自分ごととして捉える
11月
3日
私は人事の仕事をしているのですが
「職場環境調査」という名目で
いろんな部署の管理職から
話を聴く機会があります。
そのときに
会社の問題点を指摘する人が
少なからずいます。
この会社は自律的に動ける人材がいない
この会社は指示待ち人間が多い
この会社は人材を育成する仕組みがない
こうした場合、承認・共感します。
そうですか。
そういう問題意識をお持ちなんですね。
その一方で
目の前にいる人材が
自律的に動けない人であるとしたら
その人に対して
あなたはどのように対応しますかと
問うてみます。
問題が自分の外にあると認識していると
自分では対処せずに
その環境を嘆くだけですが
自分ごととして捉えると
なにをすべきかが見えてきます。
問題だと思ったら
それを解決するために
何がどうなったらよいのか
そのためにどういう手を打てばよいのか
なにも会社全体を
変えようとしなくて良いのです。
目の前にいる人に
自律的に動いてもらうためには
どうすればよいかを考えるだけです。
考えてもわからなければ
ネット上で参考記事を探しても良いですし
他部門のマネジャや
上位のマネジャに意見を求めるのもありでしょう。
参照できる例はいくらでもあります。
なにかできることがあるはずです。
うまくいくかどうかわからないが
やってみることです。
できていないことをいくら嘆いても
なにも変わりませんが
その問題を自分自身の問題として
向き合って取り組んでみると
必ずなにかが変わります。
たったひとしずくの水であっても
ひと粒の砂を洗い落とすことができます。
そんな体験を重ねていくと
自分の成長にもつながりますし
いつか大きな成果を生むことに
つながるのではないかと思います。