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投稿日 2016-08-05 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
<湊かなえ>は、『Nのために』 ・ 『少女』 ・ 『蝕罪』 などの作品で、ミステリー作家としてのイメージが強いのですが、本書は趣きが異なり少し戸惑いました。丸福デパートに努める「律子」は29歳。同僚の「由美」は上司と不倫、医者の妻である姉から山登りに誘われた「希美」は翻訳の仕事をしていますが親のスネ...
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投稿日 2016-07-06 21:26
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ファルコン
『プリズンホテル』シリーズも、本書でひとくぎりです。 個性豊かな登場人物たちのドタバタ劇でずいぶんと楽しませてくれました。 ヤクザ作家の<木戸>も、大きな賞を受賞し、母親のトラウマも解消、<花沢>支配人の息子も、フロントマンの道を歩み出す予感、大親分の秘めたせつない恋話も色を添え、楽しめたシリーズで...
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投稿日 2016-07-02 21:27
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ファルコン
『プリズンホテル1(夏)』 の続編です。 当日の予約を見てエリートフロントマンの<花沢>は、驚きます。ヤクザ仲間の大曾根一家と、安いというだけで宿泊を決めた酒癖の悪い警視庁青山警察署一行と重なっていました。 それにもまして、売れない旅回りの元アイドルとそ愛人が宿泊です。 悪い<花沢>のよかんどおり、...
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投稿日 2016-06-30 09:30
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ファルコン
著者のけいれきからすると、タイトルをみただけで、面白く読めるだろうと想像できるシリーズです。 母に捨てられたというトラウマを抱える極道小説家の<木戸孝之助>は、たった一人の身内であるヤクザの大親分である叔父<仲蔵>が温泉リゾートホテルのオーナーになったということで、招待を受けます。 ヤクザでありなが...
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投稿日 2016-06-06 21:05
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ファルコン
「夏目信人」シリーズとして、第1作目の短篇集『刑事のまなざし』に次ぐ長篇小説としての第2作目が、2016年3月15日に文庫本として発行されています本書『その鏡は嘘をつく』です。 痴漢行為で不起訴になったエリー医師「須賀」が、池袋のマンションで首吊り死体で発見されます。痴漢冤罪を悔やんでの自殺だとされ...
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投稿日 2016-05-15 21:29
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ファルコン
単行本の刊行は、2012年12月ですので、若干昔のエピソードになりますが、それはそれでその後の芸能生活の流れがよく理解でき、楽しめました。 本書には、芸能界を生き抜く(ライブドアの<堀江貴文>もいます)大御所と呼ばれる人たちを著者の目線から切り崩し、彼らの実態を浮かび上がらせています。 <そのまんま...
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投稿日 2016-04-12 21:31
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ファルコン
能登半島の海岸に近い大社町で育った<僕=高木悠司>は、17年前の中学2年生の時に、同級生の<江上理沙>が突然神隠しにでもあったように行方不明になった事件を経験しています。 東京の大学を卒業して入社した出版社は倒産、先輩の口利きでオカルト雑誌を発行している<マアジナル社>に勤め出しますが、UFOに絡む...
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投稿日 2014-12-31 20:05
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ファルコン
本書『複合捜査』は、「捜査シリーズ」として『検証捜査』に次ぐ2段目として、2014年12月16日に文庫本として発売されています。 さいたま市で治安悪化に対応する夜間緊急警備班が発足。班長の「若林」警部は、部下の失態で出世街道を外れた男。仕事の虫で部下を無能扱いする彼は、若手刑事から煙たがられる存在で...
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投稿日 2014-04-05 20:05
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ファルコン
「珈琲店タレーランの事件簿」シリーズとして、『珈琲店タレーランの事件簿2』に続く『珈琲店タレーランの事件簿3』ですが、初の長編推理としての登場になりました。 珈琲店タレーランのバリスタ「切間美星」はバリスタの頂点を決める関西バリスタ大会の本選への出場を果たします。友達以上恋人未満の「青野」や、オーナ...
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投稿日 2010-08-02 21:32
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ファルコン
本書には6篇がおさめられており、「取調室」「薄い傷」「親子の肖像」「隠された絆」では捜査一課時代の<大友鉄>が鋭い洞察力でそれぞれの事件を解決してゆく過程が描かれています。彼の警察官らしくない丁寧さ、優しさが感じられとても好感が持てます。さらに妻・菜緒との絆、息子誕生で感激する大友刑事しかしその後、...