「あなたの名前を知りたいのです」 何度尋ねても、紅は、無言で、風に揺れています。 冬からずっと咲き続けているこの紅色の花は、何という名前なのでしょう? 探してもみつかりません。 一年中咲いている花なのでしょうか? 今が花盛りという感じて、たくさんの花が咲き始めています。 中庭の半化粧の葉に、紅色蜘蛛さん(足が八本なので蜘蛛?)がくるくる舞っていました。 今日から、雨模様のお天気です。 < 憧葛〜あこがれかずら > 六月の誕生色。 葛は、蔓草の総称です。髪飾りや呪縛にも使われた特別な草でした。 つるをたぐりよせる・・・恋しい人との縁や逢瀬に当てはめて、願いを籠めた草でもありました。 染めと織りの街・新潟十日町の繊維工業組合が 美しい名をつけて十二ヶ月の色を選んだものが、 誕生色です。 ↑の誕生色をクリックすると、あなたの誕生色が分かります。
ふふっ・・・本日は、面白シリーズになってしまいました。 中庭にいると・・・今度は大亀くんがとんずらしようと、首をなが〜く伸ばして、池からの脱出を試みていました。 とんずらガード柵の植木鉢の破片に頭を突っ込んで、まるでかくれんぼをしているようでした。 頭隠して尻隠さずの図に見えて・・・微笑ましく見ておりました。 一昨年は、三度もとんずらしましたが、昨年は、ガード柵の甲斐あって、一度もとんずらしませんでした。 梅雨になって、池の水深が上がると・・・用心です。
気付かないうちに・・・ 中庭に芸術が誕生していました。 誰が作ったのでしょうか? 顔に見えます!! 題して【緑のほほえみ】かしら?! 謎の芸術家/作 <偲び草> 本能寺の変(一五八二年旧暦六月二日) 思い出すためのよすがとなるものや事柄を、偲び草といいます。 数々の偲び草を残し、次々と夢をかなえていった信長もこの世を去りました。 信長の残した偲び草は、四百年以上も枯れないで、生き続けています。 未だに人々の心を惹き付ける信長・・・何度生まれ変わったのでしょうか?
駅に電車が止まっていたので、踏切で長い時間足止めされました。 上り電車がようやく踏切を通過すると、今度は、下りのソニックが通過して行きました。 警報機には、バッタさんが止まっていました。 「いたずらに、押してはいけません!!」 カメラの音で、飛んで行ってしまいました。
夕方、六月はじめの白い月を見つけました。 この形になると、わたしの目の前に登場する月です。 昨夜は、西の窓辺上空で光輝いて、一緒に眠りました。 中庭の一番奥では、紫陽花の赤ちゃんが産声をあげていました。 月の色を連想する紫陽花です。 夕暮れの月としっとりとした色合いの紫陽花。 束の間の静寂の時間でした。
六月になりました。 六月・水無月の異称は・・・ <風待月>、涼暮月、蝉羽月、鳴神月、松風月、夏越月、葵月、常夏月・・・と、どれも美しい呼び名ばかりです。 27℃。 夏のようなじりじとした陽射しが照りつけています。 中庭には、アマリリスが咲いて、陽射しが木漏れ日演奏会を繰り広げています。 風の強い午後です。 スライドショーを閲覧するにはジャバスクリプトが必要です。
図書館に貸出リクエストをしていた絶版本の『所有せざる人々』アーシュラ・K・ル=グイン嬢(←おりょんちゃんの希望)を借りに行きました。 折角ここまで来たのだから、6月15日の読書マラソン講演に来てくれる角田光代さんの本を借りて帰りましょうと探しました。 その時に見つけました。 『赤朽葉家の伝説』・桜庭一樹著 桜庭一樹という名前は、以前から気になっていました。 『桜物語』を書いている時にさくらば(桜葉)と入力すると「桜庭」と出て来ていましたので・・・。 桜を冠する名前は、どうしても気になってしまいます。 本の名前『赤朽葉家の伝説』に惹かれ、手に取ると、表紙の赤紅葉色に釘付けになりました。 第一部 最後の神話の時代(一九五三〜一九七五年)赤朽葉万葉 第二部 巨と虚の時代(一九七九〜一九九八年)赤朽葉毛毬 第三部 殺人者(二〇〇〇〜未来)赤朽葉瞳子 神話の時代でありながら、昭和からスタートする島根県の製鉄業のおはなしです。 島根でありながら、八幡製鉄所をイメージしていました(←生家からは遠く、親しみがあるわけではないのですが・・・) 昭和の匂いが漂う作品です。 最近、本が進まないわたしなのに、一頁が二段書きの分厚い本を一気に読みました。 ★四つです。 出版社 / 内容紹介 「山の民」に置き去られた赤ん坊。この子は村の若夫婦に引き取られ、のちには製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれて輿入れし、赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。――千里眼の祖母、漫画家の母、そしてニートのわたし。高度経済成長、バブル崩壊を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる3代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の血脈を比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。 島根・たたらの伝説←クリックするとたたらの伝説にリンクします。