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投稿日 2016-11-13 23:35
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
この家は家族の数と 部屋の数が等しくない もちろん部屋の方が足りていない 子どもたちに個室を与えると 親の部屋はどこにあるんだ なんてことになる お金があれば解決する問題だか 現代を生きていくには なかなか貯金すらできないのだから どうにか部屋割をしなければ ここ数ヶ月 家族間で自分の部屋争奪戦が始...
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投稿日 2016-11-12 19:47
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
『詩集』 齋藤純二 詩集は小説に比べて売れる書物ではなく、書店に置かれることも少ない。しかし、詩は日々の暮らしの中で、心情に沿う言葉がふとした場面でフレーズとして流れる時がある。その共感が日々の苦悩を和らげる促しとなり、寄り添う言葉があるというのは生きていくための糧になり得る。 汚れちまった悲しみに...
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投稿日 2016-11-12 03:14
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
『詩集』芥川龍之介(著作権の切れた作品です) 彼の詩集の本屋に出たのは三年ばかり前のことだつた。彼はその仮綴かりとぢの処女詩集に『夢みつつ』と言ふ名前をつけた。それは巻頭の抒情詩ぢよじやうしの名前を詩集の名前に用ひたものだった。 夢みつつ、夢みつつ、 日もすがら、夢みつつ…… 彼はこの詩...
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投稿日 2016-11-11 22:59
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
今日はなんて奇跡的な一日だろう 地元の仲間から久々の連絡がふたつくる 十数年とか二十数年ぶりのコミュケーション ひとつは中学生の時のバスケットボール部の仲間 電話が入る 同窓会をしよう、って話があってさ 四月に予定しているんだけど 他のメンバーのアドレスとかわかるかな 彼の声が若いのにびっくりした ...
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投稿日 2016-11-11 18:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
乗り込んだ電車には 様々な広告がぶら下がり 餌に食いつくのを 待っているかのように 〇〇部門の売り上げ一位 若返ります〇〇 超一流の〇〇力 〇〇の新発想 〇〇の改善 詳しくは〇〇サイトへ 生きていくために 一生懸命な人びとを乗せ 宣伝電車は走る やっと座れたものなら 揺られる心地よさに 身知らぬひと...
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投稿日 2016-11-11 02:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
見えないから見ようとしない 見えているものはすでに見えていない 君にそっと触れて通り過ぎてゆく 感じているけど見ようとしていない そこに理由(わけ)などないように 僕には声がないから 君が気付いてくれるのを待っている 伝えたいことがあるんだ だから僕は何度でも何度でも 君にそっと触れては通り過ぎてゆ...
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投稿日 2016-11-09 22:31
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
才能なんて要らない 表現をすることに 才能とか努力とか自分がどうだとか そんな詰まらない考えはいらない 強いて言えば必要なものはラヴだね ああ、臭いこと言っているけど そうなんじゃない 好きを越えて 自由になれなきゃダメだと思うんだ 時に変人のように思われても 描き続けるぐらいの 図々しさがないと不...
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投稿日 2016-11-09 16:45
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
みなさんはご存知でしょうか 12月25日はクリスマスですが アシスタント・サンタの調査日でもあります サンタクロースが訪れたあと 来年のクリスマスをもっと盛り上げるために どこにでもいる普段着のおじさん おばさんたちが メモ帳と鉛筆を持って朝方から情報収集 あなたの街へ調査に来ています さてさて 何...
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投稿日 2016-11-08 19:50
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
五風先生 天国でも柔らかな茶道の袱紗捌(ふくささば)きで 茶器を清めているのでしょうか 私が今まで盗めなかった技はその袱紗捌きだけです 正座で足の甲にある豆を潰し 袱紗を何度も何度も折りましたが 到達できないと知り諦めた悔しさは今でも忘れません 五風先生の御点前に憧れた二十代 私は詩を書くことも忘れ...
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投稿日 2016-11-08 19:39
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
赤ん坊は泣くのが仕事 蛇口から水が一滴 落ちてしまえば うぎゃ うぎゃ 眠いはずなのに とても感度のよいセンサー まだまだ遊びたいと働くのか 赤ん坊を布団へ静かにおろし 抜き足差し足忍び足 頼む 寝てくれ そう願いながら離れて行くわたし すべて思い通りにいかない子守り 親の成長を見ている赤ん坊 赤ん...