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投稿日 2018-11-27 21:37
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
前作
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投稿日 2018-11-25 21:32
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ファルコン
本書は<東野圭吾>が作家活動30周年、80作品目という節目の小説であり、2018年5月4日<三池崇史>監督で封切された映画の原作本でもありますので、期待して読みましたが、も一つでした。道理で映画がヒット作品との話題も耳にしないわけです。映像プロデューサーの<水城義郎>が、妻と訪れた赤熊温泉で硫化水素のガス中毒で死亡します。その事故の3か月ほど前に水城の母親<水城ミヨシ>から、<義郎>の若い妻が財産目的で息子を殺すとの相談を受けていた<中岡祐二>刑事は、気になって<ミヨシ>に連絡を取ってみると、<義郎>の事故後に首を吊って自殺したことを知ります。<ミヨシ>の老人ホームで、遺品整理に現れた水城の妻...
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投稿日 2018-11-18 21:38
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本書は、2015年上半期の直木賞受賞作品です。選考委員の<北方謙三>氏に「二十年に一度の傑作」と言わしめた作品で、読み終わり、ミステリーでもあり、青春小説でもあり、歴史小説ともいえる重厚な構成に圧倒され、評価に納得できる内容でした。台湾で1975年、<蒋介石>が亡くなった翌月に、17歳の主人公<葉秋...
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投稿日 2018-11-14 21:32
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神奈川県横須賀市にある洋食店「アリアケ」の三兄妹、<功一>、<泰輔>、<静奈>は、夜中に家を抜け出してペルセウス流星群を観に出掛けている間に、両親が何者かにより刃物で惨殺されている現場に帰宅してしまいます。三兄妹は身よりが無く養護施設で幼少期を過ごし、<静奈>が美容詐欺に会い、強く生きるためいつしか彼ら自身も詐欺師となり、裕福な男性を騙していくことに手を染めていきます。 事件から14年経過し時効を迎えようとしていた時期に、洋食チェーン「とがみ亭」の御曹司の<戸神行成>を次なるターゲットにした3人は、彼の父親の<政行>が、両親が惨殺された時間に家から出てきた人物に似ていることに気付くとともに、店...
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投稿日 2018-11-10 20:31
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江戸時代の画家<伊藤若冲>の名前を、初めて知ったのは『なんでも鑑定団』の番組でした。日本画担当の<安河内眞美>が、鑑定されていた場面を記憶しています。本書はその<伊藤若冲>の絵師として生きた人生を、妹<お志乃>の目線で語り、見事な構成で描かれています。京の錦高倉市場の青物問屋「枡源」の長男<源左衛門...
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投稿日 2018-11-03 21:33
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北町奉行所の同心<中根興三郎>は、閑職の姓名掛りを務め、趣味である 「朝顔」 の別名であり、「変化朝顔」については、<朝井まかて>の 『花合せ 濱次お役者双六』 などにも面白く登場しています。
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投稿日 2018-10-28 21:38
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<オードリー・ヘップバーン>主演の名画『ティファニーで朝食を』(1961年)を、もじったタイトルですが、室田署の新人刑事<國吉まどか>27歳は、「警視庁一のグルメ刑事」と呼ばれ、おいしいランチに目がありません。相棒として組む35歳の<高橋竜太郎>と、ランチ談義に余念がありません。本書の副題は、「ラン...
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投稿日 2018-10-27 10:37
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文藝春秋は26日、皇后<美智子>さまが誕生日に公表されたお言葉にあった「ジーヴズ」が注目を集め、1週間で2度の重版を決定したと発表しています。<美智子>さまは10月20日の誕生日の際に、来年の退位後に多忙で出来なかった読書を楽しみにしていることや、すでに待機している本があるとコメント。その本の中にジーヴズがあると明かされていました。文藝春秋は<美智子>さまのお言葉を受けて、<ペルハム・グレンヴィル・ウッドハウス>『ジーヴズの事件簿 才知縦横の巻』『ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻』(ともに文春文庫)の重版を決定しました」と文書で発表。累計発行部数も「才知縦横」が7万8000部、「大胆不敵」が6万...
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投稿日 2018-10-24 21:34
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著者のお二人は、20代半ばの頃に同じ雑誌部編集部の同僚だったようです。本書は、1998年7月から2001年1月まで雑誌『フィガロ・ジャポン』で連載されていたエッセイを本にまとめたものです。同じテーマで、「私はこう思うの、あなたはどう思う?」「そうね、私は・・・」というお手紙のやりとりのような構成にな...
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投稿日 2018-10-22 21:32
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主人公は郵便配達員として働く30歳の<僕>で、猫と<キャベツ>と暮らしています。そんな<僕>が、脳腫瘍で余命わずかと宣告されます。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分と同じ姿をした男が待っていました。その男は「悪魔」だろいい、「この世から、何かを消す。その代わりに寿命が一日伸びる」という取引を持ちか...