心の景色を見つめる時間
7月
18日

この窓辺から見える風景は、何十年も変わりません。
でも、同じ景色を見ているはずなのに、
年を重ねるごとに感じ方が変わっていくのです。

若い頃は「何かを得ること」にばかり気を取られていました。
けれど今は、「何を手放すか」「どう手放すか」が、心を整える鍵のような気がしています。
忙しい日々の中で、心の声はかき消されてしまう。
けれど、こうして静かな時間を持つことで、ようやくその声が聞こえてくるようになるのです。
人生は長いようで短い。
でも、短いからこそ、かけがえのない「いま」がある。
それに気づけたことが、老いた今の私にとって、なによりの贈り物かもしれません。