幽霊はなぜ怖いのか
12月
4日
パナソニックの創始者である
松下幸之助さんが
「幽霊はなぜ怖いと思うか?」
と幹部社員に質問したそうです。
幹部が「足がないからでしょうか」と答えると
『足がないということは
それがなにか実態がわからないから怖いのや
経営でも実態がわからないと怖い
なにが起きるかわからないから怖い
見えないものを見えるようにするのが経営や』
と答えたそうです。
その背景には
見えないものを見えるようするために
現場をみて
現場の話を聞いて
実態を見なさいよ
という意図があったようです。
経営に限らず
人が人生を歩んでいくと
不安を感じるときがあります。
自分はこのままで良いのか
このままだと
将来良くないことが起きるのではないか
根拠はないのに
不安になります。
それは
人間の防御本能であって
自然な感情です。
見えないことは怖い。
その不安を解消するために
人は努力をするわけです。
ただ
あまりにも強い不安が続くと
メンタル疾患になる方もいます。
過剰な不安は毒です。
それが根拠があきらかでないものだとしたら
なおさらです。
そんなときは
自分の感情を
言葉にしてみることです。
それも人に聴いてもらうことが大事。
「そんなことないよ」
「そんなの考えすぎだよ」
と否定するのではなく
「そうなんだ」
と聴いてくれる人。
「そう思うんだね」
と共感してくれる人。
人は自分が発した言葉を
聞いてもらうことで
自分がなにに不安を覚えているのか
ふと気づくことがあります。
自分はこういうことでこういう感情になっていたのか、と。
対話を通して
自分が不安に思っていることの
実態を見えるようにしていく。
松下幸之助さんも
幽霊は見えないから怖いんや
と言っていますが
自分の感情という見えないものを
見えるようにするために
じっくりと話を聴いてくれる人との
対話が有効だと思うのです。
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