伏線」について考える
2月
1日
長文です。
「母べえ」
1月31日、テレビ朝日の21時に放映していた。
映画館での鑑賞とこのテレビの鑑賞と二度めである。
名匠・山田洋次監督作品
野上佳代(母べえ):吉永小百合
山崎徹(父べえの教え子):浅野忠信
■梗概
日中戦争が泥沼化しつつある頃。野上家では、ドイツ文学者の夫・滋と妻・佳代、そしてしっかり者の長女・初子と天真爛漫な次女・照美の4人が貧しくも明るく暮らしていた。お互いを「父べえ」「母べえ」「初べえ」「照べえ」と呼び合う仲睦まじい家族だったが、昭和15年2月、滋が治安維持法違反で検挙されてから苦難の日々が始まった。そんな折、滋の教え子・山崎徹が訪ねてくる。それ以降、徹は一家の手助けをするのだった…。
■「伏線」と言う単語を辞書で調べた。
1・小説・戯曲などで、のちの展開に必要な事柄をそれとなく呈示しておくこと。
また、その事柄。
2・のちの物事の準備として、前もってひそかに設けておくこと。また、その事柄。
■「母べえ」のストーリーで言う伏線
1・日中戦争の時、山崎が徴兵されない理由は「私は左耳が中耳炎で難聴」だから徴兵はな
い理由を、観客に納得させている。
太平洋時に、その山崎に赤紙が来て徴兵される。その背景に、身体障害者まで徴兵しな
ければならない戦況の背景を、納得させいる。
2・海水浴のシーンがある。その海水浴で山崎が「かなづちで」おぼれかけているシーンがある。のちに南方に輸送される船中でのシーンで、山崎の乗っている船が魚雷で沈没するシーンがある。戦友に「僕はかなづちで泳げないから必ず死ぬ」と言う台詞で船が沈没して山崎は死んでしまう。
観客は納得である。
その様に、不自然を観客に意識させずに物語を展開することのシーンを「伏線」と言う。
巧妙なる伏線は観客に意識されることはない。意識すること無く物語の展開の中に溶け込んでいくのである。
これからが主題である。
「母べえ」の解説では無い。我々人間の生活には必ず「伏線」がある。
1・熱烈に愛し合って結婚した二人が破局で離婚、突然離婚に至った訳では無い。その前兆が必ずある。その前兆を意識して対策を打てば破局は防げる。
2・テレビのコマーシャルの「末病」、そのことを意識して検診すれば病の早期発見につながる。
3・自民党の大敗、大敗するにはその原因がある。その伏線に気がつかないから、自民党は大敗した。
4・自民党の航空行政、親方日の丸の体質、経営体質の弱体、その伏線が分かっていながら抜本的に何の手も打たなかったから企業再生法のこの結末。
5・トヨタのアクセルペタルの欠陥回収。不良品は突然発生しない。市場で発生する過程に工程に複数の段階がある。その伏線である不良率の管理、品質管理のあり方、「末病」を見逃していたのである。
日本国民の借金残高は一人651万円である。四人家族では2.604万円、この様な現状は、日本国の崩壊が分かっている「伏線」である。
このまま国債の発行を続ければどうなるのか・・・
日本を「企業再生法」で救ってくれる国はどこでしょう・・・?
「母べえ」の映画、「伏線」のこころの話である。
投稿日 2010-02-01 08:59
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投稿日 2010-02-02 01:09
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投稿日 2010-02-01 11:16
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投稿日 2010-02-02 01:14
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投稿日 2010-02-01 12:38
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投稿日 2010-02-02 01:19
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