ルツ記二章 不思議な主の導き God's Guidance
5月
8日
先週に引き続きルツ記を読んでいきます。さあ、重大な決断をしたルツにどんなことが起こるのでしょうか。
ルツ記二章1-12
1 ナオミには、夫の親戚で、エリメレクの一族に属するひとりの有力者がいた。その人の名はボアズであった。2 モアブの女ルツはナオミに言った。「どうぞ、畑に行かせてください。私に親切にしてくださる方のあとについて落ち穂を拾い集めたいのです。」すると、ナオミは彼女に、「娘よ。行っておいで」と言った。3 ルツは出かけて行って、刈る人たちのあとについて、畑で落ち穂を拾い集めたが、それは、はからずもエリメレクの一族に属するボアズの畑のうちであった。4 ちょうどその時、ボアズはベツレヘムからやって来て、刈る者たちに言った。「主があなたがたとともにおられますように。」彼らは、「主があなたを祝福されますように」と答えた。5 ボアズは刈る者たちの世話をしている若者に言った。「これはだれの娘か。」6 刈る者たちの世話をしている若者は答えて言った。「あれは、ナオミといっしょにモアブの野から帰って来たモアブの娘です。7 彼女は、『どうぞ、刈る人たちのあとについて、束の間で、落ち穂を拾い集めさせてください』と言い、ここに来て、朝から今まで家で休みもせず、ずっと立ち働いています。」8 ボアズはルツに言った。「娘さん。よく聞きなさい。ほかの畑に落ち穂を拾いに行ったり、ここから出て行ったりしてはいけません。私のところの若い女たちのそばを離れないで、ここにいなさい。9 刈り取っている畑を見つけて、あとについて行きなさい。私は若者たちに、あなたのじゃまをしてはならないと、きつく命じておきました。のどが渇いたら、水がめのところへ行って、若者たちの汲んだのを飲みなさい。」10 彼女は顔を伏せ、地面にひれ伏して彼に言った。「私が外国人であるのを知りながら、どうして親切にしてくださるのですか。」11 ボアズは答えて言った。「あなたの夫がなくなってから、あなたがしゅうとめにしたこと、それにあなたの父母や生まれた国を離れて、これまで知らなかった民のところに来たことについて、私はすっかり話を聞いています。12 主があなたのしたことに報いてくださいますように。また、あなたがその翼の下に避け所を求めて来たイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように。」
★ ルツの決断によって神の導きが開かれる God’s guidance is opened for her
ルツは、働く場所を見つけた。神の導きである。
私たちは、信仰による決断をすると必ず、神による導きが開かれる。
有名な落穂ひろいの絵画がありますが、ユダヤの文化では、聖書にもそう定めてある通りに、畑の落穂は、貧しい人たちのために残してありました。貧しい人たちが来て、穂を拾ってくことをちゃんと律法で定め許していました。
★ 勤労なルツ Diligent and faithful Ruth
新約聖書に主に仕えるように。。。とある、
エペソ6:6-8
人のごきげんとりのような、うわべだけの仕え方でなく、キリストのしもべとして、心から神のみこころを行ない、6:7 人にではなく、主に仕えるように、善意をもって仕えなさい。6:8 良いことを行なえば、奴隷であっても自由人であっても、それぞれその報いを主から受けることをあなたがたは知っています。Ephesians6:6-8 not with eyeservice, as men-pleasers, but as bondservants of Christ, doing the will of God from the heart, 7 with goodwill doing service, as to the Lord, and not to men, 8 knowing that whatever good anyone does, he will receive the same from the Lord, whether he is a slave or free.
ルツは人々の目に留まっていたv6 神に仕えるように心を込めて忠実に働くルツの姿勢は、誰が見ても麗しいものであった。
またボアズの目にも留まったv13-16 ボワズはランチまでもいつもルツに食べさせ、無理に穂を落とさせ、そして、お土産まで持たせた。ルツは、たくさんのものを持ってナオミの待つ家に帰ることができた。二人は、そうして生活することができた。これは、地位のない女性、また外国人の女性にしては、奇跡のようなことです。
★ ボアズについて About Boaz
V3 ルツは出かけて行って、刈る人たちのあとについて、畑で落ち穂を拾い集めたが、それは、はからずもエリメレクの一族に属するボアズの畑のうちであった。Then she left, and went and gleaned in the field after the reapers. And she happened to come to the part of the field belonging to Boaz, who was of the family of Elimelech.
ルツは、外国の地で、落穂を拾うことを決め、出て行きました。そして、たまたま行きついた畑が、ボアズの畑でした。ボアズは、ナオミの夫の親戚の方で、裕福な方でした。
〇はからずもshe happened to come。。。。と、聖書にはあります。私たちは、偶然に思えるようなことが人生にたくさんあると思います。たまたま行ったところで、こうなって、ああなって。たまたま、そこで出会った人が。。。と。しかし、神様にあって、偶然というものは、無いのです。神様にあっては、神様の導きです。人生、あなたの過去、全てに意味があるのです。しかし、ルツのように、人生の決断、神様について行くと決心するならば、全ての点がつながるのです。
私の例…クリスチャンになったのも、受験に失敗したのがきっかけで、カトリック系の短大で習いたくもない英語を学び、そして、英語を使う会社に導かれ、英語をさらに習うために教会に行き、救われる。しかも、英語など、結局必要ないというわけでもなく、アメリカに生活して今に至るまで、英語を使っている。
エリックの例…小さい時に日本人のナニーがいて。小学生の時も日本について自由研究したり、日本が好き。後に空軍に入り、日本に二年間赴任。その後結婚するが、離婚。その後、シティチャーチで日本のためのとりなしの祈り会に行っていた。離婚から十年して日本人の私に出会う。小さい時の日本への愛は、今も活かされている。
不思議なことです。
ボアズという人は、皆さん旧約聖書を読んだことある人はご存知のラハブの息子です。ラハブは、遊女であり、ヨシュアたちスパイが約束の地、カナンに入ったときに、助けてくれた人です。彼女は、遊女であったが、真の神を信じていた女性でした。なぜ、遊女にならなければならなかかったかは、事情があったことでしょう。女一人で生活することは、当時は不可能でしたから、それなりの事情があったはずです。カナン人も、異邦人であり、異教の民であります。しかし、ヨシュアたちを助けたことで、彼女は好意をもらい、ヨシュアたちがカナンに入ったときには、顧みられました。そして、彼女は、ユダ族のユダヤ人と結婚したのです。
ボアズは、ラハブの子として、よく理解していました。
異邦人、外国人としてユダの地に住むことがどれほど困難であるか。
また、女性一人で生計を立てること。ましてや、義理の母を養うことがどれだけの重荷であるかを理解できる人でありました。
ルツは、そんな人の畑に「たまたま」行きついたのです。神様は、素晴らしいです。
それだけではなく、ボアズは、買い戻しの権利のある親戚だったのです。V20
ユダヤの世界では、子孫が絶えないように、例えば、結婚相手が死んだら、子がない場合は、その人の兄弟と結婚しました。また、兄弟も死んでいる場合には、一番近い、男性と結婚しました。そして、子孫を残しました。ボアズは、エリメレクの親戚ですから、ルツのなくなった主人のために結婚できる親戚の一人でありました。
ハレルヤ。なんという導きでしょうか。
外国人に理解のある、買い戻しの権利を持っている優しくて裕福なボアズのところに神様は導いてくれたのです。
そこには、ルツの何があっても、神について行くという信仰と、主に仕える勤労さがあったからです。神の導きは、あります。私たちのなすべきパートは、信仰と、忠実さです。
私たちの人生の歩みは、すべてが自分の選択によってはいない。自分の選ばなかったことの方が実は多い。困難や、失敗など、成功しようとしても失敗することもある。しかし、そのような状況の中で、神を求め、神に応答し、信仰による決断をする時に、さらなる”はからずも” が起きる。さらなる、自分では選びえない出来事が起きて私たちの人生の道筋をつけてくれるのです。
先週に引き続き、神を求めること、神の前に決断することを選びましょう。
ぼ