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投稿日 2011-01-18 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書は、2006年『沖で待つ』で第134回芥川賞を受賞している著者が、自ら調理するB級グルメの奮闘エッセイー集で、笑えました。東京を離れ、群馬県高崎市に移り住んでいる著者ですが、車で15分かかるスーパーマーケットで食材を揃え、「現直」(現地で直接販売している野菜類)を手に入り、一人暮らしのキッチンで...
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投稿日 2011-01-17 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
タイトルそのものが、本書の内容を表していますが、主人公<高田友恵(トモ)>は、実家を離れ神奈川の獣医大学の新入生として下宿生活を始めます。女らしい姉に対抗するべく好きな動物の勉強ができる学科を選び、ひとつのことをやりとげるべく空手道部に入部します。学科の仲間との付き合い、呑み会を通して付き合いあ出し...
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投稿日 2011-01-16 09:26
四季織々〜景望綴
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keimi
いえいえ、ピスタチオケーキのおはなしではありません(笑)本のおはなしです。久しぶりに梨木さんの長編小説が出たので、読みました。どうにか最後まで読めました。『ピスタチオ』 梨木香歩著 筑摩書房 物語の水源へ すべては、繋がり、死に、生まれ、また流れてゆく。 なにものかに導かれてやってきた、アフリカ。棚は、すでに動きはじめたこの流れにのるしかない、と覚悟をきめた…。待望の最新長篇小説。緑溢れる武蔵野に老いた犬と住む、ライターの棚。アフリカ取材の話が来た頃から、不思議な符合が起こりはじめる。そしてアフリカで彼女が見つけたものとは…。物語創生の物語。『ちくま』連載を書籍化。★4つというところでしょうか...
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投稿日 2011-01-15 20:15
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
男女とも平均寿命が延び、超高齢社会になりつつある日本ですが、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と思われる人物が少なくなってきていると感じます。この『老いの才覚』も、そのような世間の風潮に釘指す指導書として、自立した老人としての心構えについての意見が、全8章の構成で述べられています。<曽野綾子>氏いわく、...
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投稿日 2011-01-14 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
植物好きとして<ファルコン植物記>を日課のごとくシリーズ化していますので、本書を見つけたときは、嬉しくなりました。本書は1940(昭和15)年に<柳田>自身の装丁で刊行されていますが、<柳田>が逝去(1992年8月8日)した同年(昭和37)年9月に角川文庫版が出ています。「野草・野鳥」とも、民俗学者...
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投稿日 2011-01-10 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書には表題作の『おちゃっぴい』を含め、江戸の下町を舞台とした6篇の物語が納められています。「おちゃっぴい」とはおてんば娘を指す言い方で、札差業の「駿河屋」の16歳の娘<お吉>のことで、父から薦めらえた21歳の手代<惣助>との縁談に逆らって家を飛び出したものの、偶然出会った絵師の<菊川英泉>の諭しに...
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投稿日 2011-01-01 19:00
日々是勉学
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らっち
2010年も良い本に巡り会えました。2011年もそうありたいです。12月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:2827ページ会社を辞めてフリーで・個人で事業を始める前に読む本 (アスカビジネス)気づき:WINDOWS98時代の本。経理に1章割り当てられていた。弥生会計とか経理ソフトが今ほど安くなかった時代とはいえ、独立する人にとって経理が面倒な業務であることが伺い知れた。読了日:12月04日 著者:佐藤 建一マフィア―その神話と現実 (講談社現代新書)気づき:起源が異なる3大グループともに、他のメンバーの妻に手を出すのが御法度になっていた。彼らの倫理観が根っこで繋がっているような気...
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投稿日 2010-12-23 21:35
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書は、副題に<警視庁捜査一課・貴島柊志>とあるように、殺人事件を捜査するミステリーものです。冒頭は5歳の少女<里見悦子>の身の回りに起こった姪<アイ>の池での水死事件や、その母親である叔母も同じ池で水死する回想から導入部分は始まります。忌まわしい事件から17年経った<悦子>は、「日本ミステリー大賞...
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投稿日 2010-12-21 21:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
主人公は江戸の歌舞伎小屋「森田座」の大部屋女形<梅村濱次>で、幽霊や物の怪などの怨霊事が好きで、のんびりとした性格です。ある日<濱次>は、見知らぬ娘から朝顔の植木鉢を預かってくれと頼まれ、小屋に持って帰る羽目になってしまいましたが、それは「変化朝顔」という種類でした。<濱次>の奥役(付け人)<清助>...
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投稿日 2010-12-20 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者自身の自伝的な行動録の(今のところ唯一の)「エッセイ」ながら、三人称で綴られているので、読み手は「これは小説か」と間違えそうな構成でした。<登美彦>は勤め先(註:国立国会図書館)の同僚<鍵屋>家の所持する荒れ放題の竹林をきれいにしようと思い立ち、大学の友人<明石>氏と二人で果敢に「竹」の伐採に挑...