巨大な迷路
10月
30日
本当は、自分でも答えが分かっているはずで、だからこそ悩んでいるように見える。
その答えが、自分の信じていたものと違うのだろう。
交錯する情報の中、人は正しいものが見えなくなる。
情報を整理する簡単な方法がある。
自分の目で見て、自分で体験した事は少なくとも真実として証明されているので、そこに付加できる情報だけは、少なくとも真実だ。
そうでなくとも、自分の力だけで簡単に判断する事もできる。
迷路を進み行き止まりに突き当たれば、人は必ず同じ道に戻ってくる。
多くの人が戻って来る足跡がある方向は、進むべき方向ではないという事だ。
どんなデマも、インチキも一瞬で見抜くのは、そういった洞察力の積み重ねでしかない。
「水が燃える」「抵抗ゼロの風力発電」そんなインチキ野郎の話を、僕は「ふんふん、そうですか」と真面目な表情で聞いてはみるが、インチキ野郎の技術話には最初から興味はない。
どのようなビジネスモデルになっていて、なぜ人が騙されるのかを知りたいだけだ。
ここまでは一般社会での話。
僕らのように道の無いところを進む人たちは、他人の足跡などの参考情報は期待できない。
時計や太陽の方角、星の向き、風の向き、雲の動き、その他様々な状況から、この冒険が可能かどうかを判断する。
迷路ごときでは迷ったりしない。