かは、いわゆる
初心者、標高の高い山の経験が少ない方であったと思う。
死亡された方々は噴石だけではないと思っていたが、やはり手記を読むと
噴火が収まった時点では存命していた方が何人かはいたのである。
ご遺族には酷な話であるが、その方々は装備があれば助かったかも知れない。
と、彼女は記している。
私はこの時期復数回、ここに登っているが、夜の冷え込みは山麓でも半端では
ない。田の原でも氷点下に近い。山頂付近なら確実に零下であったと思う。
ところが日中では10℃以上あり、登山中なら夏の服装でも寒さは感じなかったと
思う、晴天なら暑いくらいであり、登山者、特に初心者は軽装ではなかったか。
無論、何もなければこれでOKである。ところがこのような事態となると装備の
あるなしが命に関わってくる。
噴石、または転倒などで行動の自由を奪われ、下山は出来ないが存命して
いた方も、日没後の気温の低下で、自己運動での発熱での体温維持が出来ず
死亡された方がいたと記されている。
これは重要ポイントで従来の報道では触れられていない。つまり装備を持って
いたら助かったかも知れないのである。
装備とは防寒衣服(ライトダウン・フリース)それにツエルトだ。
後者は簡易テントで大人のげんこつ大で軽量。ストックをポールにすれば
保温性の高いビバークが可能となる。彼女はダウンで保温していたようだが
ツエルトも持参していたようで、この装備で生存出来たと記している。
山では何が起きるかわからない、余程の低山でエスケープが可能ならともかく
ツエルト装備はこれからシーズン必須であろう。
以下は私の装備内容
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1310
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