巨匠 新藤兼人が逝く
5月
30日
新藤兼人さん死去=映画監督、100歳-「原爆の子」「午後の遺言状」(時事通信)
「裸の島」「午後の遺言状」などで知られる映画監督で脚本家の新藤兼人(しんどう・かねと、本名新藤兼登=しんどう・かねと)さんが29日午前9時24分、老衰のため東京都港区の自宅で死去した。100歳だった。
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あえて監督作品・脚本を紹介する。(Wikipedia(フリ-百科事典)より転載
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■監督作品
1951年『愛妻物語』 - キネマ旬報ベストテン10位
1952年『原爆の子』 - カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭グランプリ、エディンバラ国際映画祭脚本賞・名誉賞、英国アカデミー賞国連平和賞、メルボルン国際映画祭グランプリ、ポーランドジャーナリスト協会名誉賞、フランス映画愛好家連盟賞
1953年『縮図』(原作:徳田秋声) - キネマ旬報ベストテン10位
1954年『どぶ』
1955年『狼』
1956年『銀心中』(原作:田宮虎彦)
1957年『海の野郎ども』 - 石原裕次郎主演作。船に乗ってやって来た外国人労働者との軋轢と交流を描く
1958年『悲しみは女だけに』
1959年
『第五福竜丸』 - キネマ旬報ベストテン8位
『花嫁さんは世界一』 - 東宝製作であり、フランキー堺、雪村いづみ主演により日系米国人青年の花嫁探しを描いた、新藤監督異色のロマンティック・コメディ
1960年『裸の島』 - モスクワ国際映画祭グランプリ、メルボルン国際映画祭グランプリ、リスボン映画祭銀賞、ベルリン国際映画祭セルズニック銀賞、諸国友好のための親善映画祭グランプリ、マンハイム映画祭グランプリ、宗教と人間の価値映画祭国際ダグ・ハマーショルド賞、キネマ旬報ベストテン6位
1962年『人間』(原作:野上弥生子) - 文部省芸術祭文部大臣賞
1963年『母』 - 毎日芸術賞、キネマ旬報ベストテン8位
1964年『鬼婆』
1965年『悪党』(原作:谷崎潤一郎) - キネマ旬報ベストテン9位
1966年『本能』 - キネマ旬報ベストテン7位
1967年『性の起原』
1968年『強虫女と弱虫男』
1968年『藪の中の黒猫』
1969年『かげろう』 - キネマ旬報ベストテン4位、文化庁芸術祭優秀賞
1969年『触角』
1970年『裸の十九才』 - モスクワ国際映画祭金賞、キネマ旬報ベストテン10位
1972年『鉄輪』
1972年『讃歌』(原作:谷崎潤一郎)
1973年『心』
1974年『わが道』 - キネマ旬報ベストテン6位
1975年『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』 - キネマ旬報ベストテン1位・監督賞
1977年
『竹山ひとり旅』 - モスクワ国際映画祭監督賞・ソ連美術家同盟賞、キネマ旬報ベストテン2位
『ドキュメント8.6』 - テレビドキュメンタリーとして製作。「原爆の子」の子役達との再会。原爆投下したエノラ・ゲイ号の元機長ポール・ティベッツとの面談を要求
1979年『絞殺』 - ヴェネツィア国際映画祭、乙羽信子「主演女優賞」
1981年『北斎漫画』 - キネマ旬報ベストテン8位
1984年『地平線』
1986年『落葉樹』
1986年『ブラックボード』
1988年『さくら隊散る』 - キネマ旬報ベストテン7位
1992年『濹東綺譚』 - キネマ旬報ベストテン9位
1995年『午後の遺言状』 - モスクワ国際映画祭ロシア批評家賞、キネマ旬報ベストテン1位、日本アカデミー賞最優秀作品賞 他多数
1999年『生きたい』 - モスクワ映画祭グランプリ・国際批評家連盟賞、ロシア批評家賞
2000年『三文役者』 - モントリオール映画祭特別グランプリ、キネマ旬報ベストテン6位
2003年『ふくろう』 - モスクワ映画祭功労賞
2008年『石内尋常高等小学校 花は散れども』
2011年『一枚のハガキ』 - 第23回東京国際映画祭審査員特別賞、第36回報知映画賞特別賞、キネマ旬報ベストテン1位
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■主な脚本作品 [編集]
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1946年
『待ちぼうけの女』 / 監督:マキノ正博
『女性の勝利』 / 監督:溝口健二
1947年『安城家の舞踏会』 / 監督:吉村公三郎 - キネマ旬報ベストテン1位
1948年
『四人目の淑女』 / 監督:渋谷実
『幸福の限界』 / 監督:木村恵吾
『わが生涯のかゞやける日』 / 監督:吉村公三郎 - キネマ旬報ベストテン5位
1949年
『お嬢さん乾杯!』 / 監督:木下惠介 - キネマ旬報ベストテン6位
『森の石松』 / 監督:吉村公三郎 - キネマ旬報ベストテン9位
1950年『長崎の鐘』 / 監督:大庭秀雄
1951年
『舞姫』(原作:川端康成) / 監督:成瀬巳喜男
『上州鴉』 / 監督:冬島泰三
『自由学校』 / 監督:吉村公三郎
『偽れる盛装』 / 監督:吉村公三郎 - キネマ旬報ベストテン3位
『源氏物語』 / 監督:吉村公三郎 - キネマ旬報ベストテン7位
1952年『西陣の姉妹』 / 監督:吉村公三郎
1953年
『夜明け前』(原作:島崎藤村) / 監督:吉村公三郎
『女ひとり大地を行く』 / 監督:亀井文夫
1954年『足摺岬』(原作:田宮虎彦) / 監督:吉村公三郎
1955年『美女と怪龍』 / 監督:吉村公三郎 - キネマ旬報ベストテン10位
1956年
『あやに愛しき』 / 監督:宇野重吉
『赤穂浪士 天の巻・地の巻』(原作:大佛次郎) / 監督:松田定次
1957年
『美徳のよろめき』(原作:三島由紀夫) / 監督:中平康
『うなぎとり』 / 監督:木村荘十二
『地上』 / 監督:吉村公三郎
1958年
『夜の鼓』(原作:近松門左衛門、共同脚本:橋本忍) / 監督:今井正
『裸の太陽』(原作:氷室和敏) / 監督:家城巳代治 - キネマ旬報ベストテン5位
『氷壁』(原作:井上靖) / 監督:増村保造
『不敵な男』 / 監督:増村保造
1959年『からたち日記』 / 監督:五所平之助
1960年
『大いなる旅路』 / 監督:関川秀雄
『大いなる驀進』 / 監督:関川秀雄
『がんばれ!盤獄』 / 監督:松林宗恵
『路傍の石』 / 監督: 久松静児
1961年
『松川事件』(共同脚本:山形雄策) / 監督:山本薩夫
『献身』 / 監督: 田中重雄
『女の勲章』(原作:山崎豊子) / 監督:吉村公三郎
1962年
『しとやかな獣』 / 監督:川島雄三 - キネマ旬報ベストテン6位
『黒蜥蜴』(原作:江戸川乱歩、原作戯曲:三島由紀夫) / 監督:井上梅次
『鯨神』(原作:宇能鴻一郎) / 監督: 田中徳三
『斬る』(原作:柴田錬三郎) / 監督:三隅研次
『青べか物語』 / 監督:川島雄三
『爛(ただれ)』(原作:徳田秋声) / 監督:増村保造
1964年
『卍』(原作:谷崎潤一郎) / 監督:増村保造
『傷だらけの山河』(原作:石川達三) / 監督:山本薩夫 - キネマ旬報ベストテン7位
『駿河遊侠伝 賭場荒し』 / 監督:森一生
1966年
『こころの山脈』 / 監督:吉村公三郎 - キネマ旬報ベストテン8位
『座頭市海を渡る』 / 監督:池広一夫
『けんかえれじい』(原作:鈴木隆) / 監督:鈴木清順
『清作の妻』(原作:吉田絃二郎) / 監督:増村保造
『刺青』(原作:谷崎潤一郎) / 監督:増村保造
1967年
『華岡青洲の妻』(原作:有吉佐和子) / 監督:増村保造 - キネマ旬報ベストテン5位
『妻二人』(原作:パトリック・クエンティン「二人の妻をもつ男」) / 監督:増村保造
『限りある日を愛に生きて』 / 監督:田中重雄
1969年
『千羽鶴』(原作:川端康成) / 監督:増村保造
『鬼の棲む館』(原作:谷崎潤一郎) / 監督:三隅研次
1971年
『闇の中の魑魅魍魎』(原作:榎本滋民) / 監督:中平康
『激動の昭和史 沖縄決戦』 / 監督:岡本喜八
1972年
『軍旗はためく下に』(原作:結城昌治) / 監督:深作欣二 - キネマ旬報ベストテン2位
『混血児リカ』(原作:凡天太郎) / 監督:中平康
1975年『昭和枯れすすき』(原作:結城昌治) / 監督:野村芳太郎
1978年
『事件』(原作:大岡昇平) / 監督:野村芳太郎 - キネマ旬報ベストテン4位、日本アカデミー賞最優秀脚本賞
『危険な関係』(原作:コデルロス・ド・ラクロ) / 監督:藤田敏八
1979年『配達されない三通の手紙』(原作:エラリー・クイーン) / 監督:野村芳太郎
1980年
『地震列島』(原作:グループ915) / 監督:大森健次郎
『遥かなる走路』 / 監督:佐藤純弥
1982年
『母の悲劇』 / 監督:松山善三
1983年
『積木くずし』 / 監督:斎藤光正
1984年
『黒い福音』(原作:松本清張) / 監督:増村保造
『ニュードキュメンタリードラマ"昭和" 松本清張事件にせまる』第1・12・19回 / 監督:森崎東、吉村公三郎、安作郎
1987年
『映画女優』 / 監督:市川崑 - キネマ旬報ベストテン5位
『ハチ公物語』 / 監督:神山征二郎
1992年『遠き落日』 / 監督:神山征二郎
1996年『宮澤賢治-その愛-』 / 監督:神山征二郎
1999年
『おもちゃ』 / 監督:深作欣二
『完全なる飼育』(原作:松田美智子) / 監督:和田勉
2001年『大河の一滴』(原作・原案:五木寛之) / 監督:神山征二郎
2007年『陸に上った軍艦』 / 監督:山本保博 証言も
2008年『HACHI 約束の犬』(「ハチ公物語」のリメイク) / 監督:ラッセ・ハルストレム
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まさに偶然である。
新藤兼人監督の訃報にせっした5月30日、NHK総合TV7時30分「クロ-ズアップ現代」の放送タイトルが奇しくも【フイルム映画の灯を守りたい】と言う主題であった。
地方のフイルム映画館が次々と閉館に追い込まれている。その原因は映画撮影のデジタル化である。
デジタルで撮影された映画を映画館で上映するには、その為の設備投資が約1.000万。
現代の映画館は、フイルム映写設備の映画館と、デジタル設備の映画館との比率は50対50の比率。そのフイルム映写設備の映画館が次々と閉館に追い込まれ、「フイルム映画の灯を守りたい」との内容であった。
新藤兼人監督の訃報と「フイルム映画の灯を守りたい」とのNHKの番組、偶然とは言え、映画はフイルムのが常識の意識を持つ私は、「ロ-マの休日」「キューポラのある街」等の映画を、フイルム映画館で鑑賞したいものである。
投稿日 2012-05-30 23:57
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投稿日 2012-05-31 18:20
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