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432.インフルエンザ予防接種は死産を防ぐ

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432.インフルエンザ予防接種...
「 妊娠中に

 インフルエンザワクチン予防接種

 を受けた約5千人の妊婦さんは、

 受けなかった妊婦さんに比べて、

 死産率が約50%低下していた。 」



という研究報告が

オーストラリアから2016年3月にありました。

(Clin Infect Dis. 62: 1221-1227, 2016)



この結果より、



1)妊娠中のインフルエンザ予防接種の

 安全性が支持されました。

2)無毒化したインフルエンザウイルス

 を妊娠中に接種する(打つ)ことは、

 妊娠の維持を助ける効果を持つ

 ことが示唆されました。

 

と、結論づけられています。





この研究は大流行時の調査ではなく、

平時の調査ですので非常に重要です。





母体から見て、

胎児は半分が旦那さん由来の異物ですから、

「免疫学的な調和」 により、守られています。



何らかの原因で 

「免疫学的な調和」 が乱れると、

自己抗体(抗リン脂質抗体)が発生して

胎盤内に血栓ができたり、

アレルギー的な異物反応に変化して

胎児・胎盤系を攻撃したりして、

流産・死産を引き起こしているのです。





妊娠中のインフルエンザ予防接種が、

弱っている 「免疫学的な調和」 を

補正している可能性が考えられます。





当院の 「ピシバニール免疫療法」

の理論的背景を裏づけしている論文です。



ピシバニールとは、

ストレプトコックス・ピオゲネスSu株を

ペニシリンと熱処理後に凍結乾燥した

病原性のない菌体製剤です。


#ピシバニール #免疫

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