「離さない。絶対に離さない。もう二度と、行かせたりしない」赦しと救いを描く慟哭の物語。
あの人に逢いたい、もう一度――。ここから人の世が尽き、山が始まる。そんな境界(臨界)の家に暮らす老夫婦の元へ、ある日一人の娘が辿り着いた。山に消えた少年を追っていると言うが……。狂おしい思いにとらわれ、呼ばれるように山へ入った二組の男女が見たものは――。切なさと恐ろしさに満ちた物語。
『たまゆら』あつのあつこ著 新潮社
先日読んだ『ぬばたま』と同じ「山」シリーズです。
久しぶりに魂を揺さぶられる作品に出逢いました!!
「たまゆら」って、何?!
漢字で書くと【玉響】意味は、少しの間。ほんのしばらく。
補説として、「玉響(たまかぎる)きのふの夕見しものを今日の朝(あした)に恋ふべきものか」〈万葉集・二三九一〉
「玉響」を「たまゆらに」とよんだところからできた語。玉がゆらぎ触れ合うことのかすかなところから、「しばし」「かすか」の意味に用いられた。
わたしが漢字をあてると【霊響】
読んでいる間中、背筋がぞぞぉ~~としていました。
山の中をいっしょに彷徨う気分です。
「逢うべき者は、逢うものです」
逢うべき者は、必ず出逢う。すれ違いはない。待ちぼうけもない。山の定めだ。愛のために逢うのか、憎しみのために逢うのか、贖罪のために逢うのか、復讐のために逢うのか。それは人さまざまだ。
逢うべき人がいるのなら、人は山で、逢うべき人と必ず出逢う。
山の定めだ。山に入り込んだ者の運命だ。(本文より)
最後が「コレ?!」とは感じましたが、★5つの作品です。
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投稿日 2011-05-24 12:15
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投稿日 2011-05-25 01:57
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投稿日 2011-05-24 15:17
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投稿日 2011-05-25 02:00
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投稿日 2011-05-24 18:12
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投稿日 2011-05-25 05:45
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投稿日 2011-05-28 00:01
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投稿日 2011-05-28 19:24
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