福島原発を空冷化する
9月
3日
汚染水問題の現状説明と対策提案だ。
そもそも原子炉を冷却しているだけならば、汚染水は増えたりはしない。
冷却水は放射能の濃度がどれだけ高かろうが、冷却水の役割は果たすのであるから、循環し続ければいいのである。
しかし、現状では1日400トンの汚染水がタンクに溜められ続けている。(図1)
この増え続ける汚染水は、原子炉建屋内に入り込んだ地下水が汚染され、その汚染水を極力汲み上げている為に発生している。
当然ながら、原発敷地内にタンクを増設し続ける事は、いずれ破たんする。
東電の提案内容も良くわからない。
・原子炉山側に井戸を掘り、水をくみ上げる。(水の流入を減らす)
・原子炉周辺に凍土壁を作る。
・・・など、なぜか直接的な建物への流入を防ごうとはしていない。
そもそも地下水が建物に流入している原因について、はっきりした説明がない。
ここが重要なのだが、地下水の建物への流入を防いでも「無駄な可能性が高い」事態になったことを認めているようなものだ。
つまり、「燃料の一部は原子炉建屋外にある」事が推論できる。
具体的には、溶融した核燃料が原子炉建屋に大穴を開けたのではないのかという事である。
それで全てのつじつまが合う。
そうであるならば、汚染水の問題を「冷却系」と「流入地下水」に完全に分けて考えた方が良いという結論になる。
昨日の、国会エネルギー調査会(準備会)臨時開催「福島第一原発の汚染水対策を検証」の中での佐藤暁氏(原子力コンサルタント)が提案した、福島第一原発の空冷化は、本来の「冷温停止」「安定化」に向けた正しいアプローチだと強く同意したい。
佐藤氏の算出した現在の2号機・3号機の発熱量は、208kw/hでしかない。
また、東電の算出した現在の1号機の発熱量は300kw/hだということで、この2つの論理性が成り立つ。
誤差を含め500kw/hにはならないという事だ。
家庭用のエアコン室外機が200~300基並べば、1基の原子炉を冷却できる。
また、原子炉格納容器の表面積は、その冷却に充分である。(図3)
もちろん、これらは循環空冷で、大気開放ではない。
いまや、「冷温停止状態」などといった言葉遊びの過小評価など不要だ!
無駄な事を改め、最大効果のある行動をするべきである。
状況は現在も国難というべきものが続いている。
東電にまかせるなど、地球環境に対して無責任な事をやるべきではない。
もちろん、税金を投入する(納税者が責任を取る)ならば建て前論が必要だ。
経営者・株主責任の追及である。
つまりは、東電そのものの破綻処理である。
国家として全力を尽くすなら、それしかない。
#河野太郎
#管直人
投稿日 2013-09-03 18:00
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投稿日 2013-09-04 03:02
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投稿日 2013-09-03 23:12
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投稿日 2013-09-03 23:14
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投稿日 2013-09-03 23:15
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投稿日 2013-09-03 23:16
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