『鹿児島の芋焼酎の造り手、黒瀬杜氏の総杜氏が黒瀬安光氏、神様のような人です』
【黒瀬杜氏と黒瀬安光氏】
昭和12年2月27日、鹿児島県川辺郡笠沙町黒瀬杜氏地区にて生まれる。
昭和27年より焼酎造りの第一歩を踏み出し、福岡/長崎/大分/宮崎、
そして鹿児島のいろいろな原料で焼酎造りを学ぶ。
平成19年酒造年度で杜氏歴55年の経験を生かして、さまざまな製品を開発し、今も新たな味を求め、挑み続けている。
時は明治、薩摩笠沙の 「黒瀬」 という集落から焼酎造りの技を所得するため、琉球に渡った男たちがいました。
その黒瀬から技を得た男たちが、九州一円の酒造場に出かけ杜氏として腕を振るったと云われます。
季節になると、彼らは 「黒瀬杜氏」 と呼ばれ、焼酎造りの一切をまかされてました。
機械化が進んだ現在、杜氏たちの経験に頼る手作り焼酎は減りつつあります。
その本流の焼酎造りの技を、体で覚えている数少ない杜氏が、この 「黒瀬安光」 杜氏なのです。
「黒瀬安光」杜氏は、他の蔵の杜氏が焼酎造りにいきづまったとき、困った時には、快く相談を受けるなど、
多くの杜氏から慕われ、「杜氏の中の杜氏」 と呼ばれています。
【総杜氏 黒瀬安光】
現役黒瀬焼酎技術集団のトップに君臨し、芋焼酎業界では 「麹菌」 を操ることで名人として名高く、
全国的な逸材として定評をえている。
また、各地の蔵元の杜氏から技術的な相談も受けるなど 「杜氏のなかの杜氏」 と称されている。
総杜氏黒瀬安光は焼酎造りについて、こう語る。
「子供を育てるのと同じ、現場では鼻歌を歌うような気分で働いてほしいと思います。
造る人が嫌々で飲む人もつまらないでしょう」
【杜氏の心得】
特別なことはなにもない、ただひたすらに焼酎を思い好きでいられること。
(平成12年熊本国税局主催鑑評会金賞受賞代表杜氏として表彰される。)
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