家で勉強ができない子どもが増えています。その原因の一つはご家庭にあるようです。勉強をしているとすぐに口をはさまれる、なかなか勉強に集中できない、誘惑するものがたくさんあるなど。物が豊富な時代です。きっと机の周りには勉強道具以外の物の方がたくさんなのでしょう。
またお母さんも、ついわが子が勉強をしていると気になってあれこれ口を出しすぎることで、子ども達は口うるさいという印象を持って徐々に遠のいてしまいます。
もう一つの原因は学校かも知れません。もちろん学校による差もありますが、勉強の仕方を知らない、普段からにぎやかで落ち着いて勉強ができないなど。
総じて言えることは、これらのように子どもを取り巻く環境の変化が子ども達を変えているのだと思います。つまり、子どもが落ち着いて勉強できる環境、さらには自分から勉強ができる環境をどう作り出すかが、私たちの役目だと思います。
勉強が自分でできるようになる。そしてできるだけ塾で進められるように、そして家庭では可能な限り、ご家族の団欒や子どもの時に体験しておきたいことにチャレンジしてほしいと思います。
ラッコ横山
最近、頭の切り替えが遅くなってきたことをひしひしと感じるようになりました。授業に入ってもなかなかその教科のモードに入れず、普段なら簡単に解けるはずの問題の説明にも四苦八苦するありさまです。でも10分もたつと何でもない内容の問題であったことに気が付くといった具合です。
以前、女子校の最難関校である桜蔭中学校の入試問題は、算数と理科の問題が合体しており、1枚の問題用紙に算数と理科の問題が交互に並んでいるという、特別な形式をとっていました。そして、国語と社会も同じように合体していたのです。この問題を算数だけ、理科だけに分けて取り出して解いてみると難関校のわりには意外と易しい問題だったのです。きっと、子供達にとって算数を解き、すぐに頭を切り替えて理科を解くという作業が思いのほかに難しくて、なかなか高得点が取れなかったようです。どうやら、年寄りと子供は頭の切り替えが苦手なようです。入試の狙いも、こういった問題に対処できる頭の切り替えが素早い子を入学させたかったことにあったのだと思います。しかし、現在では4教科が別々になってしまい、算数も理科も問題のレベルが数段と高くなってしまいました。
過去問演習や合不合の判定テストで、各教科の成績が安定しない子が多くいます。あるときは算数の出来がとても良く国語の出来が悪かったのが、次のときはこの逆に国語の出来が良くて算数の出来が悪かったといった具合です。そんな子供達の話を聞いてみると、前回悪かった教科を今度はがんばろうとして、そこに全神経を使ってしまい、他の教科には気が回らないでおろそかになってしまったようです。本体どちらの教科もできるはずなのに、とてももったいないことです。
こんなタイプの子は、今後は頭の切り替えを練習する必要があります。そのための一番簡単な方法は、終わった教科のことはもう考えないで、次に行われる試験の教科のことだけを考えるという方法です。こうすることだけで頭の切り替えがスムーズにできてしまします。
試験前の10分間、次に行われる教科のことだけをあれこれと考え、上手に頭のモードを切り替え、もらすことなく実力を発揮して悔いのないない受験を送って欲しいと思います。
カーネル笠井
よくお母さんと話をしていると、「側にいるので話せません」とか、「子どものいない時間に連絡をください」と言われることがあります。
しかし、これにはなんとも悲しい響きがあります。もちろん子ども達が直接そんなことを耳にしたらと考えると不安に襲われます。
そう考えると親子のコミュニケーションはとても大切なことだと思います。しかも、大人側から一方的に話をするのではなく、子どもの話しを聞いてあげられる環境とゆとりが大切なんだと思います。
塾では子ども達がよく話してくれます。授業中も構わず、話したくて話したくてしょうがない子もいます。しかし、家に帰ると意外に無口だったり、あまり話さなかったりする子もいるようです。でも、その原因の多くは子どもではなく大人側にあるようです。
普段から子どもの気持ちを汲んで耳を傾けるようにしたいと思います。
ラッコ横山
受験は子どもにとっても親にとっても一大イベントです。だからこそ、私たち大人は何ができるかといえば、それは決してプレッシャーを与えたり、たくさんの勉強を負荷することではないと思います。
いかに普段通り平常心で受験を迎えられるか、そして思う存分 悔いの残らない受験ができるように見守ってあげることだと思います。
黙っていても無言のプレッシャーを感じるものです。大人の表情や仕草、そして発言をとても冷静に見ています。心から「大丈夫」と言ってあげましょう。
ラッコ横山
私立の子ども達も新学期が始まりました。学年末の3ヶ月間です。そして、中学受験・高校受験・大学受験と全国が受験一色になる3ヶ月がやってきました。
【合格】にあやかったクッズもたくさん店頭に出始めました。「きっと勝つ」、「かなえるコーン」、「入れる門」、「ごーかっく」など本当によく考えてくれています。受験生の力強い味方がたくさんです。そしてこの暖冬も受験生には好都合です。
あとは受験生自身が受験に怯えずに正々堂々と立ち向かってもらいたいと思います。
ラッコ横山
2008年の箱根マラソンは正月から波乱の幕開けとなりました。前回の覇者 順天堂大学がまさかの往路途中棄権という事態に襲われました。いったい誰が予想したでしょうか。しかも、同日に二人続けての足の痙攣というまれに見る光景でした。いかに大きなプレッシャーが選手達を襲ったか、その重さにつぶれた瞬間を目の当たりにしました。
早速、子ども達に話しをしたところ、誰もがまさかという顔をし、一瞬時間が止まりました。油断はなかったと思いますが、2年続けて王者を守ることの難しさでしょうか。その点で、守るより挑むチャレンジャー優位という考えも理解ができました。
中学受験は12歳の受験です。まさに追いかける者の精神的なゆとりを生かしてもらいたいと思います。ここからが本当の勝負です。
また正月恒例の全国高校サッカー選手権では、都立旋風が吹いています。
東京代表の都立三鷹高校がついにベスト8に駒を進めました。東京という強豪ひしめく中、一戦一戦を勝ち抜かなくてはならないことは並大抵ではありません。この東京代表・三鷹高校の快進撃は近頃の私立優位を刺激するよいニュースだと思います。優秀な選手を全国から集めなくても、チームワークとひたむきな練習でここまで来れるという熱いものを感じます。
中学受験でも王道はありません。皆が平等に試験と言うステージで戦います。やはり地道に努力を積み重ねた受験生が合格を勝ち取ります。
ラッコ横山
毎年恒例の6年生を連れての初詣に行きました。今年は卒業生の中1の生徒もかけつけてくれました。普段は元気な子ども達も神社に参拝するときは心なしか神妙な表情です。きっと徐々に合格したい思いが強くなっているのでしょう。心の奥では「合格させてください!」と願っていたのでしょうか。参拝が済んでもなかなか帰ろうとしないところに子ども達の祈る思いが表れています。
今月はいかに「平常心」でいられるか、親が試されるひと月です。子ども達は一心不乱に目の前の勉強に集中すればよいのですが、親の方は何をしてあげたらよいのか迷います。たとえどんなことがあっても狼狽しない心構えが大切です。そのためにもご自身の時間を保ち、心にゆとりを持って過ごしましょう。お母さんの笑顔が最大の勇気になって子ども達を包みます。毎朝、鏡の前で最高の笑顔の練習です。
ラッコ横山
あけまして、おめでとうございます。皆様にとりまして幸多き年でありますよう、心からお祈り申し上げます。
毎年元日を迎え、今年はどんな年になるのだろう、どんな年にしようかななどと考えるのですが、結局は目前にせまった中学入試のことが気になり、あと1ヵ月どう指導していこうかということに行き着いてしまいます。
親の期待が子を伸ばすといいます。それは、子供達が親の期待に応えようとがんばるからです。中学入試の場合には特にこの傾向が強く、ほとんどの子供達が自分の希望というよりもむしろ親の希望に沿ってけん命に受験勉強に取り組んでいるのです。でも、もしこの期待が大きすぎて、どんなに努力してもその期待に応えられないと感じることが続いたらどうでしょうか。子供達の心は少しずつ親の心から離れて行ってしまいます。では逆に全く期待されない方が気楽で良いのかというと、そんな子供達はこんどは不安でしょうがなくなってしまうようです。子供達にとって、親の期待に応えられたと感じたときの満足感と安心感はかけがえのないものなのです。
そんな子供達を見ていると、やはり子供達を応援せざるを得なくなります。親の期待も子供の将来を考えた合理的なものも多いのですが、なかなか子供達はそううまく行動してくれません。私達ができるのは、微力ながらそんな子供達が少しでも楽しく前向きにがんばれるように工夫してあげることぐらいしかないのです。
中学受験生を持つ親の方にはぜひ認識しておいて欲しいと思うことがあります。それは、中学受験を目指す子供達は多かれ少なかれ親の期待に応えようとしてけん命に勉強しています。そして、この勉強と努力と経験こそがその子にとって将来もっとも役に立つことであり、この時点ですでに親の期待に応えていると思えるのです。
たとえ第一志望が不合格でも、第二、第三志望の学校に合格したときには心底喜んでやって欲しいのです。そして、もしどこも合格できなかったとしても『良くがんばったね。ありがとう。』と言って欲しいと思います。それではじめて子供達も次のステップに進めるのですから。
カーネル笠井
亥年が暮れていきます。
たくさんの方々との出会いがありました。
子どもたちの笑顔と、信頼してくださるご父兄、
同僚に囲まれた一年でした。
お店では売っていない、お金では買えない
かけがえのないものに囲まれた一年を
深く感謝しています。
本門寺の除夜の鐘がもうすぐ聞こえてきます。
皆様の幸せ多き一年を祈りつつ、来る年を迎えます。
来年もよろしくお願いいたします。
福井
冬期講習が連日熱い展開が繰り広げられています。特に受験学年の健闘が光ります。朝早くから夜まで、ほぼ一日にわたって勉強に取り組んでいますが、ほんの数ヶ月前までは予想もできないほどの忍耐と集中力です。日に日に学力が身についていることも実感できます。そんな子ども達をしっかりと支えていきたいと思います。
この冬は卒業生の中1の子たちもまた何人かが戻ってきました。英語に数学に、ちょうど一年前の今頃が走馬灯のように思い出されます。今年は後輩の子ども達を応援してくれます。「去年の今頃は大変だった!」と、思い出話しをしながら後輩を叱咤激励する姿には、1年の大きな成長を感じます。
ラッコ横山
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