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投稿日 2018-10-16 06:50
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕にはたくさんの糸が付いていた 家族から、友達から、近所から、学校から 引っ張られ演じているのが なんだかぎこちないようで嫌だって 自分らしく演じてみたいと思って糸を切ってみた すると僕は自由を手に入れるどころか 寂しくて全く動けないポンコツになった...
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投稿日 2018-10-15 20:46
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
始まってもいないのに 終わってしまっている顔をしている 俺たちエレベーターの鏡を覗けば 何処へ上がっているのか、と 不完全燃焼を感じているんだから 詰まらない男だと苦笑いしてしまう 何をするために生まれてきたのさ 要するに全く楽しんでいないじゃないか人生 それで終わってもいいのかい チャンスやラッキ...
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投稿日 2018-10-14 20:42
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
白い液体が血管に流れる 身体にピリピリとした微弱の電気を 感じたあとに意識はなくなる 覚醒すれば開創された痛み 何事もなかったような術中の代償 しかし鎮痛剤を自己投与も出来る時代 ポンプのボタンを適宜自分で押せば和らぐ痛み 麻酔の進歩を有り難く思う...
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投稿日 2018-10-14 11:53
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
休日の朝方には 固まる精神、固まる身体 何を弱気なっているのか 平日の踏ん張りが緩み 自信も思いやりも昨日の夜に 消された重力を感じている この怖さはいったい何だろう 失うのは自己満足くらいなのに 無気力になっていく変化に 驚き浮き上がれない萎んだ風船 これで終わってしまってもいい そう思えるのは疲...
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投稿日 2018-10-12 11:08
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
四面楚歌の中にもう僕はいない 世間が覗いているのはダミーなのさ その様子を監視カメラで見ている 訳わからず世間に攻撃される 僕には僕の欠陥が治せない だから生きるために違う自分を立てた だけどこの監視室もそろそろヤバい ……どうしたことだ ダミーが玄関から出てきやがった...
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投稿日 2018-10-11 20:45
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
朝は静かだから聞こえる 自分の息 ゴミを出すビニール袋の音 自転車のタイヤが擦れている音 枯葉が地面に落ちる音 クリヤーだから 風の声さえ聞こえてきそうな…… カラスの大きな鳴き声は遠くまで そんな朝に行ってきます...
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投稿日 2018-10-10 22:45
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
いつの日からだろう 私の頭の中で「萌え」という 言葉の意味がすり替えられていた 秋に葉の色が赤や黄になり 燃えているような、光っているような景色を その言葉の意味にしてしまった 今日、辞書で調べて急に恥ずかしくなる 「萌え」の意味がすり替えらてしまい 「秋葉原」になっていた...
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投稿日 2018-10-10 06:40
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
荷台に乗った ゴツゴツと響く想い出 摘み取られた野菜や果物と一緒に 風を切り空を見た夏の田舎 叔母さんの返事はいつも 「うんだにゃ〜」 猫語を話すんだと思っていた 幼かった自分 とても楽しかった田舎には もう誰もいない寂しさ ゴツゴツと想い出す空は ここと違っていた...
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投稿日 2018-10-09 06:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
骨にはピアスだらけ これは俺のファッションではなく 受難であるパッションだ しかし こいつのお陰でなんとか生活ができる 「このやろう」という激情にもなるパッションだ 俺は精神とピアスで骨を支えている...
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投稿日 2018-10-07 13:14
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕は何をもって弱いのか なんて考えてしまう人間だったので いつだって自分の気持ちも 君の気持ちもわかっていなかった 僕は何をもって強いか なんて考えてしまう人間だったので いつだって自分の気持ちも 君の気持ちもわかっていなかった そんな僕が初めて知ったんだ ごめんなさいもさよならも言えないまま 君の...