2013年、中国・遼寧省から大阪府に来日したA子は、ブローカーのツテで日本人男性と偽装結婚して永住権を取得。中国人クラブやスナックで働いて得た収入は母国に送金して隠し、「夫が失踪して生活が苦しい」などと役所に生活保護を申請する。書類に不備がなければ、外国人の生活保護申請は認められやすいため、毎月の生活は、月16万円程度の生活保護費で賄うように。 「あるとき、生活保護費の半年分に当たる100万円近いカネが一度に入金されていたことから、アシがついた。貯蓄は最高4000万円に上り、中国に400万円でマンションを購入していました」(府警関係者) 都内に住む30代の単身男性の場合、生活扶助8万3700円と住宅扶助5万3700円で合計13万7400円を毎月受け取れる。さらに、医療費は無料、水道料金も減免といった優遇措置もある。同じ額を稼ごうとすれば、都内の最低賃金並みの時給850円で1日8時間、20日働かなければならず、なおかつ税金や公的保険料を引かれる。これでは生活保護が減るはずもない。