そういうわけで、朴槿恵大統領が言うとうりに、日本人も正しい歴史認識をしなくてはならないと思い、ここ数日間は僕の中で曖昧な部分を中心に勉強し続けてきた。 そううするとどうだ、「過去に日本人が犯した過ちに対して、深い反省の念と謝罪の気持ちが込み上げてきた」かと言えばそうでもない。 韓国側の主張をされる方の文章も読み、また戦後の日本の韓国支援活動も調査した。 全てを知ったわけではない。 だが、理解は深まった。 しかしながら知れば知るほどに、日本と言う国に誇りを持ち、現在韓国から受けているバッシングが不当であり、同時にこれまでの政府政策、日本のマスコミの在り方に対して腹立たしさがこみ上げてきた。 ---------- 朴槿恵さん。 あなたの言うように、僕がこれからも歴史を学ぶことによって、両国の親交は深まるかと言えば、それは無いな。 残念ながらあなたの繰り返し受けた教育と、事実には大きな乖離があるようだ。 まずあなたたちの国には、この件に関して言論の自由がない。 だから、見解が一つしか存在しないのだ。 どのような歴史も、視点が違えば見解が違う。 このまま歴史を紐解き続けるならば、今後もむしろ、双方の対立が深まっていく事だろう。 多くの政治家が言うように、歴史認識は歴史家にまかせ、国民は現在と未来を見据えてはいかがだろうか。 総理大臣が繰り返し謝罪しようとも、僕は決して謝罪しない。 なぜならば、僕はあなたたちに何一つ悪い事をしていない。 あなたの言うように、仮に過去の日本人が極悪人であったとしても、その家族子孫に罪は無い。 無関係の人達を1000年たっても呪う事があなたたちの正義ならば、僕はあなたたちを「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」の対象ではないと区別する。 幸い日本には「堪忍袋」と言う制度が存在する。 日本人が大人しいのは、そういう理由だ。 それは結構大きなものなのだが、今はかなりいっぱいになっている。 この袋が破ける事は、お互いにとってお勧めできない。 ------------